【無料で使える!】ギターのマルチエフェクター(Pedalboard)を、Pythonでギターのエフェクトを掛ける!
はじめに
DAWを導入するよりも手軽にギターのエフェクターを掛けられるので、コンピュータでエフェクト処理することはどういうことか試せるので紹介する
前提
お手持ちのコンピュータにPythonがインストールされていること
下記のコマンドをコマンドプロンプトやPoweShell等で実行すること
pip install pedalboard
クリーンサウンドの録音データを持っていること
どんな音がするか
コードの解説と原音に対してどのようにエフェクトが掛かるかが解説されている。動画はReverbの例、空間系の音は好みではあるが、ドライブ系は課題ありな印象である
対象読者
エレキギターのマルチエフェクターを持っていない人
DTMをしている方で、DAWはあるけどギターエフェクターのプラグイン(VST)を充分には持っていないので試してみたい人
ギターサウンドはアナログで処理してきた人で、DAWを持っていないけど、エフェクターのプラグインに興味がある人
Pythonによる音の処理に興味がある人
メリット
無償でエフェクターとして使えること
デメリット
エフェクターを掛けた音が好みであるとは限らないこと
PEDALBOARDとは
Pythonで使えるエフェクターボード、Spotifyがオープンソースとして公開しているPyhonライブラリである。普通にマルチエフェクターと同じようにエフェクトを掛けることができる
ドキュメント
詳細な使い方はドキュメント参照してほしい
実装
原音にLimiterとReverbを追加する
# Don't do import *! (It just makes this example smaller)
from pedalboard import *
from pedalboard.io import AudioFile
# Read in a whole file, resampling to our desired sample rate:
samplerate = 44100.0
with AudioFile('sample.mp3').resampled_to(samplerate) as f:
audio = f.read(f.frames)
# Make a pretty interesting sounding guitar pedalboard:
board = Pedalboard([
Limiter(threshold_db=-17.5),
Reverb(room_size=0.3)
])
# Run the audio through this pedalboard!
effected = board(audio, samplerate)
# Write the audio back as a wav file:
with AudioFile('processed-output.mp3', 'w', samplerate, effected.shape[0]) as f:
f.write(effected)
結果
同一フォルダに、processed-output.mp3が出力されるので実行すると、LimiterとReverbが追加される
まとめ
DAWで処理していると、そんなに細かいことはしないけど最後、Limiterだけ掛けたいとかで活用できるシーンがあると思う。わざわざDAWを立ち上げる必要はないので楽である
アナログ処理している人は、お手持ちのアンプかマルチエフェクターで処理しているのだろうけど、最後のアウトプットとしてのLimiterとして意識している人は少ないのではなかろうか
私もVSTプラグインも沼だと思うので、沼にハマる前に本エフェクターや無償のプラグイン、もしくはDAWの標準プラグインで試すことをお勧めする。
ベースやキーボードの音源に対しては試していないが、使うことはできるので活用できる幅は広い方かと
いずれにしても、ギタープレイの方が音のアウトプットとしては優先なのでツールの前にすることはあると考えた方が良さげである
おわり!