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敢えて海外”失敗談”話します。

「失敗」、それは誰もが経験することです。

しかし、巷にあふれる書籍は成功者の物語であふれています。

その裏で多くの失敗者がいた事実にも関わらず。

成功者しか語らない、それが世の常になります。

しかし、僕らが学べることは”成功”よりも”失敗”であることが多い。

できることなら、失敗して今でも後悔している話をしたしてくれた方が、先の世代にとっては有難いかもしません。

というわけで、今夜は海外で今後働くことを考えている人に向けて、僕の失敗談をお話します。

今後活躍する方の少しでも参考になり、海外で働く際に思い出していただければ幸いです。

■昇給・昇格は、公平にかつ透明に。

結論から言うと、日本人より海外の人の方が自分の昇給昇格に対し、真剣にガツガツしています。

会社に滅私奉公するという考え方は、日本人より遥かに薄いです。

僕は中間での業務評価を適切に行わなかった、他の人材の昇格に対し、納得しなかった部下から、

日本から買ってきたお土産をぶん投げられ、罵声を浴びせられたことがあります。

営業の時はパートタイマー含めて50-60人程度部下がいたので、全員と1ON1で面談します。

日本でも殆どの方がやると思います。

しかし、どうしても中間の評価は抜けがち、漏れがちになります。

そして、いざ最終評価を迎えた際に評価者と被評価者の認識の差が生まれ、相手を落胆させてしまうことがあります。

日本人の場合は、自己責任感が強く、自分よりも会社を優先する気風があるので、なんとなく納得されることが多いのですが、

海外ではそれは通用しません。

また、評価の基準は明確にしておかないと、100%

「なんで●●は昇給するのに、

僕(私)は昇給できないんだ。」

と、必ず言われます。その時に、論理武装して説明できるようにすること。

また、何よりもその○×の基準を明確にしておかないと、昇給・昇格の基準が不公平感と反感を買う可能性大です。

途中で進捗を確認する中間評価と評価基準の透明性と公平性は日本よりも、慎重に行わなければなりません。

■信用はしても信頼はするな。

2名の信頼していた部下に会社の商品を万引きされたことがあります。

一体どんなところで働いてるんだと思うかもしれませんが、海外では起こりえます。

僕の場合は、繁忙期間の人手が不足していたために臨時で現地のスタッフを採用しました。

働きぶり、愛想も非常によく、教えたことや指導したことはすぐに実行してくれる非常に信頼のおけるスタッフでした。

しかし、とある同僚からそのスタッフが盗みを働いていると聞いて、防犯カメラを調査してみたところ、

一度商品を自分のロッカーに隠してから、会計処理をせずに立ち去るところが目撃されました

ショックでした。

信頼しており、本人からも正社員として働きたい希望を受け、そのために面談もしたうえで準備を進めていました。

本人も非常の喜んでおり、前向きに仕事に取り組んでいるようでした。

年齢が24歳で若気の至りだったのかもしれませんが、自分が期待していた人が盗みを犯すなんて思いもしなかったので、

自分でも目を疑うほどでした。

それが一度ならまだしも、2回もあったので僕が肝に銘じたのは、

信用しても信頼はしない

ということです。

疑いながら仕事をするわけではなりません。

しかし、期待はしすぎない。裏切られた時のショックが大きいからです。

日本人の価値観とは少し異なりますが、あくまで契約関係としての仕事という割り切りをする必要があるように思います。

そして、その契約の中でのパフォーマンスを引き上げるために、いかに本人に関与したり、システムとしての制度を構築するか。

その中で、それに賛同し一生懸命働き、貢献していただいた方には昇給・昇格という形で報いる。

そのあたりの線引きは日本より明確にしておく必要があります。

■明るい雰囲気を心がける

海外では働く際は、どんなに自分が辛い、もしくはピリピリしていても、その雰囲気を職場に持ち込むのはご法度です。

僕は、一度あまりにも海外での仕事がうまくいかず、何十人かのまえで部下を強めに指導したら、

翌日に5人が退職しました。

日本ではそんなことは一度も経験がなかったのにです。。

一気に5人が退職したのでそのあとの仕事はてんてこ舞い。リカバーに4-5か月時間がかかりました。

海外の方は仕事に対して非常にさっぱりした価値観を持っている人が多くいます。

怒られても耐え忍ぶ、ピリピリしてる環境で仕事する。

というやり方は、全く通用しません。

なので、とにかくどんなにしんどい、つらい、疲れている。

それでも、自分自身は明るく振舞わなければならないですし、冗談を言えるくらいの余裕が常に必要です。

日本でもすでにマイノリティかと思いますが、超体育会系のリーダーは海外では馴染みません。

ユーモアや余裕があるくらいの方が、みんなついてきてくれます。

そして、何よりも無理してでもそのように振舞うことで、実際に自分の心の持ちようもポジティブに変化していきます。

モノは捉えようで、海外のそういった雰囲気になれるとプラスになることもすごく多いんです。

そんなふうにいろんな失敗を通じて、人とというのは学び、成長していくのだと思います。


というわけで以上が、海外での失敗談でした。

これから海外で働こうと考えている方は、少でも頭の片隅に入れていただけると少しは役に立つかもしれません。

ではでは、よい週末をお過ごしください。

本日もありがとうございます。











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