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ゲイの同棲は「覚悟」しかない!

前回、投稿をしてから、早一年!
時が経つのは早いもので、この間、大きな変化があった。

ついに!
彼と同棲を始めたのだ!

5年間の遠距離(関西と関東)恋愛を経て、僕が東京へやってきた。
いま、彼と同棲して、9カ月が経つ。

まさか!
僕が彼と東京で住むなんて、数年前には考えられなかったこと。

しかも!
僕がゲイとして生きる覚悟を決めるなんて、考えられなかったことだ。

でも!
人生とは面白いもので、出逢う人や環境によって一変することを体感している。

▼彼と同棲することに関して…

関西に、母ひとりを置いて行くことに、後ろ髪を引かれる想いもあったが、母が、

「いつでも戻ってきたらいいからね~」

と軽く言ってくれたおかげで、ちょっと安心できたところもある。

理解ある母には、本当に感謝している。

でも、母以外の姉や親族、友人や元同僚、関西のみんなに独り暮らしだと嘘をついて、しかも、カミングアウトをしていないため、僕には罪悪感がある。

僕は長男で、本来、家を継ぐべきなのに、実家を離れて、しかも、男性と同棲をするなんて、きっと、彼らにとってはありえないことで、この真実を知れば、ひどく叱られると思う。

だから、臆病な僕は、嘘をつき通す覚悟でいるし、その罪悪感は一生無くならないと思っている。

その覚悟は、もう、できている。

ご先祖様たちには、僕の代で終わってしまうことに対して申し訳なく思うが、それでも僕は、自分の人生を後悔したくないし、一度きりの人生で、心から愛する人と出逢えたのだから、こんな時くらいワガママに生きなきゃ、いつ自分を生きるのか!?と思っている。

人生で愛する人に出逢えるなんて、そう何度もないことだから!

だからこそ、それが例え、まわりに理解されなくとも…
それが例え、間違いだったとしても…
いまここにある「愛」を選びたいと思う。

だから、

「もう、すべてを失ってもいい」

そんな想いでいる。

とはいうものの、それでも、やっぱり、ときどき、悲しく、やるせなくなることもある。

▼東京のマンション選びは大変

ゲイを隠してマンションを選ぶのは、大変だった。

そもそも、40歳を超えた男二人が一緒に住むのだから、変な目で見られて、怪しまれて、いろいろ聞かれたり、勝手に調べられたりも、した。

僕が自営で、一般的でない職業でもあるから、なかなか審査も通らず、大手管理会社の物件は、全て落とされた。

審査で落とされる度に、
・イケナイことをやっているからダメなんだ
・ご先祖様たちが許してないんだ

そう思ったりもした。

でも、いま振り返ると、落とされた「本当の理由」は、僕たちがダメなことをやっているからではなく、また、ご先祖様たちが許していないわけでもなく、単に、僕がビビりすぎて、自分の職業に自信を持てず、ゲイに対してビクビクしていたからだと思う。

「僕がゲイとして生きる覚悟」
「自営で生きる覚悟」
「二人で生きてゆく覚悟」

それらが足りなかったから、審査で落とされ続けたんだと思う。

なぜなら、これらすべてに覚悟を決めて、不動産屋にカミングアウトして、「どうかよろしくお願いいたします」と本気で頭を下げた途端に、一気に流れが変わり始めたから。

▼僕の母は同棲に賛成だったが…

彼の母は大反対だった。

「あなたが出てゆくなら、縁を切る」

そんなことを言われて、僕は一瞬、たじろいた。

「縁を切る」という言葉を聞いて、僕は絶対に、彼には親との縁を切ってほしくなかったから、同棲を止めた方がいいのかもしれないと思った。

でも、彼が家族の縁を切ってまで、僕と一緒になろうとしてくれている姿に感動したし、有難いと思った。

僕たちは、いつも、ずっと、

「家族や大切な人たちには、嫌な想いや悲しい想いをさせたくない!」

と思っている。

しかし、僕たちが"自分らしく"生きてゆくためには、まわりに嫌な想いや悲しい想いをさせてしまうこともあって、そこは「ごめんなさい」「ありがとうございます」という気持ちで生きてゆくしかないんだと思う。

この現実を受け止めながら、まわりには感謝していきたいと思っている。

▼彼と同棲を始めて9カ月…

いま、とっても穏やかな生活を過ごしている。

"普通"を外れるには、それ相当の大きなエネルギーが必要だったが、覚悟を決めて頑張ってよかったと、心から思っている。

毎朝、僕が先に起きて、珈琲を淹れて、時々、彼がお弁当を作ってくれて、仕事の休みには、家でまったりしたり、デートに出かけたり…

そんな何気ない日々が、これまでの全てを浄化してくれている感じがする。

同棲のおかげでよかったことと言えば…

これまでの「ゲイ」に対する意識が一変したこと!

これまでは、まわりをキョロキョロして、ゲイを隠すように生きてきたけれど、今や、ゲイという括り(くくり)に囚われない在り方へと進化している。

「なぜ、あんなにゲイに囚われていたのか?」

不思議なくらい、ゲイの囚われから放たれている。

僕たちゲイは、

  • まわりに理解されないこと

  • 応援や祝福してもらえないこと

  • 家族や大切な人に否定されること

悲しい事実も沢山あるけど、それでも、

  • ちゃんと理解してくれる人がいること

  • 応援して、祝福してくれる人もいること

  • パートナーには全肯定してもらえること

そんな事実もある!

それを知って、いまここに「ある」ものに目を向けて、丁寧に生きてゆけば、必ず幸せになれることを、僕は身をもって体感している。

▼幸せになるための勇気と覚悟

僕が僕らしく生きて、幸せになるためには、大きな勇気がいることを、彼との同棲で思い知った。

これは、44歳になって気づいたことだ。

ありのままの自分で生きるには、勇気と覚悟が要る!

ありのままで生きるとは、簡単そうに見えて、実は、ものすごく難しいことで、でも、覚悟を決めれば、とっても簡単なものだ。

おそらく、これを読んでくれている人たちは、きっと、こころ優しくて、まわりのことをよく考えて、いろいろ察知できるからこそ、なかなか、自分らしく生きることも難しいんだと思う。

でも、自分にしか歩めない人生を創ってゆくためには、時に、エゴイストになり、嫌われる勇気を持って、たとえまわりに理解されなくとも、それでも「自分を諦めない」ことが肝心だ。

自分自身を諦めないことが、自分を愛することに繋がり、それが大切な人への愛にも繋がってゆくから。

これを読んでくれた『あなた』が、あなたらしく生きられることを願っています。
そして、自分らしく生きるための勇気が出ますように祈っています。

最後まで読んでくれて、ありがとう!
感謝しています。









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