助成金制度はなくした方がいいのか？

雇用調整助成金で社会保険労務士は申請代行と年度更新、算定基礎で一番に忙しい時期に突入しています。

✅助成金制度に疑問

そのときにこんなつぶやきを書いてみました。

会社だけ儲かる助成金なら助成金制度は潰したほうがいい。助成金がかえって会社の判断をおかしくさせる。

・正社員転換させるために6ヶ月間契約社員(優秀なら1ヶ月で正社員にすれば？)
・パートの健康診断1回切り(制度作ったのに1回限り？)

— 岩本浩一＠いい会社作り応援 (@ehimesr) June 22, 2020

会社だけが儲かる助成金なら助成金制度は潰した方がいい。

昔は私の事務所は助成金をバリバリやる鬼のような事務所でした。あの助成金が出たらこれだけ入るからどんどん会社に提案して助成金をしてもらおうという動きをしていました。

しかしある機を境に助成金制度に疑問を持つようになりました。

キャリアアップ助成金正社員化コース

契約社員を6ヶ月間雇用し、正社員転換して6ヶ月経過したら助成金をもらうことができる。

これって本当にいい人であるならば別に6ヶ月経過しなくても正社員転換してもらった方がいいのでは？
正社員化するのに6ヶ月経過する必要なんてないのでは？

そう思うようになりました。

会社は正社員転換して助成金がもらえるならばいいと思うかもしれません。しかし雇用される側はどうでしょう？
いつまで経過しても正社員化しない会社にずっと在籍したいと思いますか？

助成金を取ることが目的となってしまい、社員のことを蔑ろにしてないですか？

中には正社員で募集しているのにもかかわらず契約社員にしたことにして助成金を取るような会社まであります。こういう会社はおそらく社員の信頼は得られていないので定着率はおそらく引くと思います。

✅助成金制度は誰のための制度か？

助成金は正しく使えば何も問題はないと思いますが、多くの会社は助成金を取ることが目的になってきています。

助成金制度は最初からありきで助成金を取るのではなく、会社がいい会社にしたいためにした施策として実施した結果に助成金が出るというのが理想だと思います。

私の事務所では積極的には助成金制度は利用していません。上で述べたようにいい会社にしたいために色々と実施した結果として助成金をいただいています。

助成金が目的ではありません。

しかも出た助成金は会社と社員に還元しています。

・社員の賞与として還元
・会社の備品購入
・社員の福利厚生

助成金は初めからなかったものとして考えているのでもし出たら会社と社員に還元してあげるのが一番です。そうすれば会社もいい会社になりますし、社員も喜びます。

✅会社だけ儲かる助成金制度は潰した方がいい

助成金は返済不要のお金であるため魅力的なお金に見えます。会社の利益率が10％であるならば、助成金を例えば10万円でももらった場合には売上100万円にも匹敵します。

そのため助成金が欲しい、助成金を資金繰りに回したいという会社も多いです。しかし何度もお伝えした通り助成金を目的として助成金を利用すると会社経営はおかしくなります。

いい会社になりたいことが目的でない助成金活用をする会社が多いので私は助成金制度なんて潰してしまったらいいのにさえ思うようになりました。

今までガンガン助成金申請をしてきているので私の今までの活動を全否定する言い方になりますが、今ではそう思っています。

あなたの会社は

いい会社になることが目的ですか？
助成金を取ることが目的ですか？

社員はあなたのことを見ていますよ。

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