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下田と南伊豆を旅する 《6》 もうひとつの岬へ

下田の市街を抜け、幕末にアメリカ総領事館となってハリスが滞在した玉泉寺の麓を通り、皇室の須崎御用邸の敷地に沿ってしばらく走ると、爪木崎(つめきざき)の岬が見えてきた。
背の高い美しい形の灯台が、海と空の送る光と風を総身に浴びて白く輝いている。
石廊崎ほどの断崖絶壁ではないものの、見事な柱状節理に覆われた磯には、太平洋の波が荒々しく砕け散っている。

椿の花が大きい。
普段暮らしている南東北とは植生がまったく異なっている。

岬の東側に向かって階段を降りてゆくと、青く澄んだ穏やかなビーチが広がっていた。

爪木崎、とても気持ちのよい場所だった。

(訪問日:2023年3月8日)


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