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#忘れられない恋物語
もらったお土産の賞味期限が誕生日だった
31日。2年間の仲の良い上司部下という期間と、約4ヶ月の恋人未満的な絶妙な期間を経て、先輩と付き合うことになった。
付き合おうという話は前からしていたけれど、お互いに忙しかったり、付き合った先に考えなければいけないことがいろいろとあったりして、最終的な結論を出すまでに少し時間がかかった。
名前のない関係のまま着実に仲は深まっていて、その日久しぶりに仕事終わりに彼の家に泊まった。
私の方が先に
「ごめん」と言わないでほしかった
好きな人に好きだと伝えてから、もうすぐ2ヶ月が経つ。
「俺も好きかも。でもまだ分かんない。」
あの時、そうやってちっぽけな期待を私に抱かせた彼。
彼と1ヶ月ぶりくらいに会った。いつものように夜ごはんと称して飲みに行った。飲み始めてちょっとしてから、彼と会う前に買ったちょっと高めのチョコレートを渡した。遅めのバレンタイン。
もともと今日はこれを渡すことを口実に会う約束を取り付けたようなものだ