『アフリカの音楽アプリ市場の動向』
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
今回の記事は『アフリカの音楽アプリ市場の動向』について
世界中のアーティストの楽曲をスマホ一つで聴ける時代になった今、アフリカにも音楽ストリーミングサービスの波が押し寄せてきた。
母体が中国で拠点をアフリカに置くBoomplay、スウェーデン発のSpotify、地元ケニア発のMdundo、アメリカのApple musicが主力プレーヤーとして挙げられる。
各社の違いはビジネスモデルにある。
サブスクリクション形式を採用するApple musicとSpotify、無料のストリーミングと広告費を収入源とするMdundo、TECNO社が販売する携帯の基本アプリとして導入され、無料と有料の両プランを提供するBoomplay、一見すると同じ音楽再生サービスだが、ビジネスモデルや戦略が異なるのである。
アフリカ大陸の課題として、ストリーミング再生で必要になる通信プロバイダー料金が、他の大陸よりも高額であるという点が挙げられるが、そのような点を踏まえて、各社のアフリカ戦略が今後どのように進むのか、注目したい。
以下、アフリカの音楽ストリーミングサービスに関する記事3本
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ニュース①
『Spotifyを超えたいMdundo、アフリカに適したビジネスモデル』
ケニア発のMdundoは世界では登録されていない地元のアーティストに耳を傾ける戦略でアフリカ11億人の市場を狙う。ビジネスモデルは、違法ダウンロードに慣れているアフリカの人に合わせ、ユーザーは無料で利用できる形である。全ての楽曲で最初に5~10秒流れる広告が収益の柱であり、既にコカ・コーラやSafari com.などと契約を締結している。
記事:London CNN BUSINESS (2020/12/18)
ニュース②
『Boomplayがアフリカ47カ国をカバー』
アフリカに拠点を置くBoomplayは世界大手の音楽レーベルであるUMGとのパートナーシップを深め、地元のレーベルを巻き込んで今後アフリカ47カ国のアーティストとレーベルをサポートする。BoommplayのMAU(月間ユーザー数)は5000万人を超え、今後も拡大していくと見られる。
記事:musicbusinessworldwide.com (2021/3/17)
※上記画像はApptopiaより引用
(各社のアクティブユーザー数を表したグラフ)
ニュース③
『Spotifyはアフリカ39カ国への展開を狙う』
スウェーデン発の音楽ストリーミングサービスのSpotifyは2018年に南アフリカやエジプトなど、アフリカの主要5カ国でサービスを開始した。今後はBoomplayやアフリカ大手通信会社を母体に持つMTN Music Timeなどに対抗してアフリカ市場を開拓していく。
記事:africanews.com (2021/2/23)
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