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【映画紹介①】父親たちの星条旗〈歴史〉
元新聞記者のnoahです!
今日紹介するのは、太平洋戦争での日米地上戦、「硫黄島の戦い」をアメリカ側から描いた作品。日米戦をアメリカ側から見ることができる貴重な映画です!
![](https://assets.st-note.com/img/1718236213160-6jJw9wENa9.jpg?width=1200)
▼日米戦「硫黄島の戦い」をアメリカ側から描く
戦いは米軍優位で進み、兵士らは硫黄島で最も高い山「摺鉢(すりばち)山」にアメリカ国旗(星条旗)を掲げる🇺🇸
その写真はアメリカの新聞に掲載されて全米中に広がり、長期化する戦争に嫌気がさしていた国民を熱狂させる。
写真に写った兵士らは、戦場からアメリカ本土に戻され、戦費を募るための「全米ツアー」に駆り出される。
▼活躍した兵士が「英雄」と呼ばれる
「英雄!」「英雄!」---
大勢の観客で埋まった野球スタジアム、政治家らを招いたパーティー。
彼らは訪れる先々で熱烈な歓迎と拍手で出迎えられる。
しかし、彼らが戦場で見たのは、銃弾の飛び交う戦地、負傷した戦友、バラバラになった遺体。
こうした戦場の姿と、熱狂する国民のギャップの大きさに戸惑いを見せる。
「自分が戦場で見たのは、英雄と称えられるものではない…」。
▼「英雄」は人生が狂い、不慮の死を遂げる
「英雄」の一人は、本国での歓迎と戦場とのギャップに苦んで精神的に追い詰められ、再び戦地への赴任を希望。
最終的に全く予想できない形の死を遂げる。
▼兵士の家族への思いは万国共通
「戦場に戻る前に母に会えますか」。
「英雄」の一人は上官に尋ねるが、断られてしまう。その時に見せた寂しそうな表情、目から滴り落ちる涙は胸に迫るものがあります。
この映画から学べるのは、当時戦争で敵対していたアメリカ、日本ともに、最愛の家族や恋人、友人、大切なものを守るために命を尽くしたこと。
また、戦争に従軍し、「英雄」と呼ばれたことで人生が狂い、不慮の死を遂げた兵士がいたことを学ぶことができます。
▼「英雄」は必要か
戦争や経済格差、震災や疫病、社会不安が高まっている時、人々は強いリーダーや英雄を求める。
しかし、社会が安定していれば、英雄は必要ないのではないかー。
ある「英雄」の孫は、祖父が戦争について深く語らなかった理由を追い、一つの結論に辿り着く。
エンディングの光景はあまりに美しく、一見の価値があります。
また、映画では、兵役後に戦地でのトラウマで苦しむ兵士、人種差別など、現代にも通ずるテーマが散りばめられた作品となっています🙌🏻
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