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心のnote|エッセイ・創作

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「きっと、誰にも、聞こえない。」 そんな心をふと、垣間見る。
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2019年8月の記事一覧

朝なんて来なければいいのに。

朝なんて来なければいいのに。

「新しい朝なんていらない」
「希望の朝なんていらない」

ただ、ただ、、あなたのいる時間が
途切れることなく続いたら、
それだけで、ただそれだけで、
よかったのに。

あなたをなくしても僕は生きていく。

もう少し、待ってて。
必ず会いにいくから。

7年6ヶ月、本当にありがとう。

人となり

人となり

もっと、もっとと手を伸ばす。
もどかしくって苦しくて。

他人は
「もっと外を見よう」
「もっと関心もつといい」
無垢な笑顔でつぶやくばかり。

それでも僕は僕のまま。

見えぬところに根を張って、
内にみなぎるエネルギー。

腹から胸へそうしてのどへ
よどみ渦まきせめぎあい
溢れんばかりの心の息吹。

それはまるで。

それはまるで。

気がつくと、外が明るい。

いつものシリアルを頬張る。
うん、今日もおいしい。

少し冷たいシャワーを浴びて
髪を乾かし、少し微睡む。

鳴き出したセミに、
まぶたを開く。

あぁ、日曜日。

奪われるもの。

奪われるもの。

あなたはきっと、好意のつもり。

無垢な笑顔を傷つけぬよう、
火照りをよそ目に浮かべた笑顔。

つうーと伝わる雫も無下に
これでもかというその眼差しが。

精一杯のこの思いやり
私を貫き、じわりと真紅。

その熱量が奪うものなど
あなたはきっと、知らないままに。