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逃げるも向き合うのうち。

ぼくたちピンチをのりきったんじゃなくて
ただにげちゃっただけじゃない?


【絵本レビュー📚】 


《かいじゅうたちは
こうやってピンチをのりきった》

精神科専門医の方が監修し、人気絵本作家さんが可愛く伝わりやすく仕上げています😌


特にこんな方に読んで欲しい!

●緊張しやすい方
●不安やこわい気持ちが大きすぎる方
●可愛いかいじゅうを見たい!



🎈ゆるっと内容紹介🎈

4体のかいじゅうはそれぞれ高い所、注射、人前で話すこと、暗い所が怖くてドキドキ。

みんな変わった方法で怖い気持ちと向き合います

ぼくらはピンチから逃げただけではないかと話し合っているところに、ゾワゾワキングが現れ、

“怖がる”気持ちの大切さを教えてくれる。

そんなゾワゾワキングも
実は怒られるのが怖かったんです。


4体以外にもたくさんのかいじゅうが出てくるのですが、それぞれみんな怖いことがあるんです。
かいじゅうなのに可愛らしくて癖になるイラストはぜひ一度手に取って見てください😉


絵本BOX🐿のココが気になる❗️

あなたはどんな時にドキドキや怖いと感じますか?暗い所?人前?どうでしょうか?

どんな人であれ何かしらの怖いものがあります。

屈強な人も冷静な人も。

外見からではその人が何を怖がるかわからない。



◇◇◇


今では少し慣れてきましたが、
人前で話すことが決まった日から当日まで緊張して苦しかったのを思い出します。

小学生の頃の話です。

友達とは話すけれど、他のクラスメイトや初対面の子だとほとんど話せない、文字通り人見知りでした。 

緊張してドキドキしてしまう会話。

クラスみんなの前で1人で行う発表では

緊張は私をだけに留まらず、
見ているみんなにも伝染するほどでした。


“泣きながら話している”


そんな感じです。学年に1人はいませんでしたか?
それが私です。

何がそんなにも怖かったのか。


視線。
自信のなさ。
どう思われるのか。


かいじゅうたちもそれぞれの方法で
ピンチを回避していましたが、

わたしにも回避する技が1つだけありました。

“泣くこと”


何か辛いな、緊張するな、どうしよう、苦しい


こんな時、私は涙が出てくる時期がありました。

思い出すのは小学生高学年の時。

クラスの中で代表委員を決めることになりました。クラスみんなの投票です。

男子で1番票を集めたのが私でした。
怖くて怖くて


できません。


泣きながら言いました。
すると、2番目に票を集めた男の子が
代表委員に選ばれました。
みんなが察してくれたのです。


◇◇◇


私は”泣く”ことでピンチを回避しました。

ただこれは向き合っていたことになるのでしょうか?


当時の私はもちろん”逃げた”と思っていました。
情けないし恥ずかしいという気持ちで、
身体がはち切れそうでした。


今では緊張しないように

・入念に話す内容の準備する
・みんな大して聴いていないと思う
・目が悪いけどその時はメガネをしない

他にも色々と緊張しないように工夫してきました。


それでも少し緊張します。


◆◆◆



私たちは怖いこと・苦手なことに対して、

いかに克服するか、どうやったら早く直るかを考えてしまいます。


私は克服できるタイミングは着実に向かってきてくれるものだと思っています。時間が掛かったとしても。これは経験したから言えたこと。


どんなに向き合っても、どう頑張っても、
できない時はできないんです。 


その時に大事なのは、

向き合いすぎて
“自分を嫌いになる”ことではなく、

“逃げる”を技の1つとして
勇気をもって選べるか。


逃げることは恥ずかしいことではないんです。
自分を守ることが何より大事なんです。

◆◆◆

一冊の本を思い出します。

“跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること”


東田直樹さんが書いた本です。

その中の一節

“自分は悪くない”といえるようになったのは、
自分のことを許せるようになったから。”



私にとって力強い言葉です。


◆◆◆


最後にこの絵本の監修をされた森野百合子さんの言葉をお借りします。

ゾワゾワちゃんは、毎日を安全に過ごせるよう、あなたを守ってくれる大切な感情なんです。

ゾワゾワちゃんと上手につき合える方法を考えてみましょう。不安やこわい気持ちのせいで、ドキドキしたり、息が苦しくなることもあるよね。でもそうしたいやな症状は、なんとかふんばっていると、時間とともに収まっていきます。

「自分のこんなところがダメ」「それを直さないと」と思っている子も多いのではないかと思います。だけど、「ありのままの君」でいいんだよ。「丸ごと全部の君」を大事にしてください。今は「ダメなところ」と思っていても、それが実はあなたにとって、とても大事な良いところでもあるはずです。


1人で向き合うのは難しい。
そんな時は、親でも友達でも先生でも誰かと一緒に考えてみるのもいいんです。


自分をありのままを受け止める。
向き合えばいつかできるようになって、
自分をまるごと大事にできるはず。


逃げるも向き合うのうち。


あなたはどう思いますか?



Kindle版では無料で読めます😌
私たちの世界はまだまだ広がっていく。
そう思わせてくれる一冊でした。

絵本BOX🐿・私についての紹介はこちら🎈
よかったら読んでね〜

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