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人はそれを破壊するために夢を見る




 生まれてから一度も流れ星を見たことがない。もちろん動画では見たことあるが、現実の夜空を流れ星が通過するのを生で見たことがない。昔、富士山を登る夜道を友人達と一緒に歩いていて、その際に流れ星が横切ったらしいのだが、自分一人だけが気付かなかったという悲しい過去がある。


 旅に出るとネットや本で調べた以上の予想外のものに触れることができる。流れ星が見えるスポットなるものへ行って流れ星を観測するのとどっちが確率が高いのかは知らないが、ギャンブル的には勝率の高いことをやっている気がする。



なんでもあるけど星は見えない東京



 日本人は先進国と比較してギャンブル依存症率が高いらしい。また、日本人の約4割が「ギャンブルにはまりやすい」または「ややはまりやすい」という遺伝型のタイプを持っていることになるらしい。日本人は初夢なんて日本独特の一大ギャンブルを正月に国民全体でやっているので、外国人からしたらなんだこのギャンブル中毒共はと思うのではないだろうか。


 初夢と言えば、以前東京3選の記事を書いた時に夢について突っ込んで書こうとしたが、3選に絞った方がまとまりがいいなと、書くのを諦めた。今回はその夢を主題に書いていこうと思う。



 

 睡眠状態にはレム睡眠(眼球が動く)とノンレム睡眠(眼球が動かない)とがあり、両方ともで夢を見るが、レム睡眠は実体験に近い夢、ストーリー性のある夢で、ノンレム睡眠の夢は抽象的でつじつまが合わない傾向にあるとされる。系統発生的にレム睡眠は古くからある眠り、ノンレム睡眠は新しい眠りと考えられている。

 近年、レム睡眠は脳を温めるために存在するという仮説が提唱された。レム睡眠時の夢というのは「記憶や学習を定着させる役割を持つ」というのが従来の説であるが、脳を温めるために存在するということは一体どういうことだろうか。私なりに解釈をすれば脳の温度を上げるために<夢を見る>という脳の機能を使っている可能性がある、ということになる。

 

 さて、ではなぜ脳を温めるのか、睡眠時に夢を見るのはなぜか、ここから私の仮説を広げていく。

 まず、脳の情報(ストレス)は知覚や食事によって蓄積されていく。しかし、二十四時間ずっと情報が蓄積していくと脳の処理パフォーマンスが落ちる。そうなると困るので睡眠によって外界情報の入力を遮断する。その後、情報(ストレス)を選択的に破壊するために脳を温めるのである。脳の免疫細胞であるミクログリアは活動の弱いシナプスを除去するが、脳内温度が上昇すると活発に機能することが発見されている。

 脳を温めるには脳機能を稼働させる必要がある。体との連動を遮断して身体の制約から脳を解き放ち、ブリコラージュ的に記憶を動員して欲望でイメージを展開して脳を温める。何を見てるのかは知らないが男性はレム睡眠中に一晩で3~6回くらい夜間勃起するそうだ。 

 レム睡眠時に欲望でイメージを展開するのは、夢の中で問題解決ができるか否かによってその情報(ストレス)の要不要を選択しているのではないかと思う。

 ノンレム睡眠については、レム睡眠中に喪失する体温調節機能を代わりに行ったり、脳内のゴミであるアミロイドβの排出を行うなど、レム睡眠の補助に使用されているのだろう。ノンレム睡眠でまとまりのない夢を見るのは体や外界の刺激から連想を得ている受動的なイメージだからではないかと思う。




夜、大阪の商店街で撮った写真


 さて、ここから覚醒時の夢について書いてみる。夢を持つということは将来の目標を立てることだが、睡眠時の夢と同じ単語なのはなぜだろうか。そもそも夢に願望という意味ができたのは最近だとか、ロシア語は睡眠時の夢(сон)と覚醒時の夢(мечта)は単語が違っていたりなど、全ての時空間で夢が睡眠時と覚醒時で地続きとなっている訳ではないようだが、それでも現代において英語や日本語で夢というひとつの単語に収斂(しゅうれん)している状態なのは睡眠時と覚醒時とで感覚的に近似しているからだろう。

 言葉は感覚の影であるが、睡眠時の夢と覚醒時の夢とが同じ感覚を表現しているとしたら、それは破壊したい情報(ストレス)の存在とそれを破壊(忘却)しうる欲望を、夢という単語で表現しているのではないか。破壊したい情報(ストレス)とは、例えば金銭的問題や暗闇のような劣等感、他人の不幸や自身の罪に対する負い目、忘れたくても忘れられない過去など、ずっとここにある不快感を破壊(忘却)しうる欲望のことを覚醒時の夢と呼ぶのである。

 金銭的問題があるなら金を稼ぐ、劣等感があるなら人から称賛されるようになる、他人の不幸や自身の罪に対する負い目があるなら人の役に立つことをする、忘れたくても忘れられない過去については創作などの表現方法を見つけるなど。これらの欲望を持つことを夢と呼ぶことは、割と想像しやすいのではないかと思う。問題解決することによって情報(ストレス)を破壊するのである。

 現実でどういう夢を持つかについては、情報(ストレス)の強度やその人の常識やストレス耐性にもよるのだろう。何のストレスもない現実的な人間が夢を抱くことは想像しにくい。夢の代名詞ともいえるギャンブルにハマる人はストレス耐性に弱い人間が多いのではないだろうか。実際、日本人はギャンブル依存症が多いが、そもそも日本人はストレス耐性が弱い不安遺伝子Sを2つ持つSS型というのを最も多く持っている民族らしい。ロシア人はなんとなくストレス耐性が強そうだが、酒飲みすぎなのが気になる要素である。


 以上が私の夢とは何ぞやの仮説である。ところで私のnoteでの目標というか夢は以前宣言した通り、星の数ほど新しいものを発見することである。ゲームとしてはアルティメットハードモードだとは思うが、どこかで満足できる日が来るのだろうか。


 
 小学生のころ、とある夜、すぐ近所にある誰もいない大きな駐車場で一人で夜空を長い時間眺めていた。一点をずっと眺めていると星が微動しているように見えた。星の名前はよく知らなかった。

 たまたま近所の友達一家が通りがかり、「おーい地図屋! 何してんの!?」と大声で叫んできた。学校ではお調子者キャラで通していた私はしまった!と思い、「いや、星見てんだよ!」と誤魔化すように笑いながら叫んだ。もしあの時に流れ星が見えていたら、バタフライ効果で今とは違う場所で違う夢を見ていたかもしれないと、ふと思った。










 サイトマップ流行ってますね。自分の中で都道府県47本勝負の構想自体が大きくなってきたので、説明(&言い訳)のためにサイトマップ的なのを作ろうと思ってます。一応、去年の年末にもサイトマップもどきを作ってます。そもそも去年の7/29から週1ペースで投稿してるので、そんな大した量がある訳ではないのですが。最初の記事からすぐ追えますよ。というか、最初から追った方が私がキャラ崩壊していく姿が見て取れて面白いと思いますよ(笑)。



 来週は沖縄の記事やります。位置づけとしては都道府県47本勝負を一冊の本と考えると、沖縄がプロローグになります。お楽しみに。



【特別企画】
 私か私の記事についてnoteで紹介文・感想文を書いてくれる人(記事のリンクを貼ることが条件、他は自由)、独断と偏見で選んだ2名様を次回の沖縄の記事の最後ら辺でリンクを貼って軽く紹介します。期限は2/28(水)の夜24時までです。また、期間内に上記の記事を書いていただけたら、原則的に名前だけでも掲載します(原則と書いたからには例外あり)。

参加条件
・期間:今から2/28(水)の24:00まで
・私の紹介文、又は私の記事の感想文をリンクを貼って1つ記事書く(ややこしいのでつぶやきは不可とする)
・他は自由。タイトルも自由。文字数は常識的に読める範囲内でよろしくお願いします
・選考基準は秘密です

仕事の報酬
・来週の沖縄の記事の最後ら辺へリンクを貼って紹介(2名)
・名前だけ掲載(無制限)




 前回の紹介例はこちら↓↓↓、さすがに今回は相手の全記事を読む時間はなさそう・・・・・・。



↓↓↓エッセイの過去記事↓↓↓




 終わり



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