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(8)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~

 お手紙、つづきです。

「家にある本で、デジタル漬けになる前に『読む』習慣を」


・・・というお話をしています。
 
  
・お手紙(7)はこちらからどうぞ。
(7)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~|涼原永美 (note.com)
 

 今日は、

「子どもが好きな本の傾向を図書館利用ででこんなふうに探してみた!」

 ・・・というお話です。
  
 さて、シオリさん。 
 家に本がたくさんあることー積読本の存在―が本読む子への最短ルート・・・というお話をしていますが、それだけでオールオッケイにはせず、

自分の子どもが「どんな本をおもしろいと感じるか」を早めに知っておくことは、とっても大切だと思うのです。

 
 あらかじめ本をたくさん揃えられない場合は好みを知ってから集めることもできますし、「どんな本をおもしろいと感じるか」を知ることは、子どもの心を知ることに直結しますから、その後の親子のコミュニケーションや、育てやすさにもつながるのでは・・・と私は感じています。
 
 
 お手紙(7)でお話したように、
5~6歳の子がぱっと見て「読めそう!」と感じる字の大きさ&文章量であることが本選びのファーストステップなら
「ページをめくって読み進めたい!」と思える内容であることが、
大きなセカンドステップ

 
 
 簡単に言えば、動物が好きな子なら動物の話、乗り物が好きな子なら乗り物の話を読ませてあげよう・・・ということなんですね。
  
 もっと具体的に言うと、本を手に取りペラペラとめくった時
謎解き好きな子は

「ぼくたちは少年探偵団。ある日、おかしな依頼がまいこんだ・・・」

という一文があれば「あっ!」と興味をひかれますし、

 ネコが好きな子が

「あるところにネコのミャーコがいました。ミャーコは飼い主のミキちゃんにどうしても伝えたいことがありました・・・」

という一文があれば、読んでみたくなります。

 大人でもそうですよね!
 
 そういうことを意識して本選びをすることが、親のできる仕掛けだと思うんです。
 
 
 子どもは一人ひとり「読んでおもしろいと思う本」が違うので、一般的な良書や大人気のベストセラーが、かならずしも我が子に合うとは限らないんです(もちろん喜んでくれればラッキーですけどね)。
 
  そういう本(良書)を読んでほしいと思えば後からでも十分なので、
まずは「本を手に取って読む習慣」をつけるのが最初かなと思います。
 
 
 ――なのでここからは、参考までに我が家の場合、長女が5~6歳の時にどんな本選びをしたのかをお話したいと思います。
 
 
 キーワードは、
「図書館で10冊借りて、返却前にランキング&インタビュー」
 ・・・を繰り返す、です。
 
 
 私の場合、長女が幼稚園の年長さん、5歳の秋に一緒に図書館へ行き始めました。
 
 もちろんそれまでも図書館へ行ったことはあるのですが、
この時は「児童書から好きな本を見つける!」というはっきりとした目的
を抱いていた点が違います。
 
 お手紙(5)でお話したように、一瞬、長女が動画視聴にハマりそうになった時期でしたが、すぐに方向転換したので中毒のようになることはありませんでした。
 
 また、この年齢って「一緒に図書館に行かない? 好きな本をいっぱい借りてあげるよ!」と言えば、喜んでついて来てくれる時期ですよね。
 
 親と一緒のお出かけを喜んでくれる時期というのも重要で、数年が経ち
「なんで図書館?」「別に行きたくない…」
 みたいになってしまうと、本好きのキッカケをつくるハードルも上がって
しまいます。
 
 また、少し早い3~4歳の場合だと、絵本をたくさん借りるのはもちろん喜ぶでしょうけど「自分で読む」という方向にはまだ移行できないので、
やっぱり「小学校入学前の1年間」あたりがベストかなと思います。
 
 
 ちなみに、大きな図書館でなくても大丈夫!
 我が家はいちばん近い、区民センターの図書室に通っていました。
 
 まずはその施設で一番多く借りられるマックスの冊数を、子どもと一緒に楽しく選びながら借りてみてくださいね(私が通っていた図書館では10冊でした)。

 
 パパ、ママも一緒に本棚の前に立って、これはどう? こんなのおもしろそうだね・・・と楽しく会話しながら選ぶのがいいと思います(楽しく選んだ思い出が、その後の本好きにもつながる可能性は大です)。
 
 (図書館には連れて行ってくれたけど、パパやママはいつもつまらなそうだった・・・という思い出はあまり良いものではないので、一緒に楽しく、が大切だと思います)


 子どもがもともと好きな絵本を2~3冊混ぜてもオッケイなのですが、
かならず児童書コーナーから3~4冊借りてみてくださいね。
 

 イメージはお手紙(7)でお話した、
1年生の国語の教科書みたいな文字の大きさ&文章量
挿絵もたくさん入った・・・低学年向けの児童書です。
 
 
 そういうつもりであれこれ手に取ってみると、5~6歳くらいの子が読める児童書って、本当にたくさんあるんです。
 
(対象が「3年生以上」・・・などになっていても、あくまで目安なので、我が子が読める場合もあります。ぜひ、いろいろ見てみてくださいね!)


 あまり本を読まないパパ・ママの場合、もしかしたらイメージが湧きにくいかもしれませんが、そんな時は図書館通いと並行して、いちど大型書店の児童書コーナーを除いて見てみるのもいいと思います

 子どもの本って・・・ああ、めまいがするほど種類豊富です! 
 
  出版不況といわれている今の時代でも、毎月たくさんの新しい児童書が出版されています。
 

 本好きの私としては、そうした大きな本棚の前に立つたびに、

「たくさんおもしろい本があるよ! 頑張って作ってるよ!」

という、作家さんや出版業界の方々の熱い思いが伝わってくるようで・・・
ワクワクします。
 
 たとえば、子ども探偵団や怪盗団が活躍する話。
 料理が好きな子や、科学が好きな子が主人公の冒険ファンタジー。
 動物とのふれあい感動物語。意外なトモダチと秘密をつくる話。
 ちょっと怖いオバケの話。家族の絆の物語。
 小学生が主人公なら、クラスのお友達と冒険する話、お友達同士の問題を知恵をしぼって解決する話・・・。
 
 ――たくさんあります!
 海外の本(翻訳もの)も入れると世界観がどんどん広がりますし、感覚的には無限と言ってもいいほどです。
 
 そして、図書館に話を戻しますが、借りるのは
ぜんぶが白い紙に黒い字、縦書きの児童書・・・である必要はありませんし、物語だけでなく図鑑やクイズ、迷路の本など、子どもが興味を示したら、いろいろ混ぜて借りていいと思います。
 
 この図書館通いは、まず本が好きになってもらうためのステップでもあるので、そのあたりは気持ちに余裕を持ちながら一緒に楽しく選ぶのがいいなぁと思います。
 
(ただ、ゆくゆくは小説が読めることを目標に本選びをすると、よく読む習慣につながります)
 
 そうして例えば10冊借りて、家に帰ったら、返却日ギリギリの期間いっぱい、借りた本を「親子がいつもいる場所」に置いてみてください。
 
 「せっかく借りたんだから、読もうよ・・・」と急かさなくても大丈夫。

 子どものペースに合わせて、あれ読んでるな・・・、これは読んでないな・・・と見守るくらいの気持ちが大切かなと思います。
 
 キーワードは、本と一緒にのんびり暮らす・・・です。のほほんと。

 たくさんある本を「見ながら暮らす」んですね。

 本が目に入る生活を当たり前にする・・・という感じでしょうか。
 
 あまりにも読んでいないようなら、「一緒に読もうか」とスキンシップをしながら読んでみてくださいね。
 本――読書を通して親子で楽しい思い出をつくる・・・そんなイメージです。
 
 そうして返却日が近づいたら、かる~く、子どもにインタビューしてみてください。

 
 「ねえ、おもしろかった本はどれか教えて」――と。
 

  私が、「子どもが喜ぶ本を探すのは意外と簡単にできる」・・・
 と書いたのは、そう、子ども本人に聞くから
なんです。
 
  可能なら、ランキングをつけて並べてもらってくださいね。

 「おもしろかった順番に並べてみてくれるかな?」

 こういうのが好きな子なら、意外と喜んでやってくれるかもしれません。
 ランキングをつけるのは、子どもも自分の心に向き合うことになりますし、「この本どうだったかな?」と思い返す習慣にもつながります。
 
 厳密な順位じゃなくていいんです。
 ざっくりとでも、子どもの心が見えてくるんじゃないかと思います。
 
 そうして、ベスト3~4くらいにどんな本がランクインしたか、見てみてください。
 
 ーー何か、共通点はありませんか?
 
 この子、探偵団や怪盗が好きなんだ・・・とか、
 動物やかわいい女の子が好きなんだ・・・とか、
 乗り物、オバケが好きなのかな・・・とか、
 からだの不思議の本がおもしろかったみたい・・・とか、
もしかしたら少しだけ、好きなジャンル・傾向が見えてくるかもしれません。
 
  もちろん、1回だけでは何とも言えないということもあるので、
この「10冊借りて、ランキング&インタビュー」
というのを3回くらい続けると、好みがかなり見えてくる
かなと思います。
 
 家庭によっては、数カ月とか、半年くらいかかるかもしれません。

 ーー大変でしょうか?

 けれども、もしかしたら時間や手間をかけることに意味があるのかもしれません。
 それでもこの時期の「本を通した親子のコミュニケーション」は、後々になっても、かなり思い出深いものになる・・・と思うのです。

 我が家では、そうでした。
 そしてこれをすると、あとがラクですし、とにかく子どもが喜びます!
 
 1回目の図書館で「好きそう」と思ったジャンル(例えばクイズや謎解き)を2回目の図書館でたくさん借りてあげたり、
同じシリーズの他の刊を借りたり、乗り物や生き物の図鑑系が好きなら行くたびにまた図鑑を借りてあげたり・・・。
 
 「この本と似た内容の本、ほかにもありませんか?」
と司書さんに尋ねてみてもいいかもしれません。
 

 「知識を得るために、行くたびに違う内容の本を借りなきゃ!」
・・・と意気込むよりは、
「毎回似たような、好きそうな、喜びそうな本を借りてあげる」
・・・くらいの気持ちがいいかもしれません。
 
 
 ーーうちはそうしました。
 ほとんど毎回、「〇〇探偵団」という本を借りていた時期もあります。
  
 それでよかったと思っています。
 
 
 子どもの好みの傾向がわかり、行くたびにそれを借りてあげれば、
子どもにとって図書館は、「行くたびに好きな本を借りてもらえる場所」になるんですね。
 

 そうして、
「本ってたくさんあるんだ!」
「自分の好きなことが、本には載っているんだ!」という実感
を得ることにつながればーー子どもと読書の距離はぐ~んと縮まります。
 
 
 たとえば小中学生で、「本なんてどこがおもしろいの?」という子は、「自分の興味のある内容が、本にはたくさん載っている」という実感がないまま育ってしまっている場合が多いです。
 
 
 ――これは本当にもったいない!
 
 
 本は自分を楽しませてくれるもの・・・
 子ども時代にこの実感を得るだけで、視界はぐんと広がります。
 
  
 お手紙、つづきます。
 

〈パパママと見つけてみたいの私の「好き」を ベストセラーよりマイベスト〉
 


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