マインドマップ✖️ブックトーク!実践例
「ブックトーク×イメージマップ」:ワークショップ紹介編
「本ぎらい」の子供をどうやって「本好き」にするか。
これは古くから脈々と受け継がれてきた、教育界の古典的な課題である。
今回は、一つのアプローチとして、「協働的に取り組む」ことをお勧めしたい。
読書は1人だけのもの?
読書は、大抵「一人で」行うものだと思われている。
確かに、ある本と向き合う誰かの読書体験は、その人だけのものである。
しかし、その手段は「一人で黙々と読む」ことだけではないはずだ。
ブックトークとマインドマップ
前置きが長くなったが、ブックトークに協働的な要素を取り入れたワークショップをご紹介しよう。
このワークショップでは、生徒同士数人のグループで、ブックトークを行う。
通常のブックトークと異なるのは、最初にイメージマップを書くことだけである。
流れ(例)
必要なのは、紙とペン、そして十分に選べるだけの本たちである。
このワークショップは、
*A「イメージマップ作成・共有」パート(約10分)と
* B「本さがし・読み込み」パート(30分程度)、
そして
* C「ブックトーク・振り返り」パート(約30分)の3部構成である。
* A
1. 「あるテーマ(概念や言葉)」でイメージマップを書く(個人、5分)
2. ペアでイメージマップを見せ合い、共有する(あわせて3分)
3. ペアで3つほど、キーワードを決める(1分)
*B
4. そのキーワードと関連のありそうな本を。なるべく分野や形態の異なるもので3〜5冊程度探す(ペア、10分以内)
5. 選んだ本から3冊を選び、テーマとのつながりを見つけながら、紹介する部分を決定する。(あらすじはインターネットで検索してよい)(15分程度)
* C
6. ブックトークをする。1冊につき2分程度、1ペア6分程度。
ペアで3冊紹介したら、もう片方のペアが同じようにブックトークをする。
ブックトークのやり方
まず、本を手に取り、相手のペアに見せながら、
・どんなキーワードで本を探したのか
・その本の簡単な概要(あらすじや、どんな本なのか)
・キーワードとどんなつながりがあると思うか
・おすすめポイント(あれば)
を紹介する。
7. 聞いている側のペアは、
・疑問
・3冊のうち最も興味の湧いた本とその理由
などをメモしておき、相手の発表が終わったら、コメントをする。
(2人合わせて3分程度)
8. どちらの発表も終わったら、感想を語り合う。
または、イメージマップに戻り、書き足す。
書き足した内容を振り返る、など、振り返りを行う。(10分程度)
オンライン活用
*オンラインで行う場合は、⑥であらかじめ本の表紙や、読み上げる部分を写真に撮って相手のペアが見られるようにしておく。
以上がワークショップの内容だ。
もちろん、短縮しても、部分的に実施してもよい。
お試しあれ。
MAAM.
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