見出し画像

全ての道は遠い自分への選択肢


 地図屋です。

 私がこの宇宙で嫌いな物理現象の一つに、交通渋滞が挙げられます。巻き込まれた時には自己を大河の一滴と捉え、己の矮小さに思いを馳せる他なす術がありません。電車の移動だと渋滞に巻き込まれないので楽ですね。ただし、自動車ほど自由は効かないので、行動範囲が著しく限定されてしまいます。

 また、安全面において、昔と違って山賊に襲撃されるリスクはないのですが(いつの時代だ!)、それでも事故というのは依然として起こりうるものであり、道によっては事故率や致死率が変わったりします。例えば、高速道路と一般道路。事故率は一般道路の方が高いですが、致死率は高速道路の方が高いです。



これは京都で見つけた道端の巨石、いけず石




 人々は道の選択においてコストとリスクを勘案します。日常生活において、主なコストは移動時間やお金、主なリスクは時間に間に合わないことですかね。日本の交通機関で安全面を考える機会はほとんどないです。それでも、交通事故は年間30万件くらい起きてますが。酷道・険道・腐道・死道は例外です。気になる人はググってみてください。


 道は全国津々浦々の細かい場所にまで伸びています。旅に出れば、その道の先には思いもよらないものが待ち受けています。しかし、旅先でいつも未知との遭遇的な成功体験ができるかと言えば、そんなに頻度は高くないです。リゾートに行った方がアクティビティも充実しており、よっぽど快適な旅の思い出となります。それでも、私が人気のない場所へ行ってしまうのは、マニアックな体験こそ至高!というアホみたいな価値観のせいなんでしょうね。まあでも、おかげでこうしてあまり知られていない日本の楽しみ方として記事にすることができるんですが。



鹿児島の知林ヶ島、期間限定で通れる砂の道



 冒険家遺伝子というものがあります。DRD4-7R遺伝子という名前で、この遺伝子を持っている人は新しいもの好きのリスクテイカーで、全世界の人口の2割(5人に1人)がこの遺伝子を持っていると想定されています。また、このDRD4-R7遺伝子とADHDは関連性が報告されています。私がこの遺伝子を持ってるかは不明ですが、持ってないとおかしい気はします。

 ADHD・ASDはそのような傾向を持つらしいのですが、私自身も、興味のない事柄にはとことん興味がなかったです(私はADHD・ASDかどうかの診断を受けたことはないです)。しかし、旅に出ると多くの発見があり、広く浅く多様な経験を得ることで、興味関心の対象が明らか増えました。快楽物質が分泌されるような経験(成功体験)をしたことによって、その経験自体に愛着が湧いてきたのでしょう。そういった経験によって、人は後天的に新たな選好(好み)を形成することができるのだと思います。


 現代はインターネット回線という道を通じてあらゆる国や年代の人やAIにも繋がってます。ネットを通して全世界を見ることができる時代であり、もはや未踏の地なんてどこにも無いように思えます。そんな時代の旅行記に意義があるとしたら、音楽のようにジャンルを細分化してニーズに合わせた面白さを供給することではないでしょうか。ただ、音楽と違って現実の場所は維持費がかかるので、気づいたら無くなってた、ということもありますが。

 そして、道にも維持費は発生します。消費される道路を税金で整備していかないとボロボロに朽ちていきます。日本では高速道路無料化の話もありましたが、今年の法律改正で、高速道路の有料期間が2065年までだったのが2115年まで延長されました。ドラえもんの誕生が2112年なのでそれよりも後になるのですが、とりあえず私は普通に死んでる可能性が高いです。ワンチャン、脳だけ残してボディを取っ替え引っ替えする何らかのバケモノとして生きてるかもですが。



佐渡島にある、国道350号と小さな港町を結ぶ峠道の県道65号、角栄道路と呼ばれている



 道という言葉は人生の例えにおいて突出して使用されています(旅という言葉もそうですが)。実際、人生において脳が最も選択をしてるのはどの道を通るか、ということではないかという気がします。生命の始まりから、道の選択というのは生死に繋がる重要な事柄だったでしょうね。太古の水生生物が海から陸に活路を見出したから地上の繁栄があり、我らがご先祖様が地上で様々な道を開拓したから今の人類80億人の文明があります。

 さて、これから私はどんな道を通って何を発見してゆくのでしょうか。道の選択次第で、バタフライエフェクトのように未来が変わるのでしょうね。まあ、世界を今以上に楽しめるようになれれば、どんな道でも構わないんですが(ただし渋滞、テメーはダメだ)。







↓↓↓最近やたら人気の記事↓↓↓



↓↓↓今年の7/29のデビュー作です!↓↓↓



 ちなみに作成中のkindleは先週から一文字も進んでいません!



終わり






#旅のフォトアルバム

#振り返りnote

 


この記事が参加している募集

振り返りnote

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?