MAAM.
今、教員に必要なこととは? ほとんどの教員が 「こんな生徒(児童学生)を育てたい」 という理念を持っていると思う。 しかし、 「これを達成したい、そのために今こんなことをしている」 と明確に言える教員は少ないのではないだろうか? 別に、無くても良いのかもしれない。 でも、考えてみてほしい。 これから生徒にどのような力をつけさせようとしているのかを。 課題発見・問題解決能力 主体性・協働性 いずれも、「探究的な学び」に欠かせないコンピテンシーだ。
大変ご無沙汰しております。MAAMです。 以前、このページにてオンライン授業の実践について載せたところ、 そのページをご覧くださった出版社の方から、 記事を書きませんかというお誘いがなんと Twitter経由で。ありました。 ということで、今回は協働学習の超王道「バズ・セッション」と、 多様性と創造性を発揮することができる「センド・ア・プロブレム」について 記事を書かせていだたきました!! 今回は対面の授業を想定して授業実践を載せていますが、 (画像には写っていません
掃除の一場面「なんで授業はキラキラした気持ちで受けられないんだろ」 掃除の時間、生徒から漏れた一言。 我々の学校では、縦割りの掃除班での清掃活動があるが、 その後半にいつも輪読を行っている。 日替わりで、担当の生徒が1コラム読んでまとめてきたものを共有する、といった流れだ。 ちなみに現在読んでいるのは『WOMEN EMPOWERMENT 100――世界の女性をエンパワーする100の方法 』だ。 https://www.amazon.co.jp/WOMEN-EMP
問題解決の二つの「型」 問題解決の方法に、2つの「型」があるのをご存知だろうか。 一つは、「ギャップフィル型」そしてもう一つは「ビジョン設定型」である。 『シン・ニホン』の著者、安宅和人氏によれば、2つのタイプの違いは、以下の図に表される。 左手の「ギャップフィル型」は、病気の解明・治療と同じ構造をとる。 すなわち、現状の問題点からスタートし、その問題の発生している原因を特定し、 あるべき姿まで到達できるように道筋を立てていく、思考法である。 一方、右手の「ビジ
誰が「疑問おばけ」やねん 「先生ってなんでそんな疑問おばけなの?」 高校1年生から3年生までが混ざっておこなう、「探究補講」にて、生徒から投げられた言葉である。 確かに、生徒の発言に対して、質問で返すことがとても多いし、 そうでなくても、世の中の様々なことに対して、どうでもいい疑問が常にたくさん湧いている。 それによって思考が妨げられることもしばしばだ。 生徒の疑問は、「初めから疑問おばけだったのか」ということらしい。 羨ましいそうだ。 半分イエス、半分ノーか
「ブックトーク×イメージマップ」:ワークショップ紹介編 「本ぎらい」の子供をどうやって「本好き」にするか。 これは古くから脈々と受け継がれてきた、教育界の古典的な課題である。 今回は、一つのアプローチとして、「協働的に取り組む」ことをお勧めしたい。 読書は1人だけのもの?読書は、大抵「一人で」行うものだと思われている。 確かに、ある本と向き合う誰かの読書体験は、その人だけのものである。 しかし、その手段は「一人で黙々と読む」ことだけではないはずだ。 ブックトー
「教員っぽい」教員 「先生って、先生っぽい人がなるよね」 ある生徒から言われた言葉だ。 一方で、「自分は先生向いていない」と思うことがある。 また、中学校の同級生には教員になったことをやや驚かれる。 共通するのは、「先生ってこういう人」という強い固定観念があることだ。 「先生」と言ったら、「お手本」、黒髪、真面目、もしかしたらメガネ・・・ もちろんこんな先生ばかりではない。 しかし、「先生っぽい先生像」が存在するのは間違いないだろう。 教職課程を問い直す
先輩の教え先日、とある授業にて高校3年生から高校1年生に向けて、 「良いプレゼンとは」というプレゼンをさせているのを見た。 その生徒のプレゼンは申し分ないものであった。 ・プレゼンとは相手への贈り物である ・相手の行動へ影響を与えるものである プレゼンに重要な要素がきちんと盛り込まれており、 それが生徒の経験談としてまとまっていたからだ。 しかし、そのプレゼンを見た高校1年生たちの表情は硬かった。 「いいプレゼン」をみたはずの生徒たちは、微動だにせず、ただ拍手
昨日に引き続き、オンライン授業の「授業日数カウント」についてみていく。 コロナ禍での特例措置 ②と関連して、③コロナ禍における遠隔授業の特例措置についてだ。 2020年4月10日付の通知では、以下のような表記がある。 「高等学校においては、同時双方向型の遠隔授業の方法により授業を履修することができ、当該方法により修得する単位数は36 単位を超えないものとする制度があるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、休業が長期化し教育課程の実施に支障が生じる事態に備えるた
授業日数にならない弱み オンライン授業の準備は整っている、 後は「授業日数」にカウントさえできれば・・・ と密かに思っている教員は、そう少なくないのではないだろうか。 少なくとも私はその一人である。 現状、臨時休校中のリモート授業は、授業日数(時間数)に加算できない。 では、リモート授業は「一斉休校の要請」が出た、「どうしても」な場合にのみしか行ってはいけないのか? 私の考えでは、NOである。 これを ①授業時間数の規定、 ②高校での遠隔授業の規定、 ③
やりっぱなしのテスト 「定期考査は、一つの振り返りツールである」 と、感じたのは、教員になってからだった。 学生時代の試験といえば、試験のために勉強し、解答用紙に書き殴ると同時に記憶から消去していくものだったし、 その点数に一喜一憂こそすれ、内容の見直しは真面目にやらなかった。 「直し」をきちんとやったのは、外部模試だけであった。 大学の試験はさらにひどく、点数すらわからない講義もあったから、 自分の書き上げた答案がどんなものだったのかなど知る由もないし、興味も
教室には、前と後ろがある 「どうして、教室は四角いんだろう」 これは、自分が中学1年の時に、43人教室の一番後ろの席になって感じた疑問である。 なんで前を向いているのかは、黒板があるからだと分かっていたが、 なぜ四角い(配列な)のかは、卒業までついにわからなかった。 1教室の区画が四角いのは、空間効率上仕方ないとして、 座席も同じ理由だろうか? 小学生の頃から、劇団四季「CATS」が大好きでよく通っていたこともあり、 教室も「360°の円形にすればいい
2017年の悩み 2017年、オール論述の試験・ルーブリックの作成を始めたばかりの私は、 あることに悩まされていた。 それは、ルーブリックの項目の複雑さである。 「何が」「どのくらい」「どのように」書けているか、ということを 一つのルーブリック項目にこちゃまぜにしていたことが要因だった。 ルーブリックを作成したことのある方なら共感していただけるのではないだろうか。 そうと分かるまで、モヤモヤを抱えながら ルーブリックや教育評価の本を読みあさっていた時、 一冊の本に
2020年、リモートの風 1997年、トヨタは世界で初めてガソリンと電気の二つの動力を持つハイブリッド車、「プリウス」を量産した。 いま、働き方・学び方にも「ハイブリッド化」への追い風が吹いている。 2020年、コロナ禍において、リモートワークが急激に普及した。 在宅勤務が「当たり前」に行われるようになり、各家庭でも、ネット環境を整えざるを得なくなった。 一方、教育現場でも、一斉休校の要請を受けて、「リモート授業」「オンライン授業」が広く行われた。 しかし、私立と
ジョハリの窓 ジョハリの窓とは、自己分析・他己分析の心理学のモデルである。 自分自身から見た「自己」と、 他者から見た「自己」についての情報をすり合わせることで、 より深く・多角的に自己を理解することを目指す。 自己理解・相互理解に優れた効果を発揮し、 ビジネス・教育・医療・スポーツなど多岐にわたる分野で活用されている。 具体的には、とある性質群について、 自分と他人でそれぞれ「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4分類を行い、 その結果を照らし
ふと、占いへ 先日、ふと思い立って、同僚の先生と「占い」をされに行った。 「総合鑑定」20分3,300円。手頃な価格設定だ。 占ってほしい内容によって、易学、九星気学、人相、手相、姓名判断、タロットと、その手法を使い分けているようだ。 結果、30分近く見ていただいた。親切な方であった。 占いの効果🔮 さて、占われて感じたことがある。それは、占いの要素とは、概ね以下の二つだということだ。 一つは、自分の知らない自分に「気付かされる」こと。 そしてもう一つは、自分の