Rin

25歳。好きなものはビールと語学と小説と映画です。 後ろや下を見ることが多いけれど、た…

Rin

25歳。好きなものはビールと語学と小説と映画です。 後ろや下を見ることが多いけれど、たまには前や上を見ながら、自分と向き合うためにのんびりと文章を書いています。

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    他のクリエイターさんの、心に残った、残しておきたい記事たち。

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    私の恋愛の中で生まれた感情を、良いものも悪いものも隠さず綴った記事のまとめ

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    社会人になった私が働きながら考え、感じたこと。

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    人よりひと足もふた足も遅れて始めた私の就活について書いた記事のまとめ

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可愛くなったね

「なんか可愛くなった?」 金曜日の夜、久しぶりに会った彼がそう言った。 嬉しくて少し恥ずかしかった。 21時からの約束だったけれど、珍しく18時過ぎには会社を出られたから、一度家に帰ってシャワーを浴びて入念にメイクを直して髪も巻いた。 可愛くなったよ、私。ちゃんと可愛くしてきたんだよ。 ここ数ヶ月、私の方からなんとなく距離を置いていた。 理由はいくつかあって、うまく言葉でまとめられない。 どんなに頑張っても手に入らない人。 一緒にいる時、どれだけ幸せだと感じても決

    • なんのために

      昨日、何ヶ月かぶりに18時台に会社を出た。 ここ何ヶ月も21時や22時に会社を出て、帰ってからも夜中まで仕事をする毎日で、不思議なことにやってもやっても仕事はちっとも片付かない。 だから、金曜日くらい全部投げ出して早く帰ろうと思ってネイルの予約を19時に入れた。18時半に強制退勤だ。 ばたばたと土日にやる仕事の資料をバッグに押し込んで、ちょっとルンルンしながら帰り支度をして席を立った。 「お先に失礼します」そう言って斜め前のデスクの先輩に目を向けた瞬間、私は一瞬フリー

      • ちゃんと好きだよ

        2週間前に聞いた彼の言葉が、ずっと頭から離れない。 . . . 彼と初めて出会ったのは、ちょうど半年前の、秋の匂いが微かに香るようになってきた頃だった。 通い慣れた立ち飲み屋で初めて見る人だった。よく笑ってよく喋る人で、きっといつも会話の中心にいるような盛り上げ役みたいな人。 第一印象はそんな感じだった。あと、左手の薬指に指輪をつけていて、スマホのロック画面は2歳くらいの子どもの写真だった。 私たちが仲良くなるまでにそう時間はかからなくて、いつの間にか彼は私の日常に

        • 入社2ヶ月半、耳が聞こえなくなった

          新卒で入社してから2ヶ月半が経った。 毎日時間と業務に追われている。8時に出社して22時に帰る日々。まだ慣れないことばかりだから何をするにも時間がかかって、それなのにどれだけやっても仕事は増えるばかりで。 ストレスも疲労も感じる隙がなかったし、それに対処する暇もなかった。とにかく立ち止まっている時間がなかった。 そんな毎日が続く中、入社して1ヶ月と少し経った時から、常に体調が悪かった。 頭痛や倦怠感、原因も分からず続く微熱、風邪。ここ最近は1日たりとも元気で健康な日が

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          感じたい

          社会人になって1ヶ月が経った。 入社してから、毎日必死だった。 会社に慣れること。 先輩の名前を覚えること。 大きな声で挨拶すること。 仕事を覚えること。 先輩に置いていかれないように早歩きすること。 ランチをできるだけ早く食べること。 エレベーターの扉を押さえてボタンの前に立つこと。 誰かのグラスが空いていないか常に気を配ること。 早く寝て早く起きること。 一つ一つに必死で、何かをゆっくりと感じている暇がなかったな、とふと思った。 「仕事どう?」「つらくない?」

          感じたい

          卒業

          3月21日、大学を卒業した。 卒業式には行かなくて、今日郵送で卒業証書が届いた。 卒業式に出なかった理由は特にない。去年同級生のほとんどが卒業したから、卒業式に行っても多分つまらなかったと思う。 それでも、去年卒業した仲の良い友達は私の卒業を祝いたかったと寂しがってくれて、今年卒業する同級生は卒業式で会いたかったと残念がってくれて、嬉しいような寂しいような、そんな気持ちになった。 届いた卒業証書を見ながら、なんだかすごく感慨深くて、5年間を振り返ってみた。 大学1年

          卒業

          くすぐったい春

          昨日、デートをした。 前回会ってから2週間弱の間、ゆっくりと連絡を取りながら計画を立てて、お互いに楽しみだねと言い合って、本当に楽しみにしていた1日だった。 彼は車で1時間半くらいの距離のところに住んでいる。少し遠い。前回は来てもらったから、今回は私が行った。 朝、早起きして、シャワーを浴びて、少しだけ念入りにメイクをした。前日の夜に観たYouTubeの動画を参考にメイクをしたら、なんだかいつもより上手くいって気分が良かった。 駅からいつもとは反対方向の電車に乗った。

          くすぐったい春

          「察してほしい」を我慢する

          先週、男の人と2人でご飯に行った。 好きな人以外の男の人と2人で出かけるのはいったいいつぶりだろうか。 その日いろいろと話をしながら、なんとなく自分と似たような性格なんだろうな、すごく優しい人だな、そう思った。 「今度はちゃんとデートっぽいことしたいね」と彼が言った。なんてことない一言かもしれないけれど、そうやってしっかりと言葉にして伝えてくれることが素敵だと思った。 その日から毎日ゆっくりと連絡を取り合いながら、次は動物園と映画館に行くことを決めた。楽しみだね、待ち

          「察してほしい」を我慢する

          生理がただただ最悪な話

          来た。今月もまた来てしまった。 「女の子の日」なんて名前をいったい誰がつけたのだろうか。なんだか少し可愛らしいこの名前の響きに似合わない地獄の日々なのに。いっそのことシンプルに「地獄の1週間」とかにした方がいいと思う。 私は生理の1週間前から不快な腰痛に襲われる。この時点で気分はかなりブルー。まだ血も出てないのになんでもう痛いんだよって毎回イライラしてしまう。 そして生理が始まって2、3日目が本当に最悪なのだけれど、今日がその2日目だった。 案の定今日は寝坊した。生理

          生理がただただ最悪な話

          苦手だけど好き

          私は、どんなことでも苦手だと感じると嫌いだと思ってしまう。これはきっと私だけではなくて、多くの人が同じだと思う。 例えば、運動は疲れるし運動音痴だから苦手で嫌いだし、早起きはどうしても1度で起きれないから苦手で嫌いだし、料理は手際が悪くて時間がかかるから苦手で嫌いだ。 そんなふうに大体の苦手を嫌いで上書きしてしまう私だけれど、苦手だけど好きなことがいくつかある。そのうちの一つが接客だ。 「接客向いてないよね」なんてセリフは何度も言われてきたし、実際自分でも向いているタイ

          苦手だけど好き

          ことばにしたいこと

          私はなんで文章を書き始めたんだっけ。 ふとそんなことを考えた。 私がこのnoteを始めたのは、友達の何気ない一言だった。 「そんなにいろいろ考えてるならさ、文章にすればいいじゃん。noteとか。」 その時、私の心には元気がなくて、いろんなことをたくさん頭の中で考えては消して、また考えては消して、というのを繰り返していた。 私は、感じる全てを言語化しなければ気が済まない人間だ。だからできるだけ自分が感じたものをぴったりのことばで表すために考えつくす。 けれど、考えれ

          ことばにしたいこと

          「ごめん」と言わないでほしかった

          好きな人に好きだと伝えてから、もうすぐ2ヶ月が経つ。 「俺も好きかも。でもまだ分かんない。」 あの時、そうやってちっぽけな期待を私に抱かせた彼。 彼と1ヶ月ぶりくらいに会った。いつものように夜ごはんと称して飲みに行った。飲み始めてちょっとしてから、彼と会う前に買ったちょっと高めのチョコレートを渡した。遅めのバレンタイン。 もともと今日はこれを渡すことを口実に会う約束を取り付けたようなものだった。バレンタインの日、LINEでチョコレートを貰ったのか彼に尋ねたら、もらって

          「ごめん」と言わないでほしかった

          他人に興味がないのはもったいないことなのかもしれない

          以前のバイト先で仲良くなった友達と何ヶ月かぶりに電話で話した。彼は1つ年下だけれどやけに大人びていて、でも無邪気で、だから話していて面白い。 ひと通りお互いの近況報告をした後、私たちがなぜ仲良くなったのかという話になった。 私が彼と初めてシフトが被った時、彼に対して、年下なのに態度はでかくてタメ口でやたら口を突っ込んでくる嫌なやつ、という第一印象を持った。苦手であまり関わりたくないタイプで、絶対に仲良くなれないと思った。 でも、いつの間にか気づけば誰よりも仲良くなってい

          他人に興味がないのはもったいないことなのかもしれない

          私の就活日記(続編)「もう一度」

          私は、9月末に妥協という形で就活に終止符を打った。これ以上続けてもどんどん自分が見えなくなって辛くなってしまうだろう。そんな思いから、納得しきれない自分をいったん無理やり納得させた。 就活の終わりと同時に実家に戻ってから、あっという間に月日は流れて気づけば12月になっていた。 一人暮らしの孤独感と就活の疲労感で弾力を失っていた心に弾力が戻った。 卒論も山場を超えたところで、私は再び就活を始めた。やっぱりどうしても納得できなかった。もう一度やってみて、だめだったらそこでま

          私の就活日記(続編)「もう一度」

          いろんなバレンタイン

          バレンタイン。現在恋人がいない私にとっては、何もない1日になるはずだった。 けれど、今年のバレンタインは、誰かにチョコをあげるわけではなく、誰かにチョコを売るバイトをした。 1月末からの3週間弱、百貨店のバレンタインフェアの会場でチョコを売った。 お母さんと一緒に自分用の可愛いチョコを買う小さい子 好きな人にあげるらしきチョコを悩みながら買う学生 恋人と一緒にチョコを買うお姉さん 領収書下さいと言いながら何十個もチョコを買うOLさん 悩みながら孫のためのチョコを

          いろんなバレンタイン

          アイラインを引かなくなった

          派手なメイクをしていたわけでも、凝ったメイクをしていたわけでもないけれど、私はメイクに平均して40分くらいの時間をかけていた。納得いかない時には何度もやり直して1時間以上かけることもあった。 そんなに長い時間をかけても、劇的に変身できるわけでもないのに。メイクをしないと出かけられないわけでもないのに。それでも、私はメイクをする時間が楽しくて好きだった。 メイクの中で私が一番時間をかけていたのはアイラインだった。気分で跳ね上げたり、下げてタレ目風にしたり、長めに引いたり、短

          アイラインを引かなくなった