あなたの思考はどこから?理想から?現状から?
問題解決の二つの「型」
問題解決の方法に、2つの「型」があるのをご存知だろうか。
一つは、「ギャップフィル型」そしてもう一つは「ビジョン設定型」である。
『シン・ニホン』の著者、安宅和人氏によれば、2つのタイプの違いは、以下の図に表される。
左手の「ギャップフィル型」は、病気の解明・治療と同じ構造をとる。
すなわち、現状の問題点からスタートし、その問題の発生している原因を特定し、
あるべき姿まで到達できるように道筋を立てていく、思考法である。
一方、右手の「ビジョン設定型」は、ギャップフィル型とは全く異なるアプローチをとる。
まず、目指すべき理想を設定する。次に、現状との距離を図る。
そして、理想までにどのようなステップを踏むかを逆算するのである。
AIの分からない「理想」
安宅氏によれば、「ギャップフィル型」はAIによって実現が可能だが、
「ビジョン設定型」は機械には実行が困難だという。
しかし、たいていの「プレゼン」はギャップフィル型であり、
解決策をより具体的に練る事ができるのはギャップフィル型である。
どちらも必要な思考法であることは間違いない。
人種の違い
さて、これを意識してから、
身の回りの人と話をする時にも、なんとなくこの人、ギャップフィル型だな、とか
この人はビジョン設定型だなと感じるようになった。
世の中の見方が2通りあると考えると、非常に興味深い。
現状はさておき、どこへ向かいたいかを考え始める人。
常に現状から出発し、着実に計画を実行していく人。
自分は前者のような気がする。
現状の問題点よりも、どこを目指しているのか。
その目的を明確にした上で、その手段を考えたいからだ。
「逆向き」の考え方
そしてこの思考法は、「逆向き設計」とも近しいものを感じる。
はじめにどのような目的を達成するかを定め、その目的の達成度合いをどのような成果によって評価するかを検討する。
場面によって使い分ける事ができれば、
より有効的に問題解決へとアプローチできるようになるかもしれない。
思考の可視化、これは2021年に徹底していきたいことの一つだ。
思考法はコントロールできる。
そんな気がし始めている。
MAAM.
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