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私の恋愛

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私の恋愛の中で生まれた感情を、良いものも悪いものも隠さず綴った記事のまとめ
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#忘れられない恋物語

もらったお土産の賞味期限が誕生日だった

もらったお土産の賞味期限が誕生日だった

31日。2年間の仲の良い上司部下という期間と、約4ヶ月の恋人未満的な絶妙な期間を経て、先輩と付き合うことになった。

付き合おうという話は前からしていたけれど、お互いに忙しかったり、付き合った先に考えなければいけないことがいろいろとあったりして、最終的な結論を出すまでに少し時間がかかった。

名前のない関係のまま着実に仲は深まっていて、その日久しぶりに仕事終わりに彼の家に泊まった。

私の方が先に

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もう二度と、

もう二度と、

この間、元カレと久しぶりに会った。

別れてからもうすぐ4年が経つ。

飽き性な私が一番長く付き合った人で、大好きな人だった。

お互いに未練や後悔が綺麗な形で消えるくらいの月日が経って、付き合っていた時の思い出話をいろいろとした。

一番楽しかった思い出とか、記憶に残っている瞬間とか、そんな話をしながら、本当に大好きだったなと改めて思った。

「これから先さ、あんなに人を好きになることってない気

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恋が始まる苦しさ

恋が始まる苦しさ

恋がまた始まった。
相手は13歳上の職場の先輩。

もともと仲の良かった私たちの距離が、ある日の飲み会をきっかけに縮まって、触れ合える距離になってしまった。

その時芽生えた得体の知れない感情。

私はそれを、気の置けない先輩、尊敬する人、もともとそう思っていた彼に直接触れることができてしまったことから来る「ただの高揚感」だと思おうとした。

けれどそうではなかったみたいで、ここ数週間でそれは明確

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高揚感

高揚感

ただの仲の良い上司と部下。なんでも話せる先輩と後輩。私たちは2年間そういう関係だったと思う。

今も別に何かが大きく変わってしまったわけではなくて、以前よりは距離が近くなったけれどなんだかぎこちない。そんなよくわからない先輩と私。





私が入社した当時、先輩は私が配属されたチームのリーダーだった。

最初の印象は、ザ・営業っぽいな、お客さんに好かれそうだな、なんかやたらと距離感近いな、

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可愛くなったね

可愛くなったね

「なんか可愛くなった?」

金曜日の夜、久しぶりに会った彼がそう言った。

嬉しくて少し恥ずかしかった。

21時からの約束だったけれど、珍しく18時過ぎには会社を出られたから、一度家に帰ってシャワーを浴びて入念にメイクを直して髪も巻いた。

可愛くなったよ、私。ちゃんと可愛くしてきたんだよ。

ここ数ヶ月、私の方からなんとなく距離を置いていた。
理由はいくつかあって、うまく言葉でまとめられない。

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ちゃんと好きだよ

ちゃんと好きだよ

2週間前に聞いた彼の言葉が、ずっと頭から離れない。

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彼と初めて出会ったのは、ちょうど半年前の、秋の匂いが微かに香るようになってきた頃だった。

通い慣れた立ち飲み屋で初めて見る人だった。よく笑ってよく喋る人で、きっといつも会話の中心にいるような盛り上げ役みたいな人。

第一印象はそんな感じだった。あと、左手の薬指に指輪をつけていて、スマホのロック画面は2歳くらいの子どもの写真だった

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「ごめん」と言わないでほしかった

「ごめん」と言わないでほしかった

好きな人に好きだと伝えてから、もうすぐ2ヶ月が経つ。

「俺も好きかも。でもまだ分かんない。」

あの時、そうやってちっぽけな期待を私に抱かせた彼。

彼と1ヶ月ぶりくらいに会った。いつものように夜ごはんと称して飲みに行った。飲み始めてちょっとしてから、彼と会う前に買ったちょっと高めのチョコレートを渡した。遅めのバレンタイン。

もともと今日はこれを渡すことを口実に会う約束を取り付けたようなものだ

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