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先生が前、生徒が後ろ、な教室を問う

 

教室には、前と後ろがある



「どうして、教室は四角いんだろう」

これは、自分が中学1年の時に、43人教室の一番後ろの席になって感じた疑問である。


なんで前を向いているのかは、黒板があるからだと分かっていたが、

なぜ四角い(配列な)のかは、卒業までついにわからなかった。



1教室の区画が四角いのは、空間効率上仕方ないとして、

座席も同じ理由だろうか?



小学生の頃から、劇団四季「CATS」が大好きでよく通っていたこともあり、

教室も「360°の円形にすればいいのになあ」ぐらいに思っていた。

そしてこの感覚は、無意識に「一斉授業」を疑うものだったかもしれない。



教室の「型」


突然だが、教室や座席の型をいくつ思いつくだろうか?

有名な教室モデル3パターンを挙げよう。



まず、従来の「一斉講義型」

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そして会議室などで見られる「コの字型」。

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あとは、古代ギリシアの演劇場などに例えられる「劇場型」。

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ALと教室の議論


近年、アクティブラーニングの議論と相まって、

この「劇場型」教室への注目度も高まった。



しかし、「前」が存在する以上、一斉講義も劇場も、大差ない。


授業において、誰が主役なのか。

「前」という概念と、「主役」という概念は、密接に関わりがある。


余談だが、記憶が間違っていなければ、演劇の3要素とは、俳優、観客、劇場(または脚本)である。

従来の劇場型では、俳優(教員)、観客(生徒)、脚本(指導案)の構図であった。



これからの教室での主役は、誰だろう?

そしてその時、教室や座席の配置はどのようであるべきだろうか?

そもそも、正解はあるのか?

そして、座席の形はずっと同じでなければならないのか?


椅子に座っている必要はあるのか?

一つの教室に集まる必要は?



教室のデザインもまた、学びのデザインと同時に議論すべき問題だ。

なぜなら、学習体験は、常に「学びの現場」で得られるからである。



MAAM.



画像出典:

「**子どもが生き生きと活動する11の座席隊形**」

[https://teachers-job.com/zaseki-11/](https://teachers-job.com/zaseki-11/)

・Wikipedia「古代ギリシアの演劇」

https://ja.wikipedia.org/wiki/古代ギリシアの演劇


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