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書類選考はこれを見ている5選|大企業・メガベンチャー・スタートアップ経験者の私が採用でみているポイント

こんにちは、脱サラして1人で生きたいOL世那です。

 今日は転職を考えてる人がいたら必ず読んでいただきたい、書類選考で選考官が何をみているのかについてお話します。

 簡単に私の経歴をお話すると、4年生大学を卒業後、超大手の消費財メーカーに入社。大手の超絶縦社会スーパー年功序列文化についていけず、1年半で退職。老害のいない業界を探しはじめる。市場自体が若ければ、「昔からずーっといる人」が少ないので老害出現率が低いことに気づく。 ”WEB”広告代理店業界へ転職。業界ではそこそこ大きいメガベンチャーと言われる規模。そこで約4年間、ほぼ部活みたいなノリで働き続ける。広告代理店業界にうっすらと漂うブラック感を無事乗り越え、いまから約3年前に現職のスタートアップIT会社にマーケティング職として入社しました。

 今思い返すと、「大企業」→「メガベンチャー」→「スタートアップ」と色々な事業規模の企業の採用面接をたくさん受けてきて、どの規模感の会社からも「採用」いただけたってのは、ありがたい話です。

 今では書類選考や一次面接の面接官として、採用する側の経験をすることも増えました。自分と同じ職種であるマーケティング職の採用はもちろん、たまにエンジニアなど他の職種の採用に入らせていただくこともあり、その時に思ったのは、専門性の違いはあれど、採用の場で見ている根本的な部分はそんなに変わらないな、ということです。

 今日はまず「書類選考」に絞って、お話をさせていただきます。過去に面接の質問対策の記事も書いているので、よろしければ合わせてぜひ!

 履歴書や職務経歴書って、一度作るとなかなか修正することが少なく、つい同じ内容のまま複数の企業に送ってしまいがちですよね。けど、もしその職務経歴書の中に、今から話す落とし穴が含まれていたら・・・穴だらけの職務経歴書を色んな企業に送ることになってしまいます。

 もし最近転職活動はじめたけど、書類がなかなか通らないとか、これからちょうど転職活動始めようと思っている方がいれば、今日の内容をぜひちょっとだけでいいので、ご自身の職務経歴書に取り入れてみてほしいです。



その1:人数の多いプロジェクトは自分の役割を明確に

 これは「ディレクター」や「プロデューサー」って肩書の方に本当に多いのですが、書類や面接の場で「自分はこれだけ規模の大きなプロジェクトをやってきました!」って意気揚々とお話されるんですが、その時選考官はみんなこれを考えてます。

で、結局あなたは何をされてる方なの?

 ちょっと意地悪な見方をすれば、そのプロジェクトにめちゃくちゃ優秀な人がいて、その人が動かしていたって可能性はないのか?その手柄を自分のものみたく話していないか?って思ってしまうんですね。

 そのプロジェクトの中で、

  • 自分の役割は具体的になんだったのか

  • あなたがいたことによって生み出された成果はなんなのか

 そこさえきちんと説明できれば、正直プロジェクトの規模は結構どうでもいいです。

 だって、プロジェクトの規模って、その会社がどれくらい予算を持ってたかに依存する話なので、再現性がないですよね?ご自身でその予算を取ってきたとかなら話は別なんですが、たとえば採用側の会社が前職と比べて予算の少ない会社だったら?「いやーうちではこんな大きなプロジェクトはできないから、君からすると物足りないかもよ」って言われて終わりです。告白したけど「いや、〇〇くんにはもっと私なんかより素敵な人がいるよ」的なあれです。


その2:作業者・オペレーターっぽい印象を与えていないか

 これは特に「エンジニア」「デザイナー」など、誰かからの依頼を受けて業務を遂行する系の職種の人まじで気を付けてください。

 もしご自身の働き方の好みとして、あくまでも「作業者」っぽい感じで働きたいのであれば ここは読み飛ばしていただいてOKです!

 ただ、書類選考の通過率をあげるためには、作業者っぽい印象は与えない方が吉かと思います!

 「作業者っぽい」って具体的にどんなことを言っているかというと、職務経歴書に制作や開発に携わった WebページのURLが貼ってあって、それを作ったときに使ったデザインツールや開発言語の名前が羅列してあるケースです。これ まじで めちゃくちゃ多い!!!

 上記の書き方自体は問題ないのですが、問題は「それしか書いてないこと」。とくに経験年数が結構長くて、携わった案件が多い人ほどこれやりがちです。

 作業者っぽくなくするにはどうすればいいのか?それは、自分の提案や意思がどれくらいそこに入っているかを示せばいいんです。

 選考官は、こちらの指示通りに動いてくれるのは、それはそれでありがたいけれど、できれば自分のアイデアを進んで提案してくれたり、自主的に創意工夫してくれる人と一緒に働きたいと思ってます。

 書類上で具体的なエピソードを細かく書く必要はないんですが、その片鱗があるかどうかはめっちゃ大事です。例えば、職務経歴は羅列っぽくなったとしても、自己PRやサマリーの部分に「時にはディレクターに提案しながら」とか「(エンジニアの場合は)デザイナーと密にコミュニケーションを取りながら」とか書いてあるとまじで印象違います!

 特に、個人で作業が完結してしまう系の職種の方は、コミュニケーションが普通にできる人なのか意外と見られてたりするので、職務経歴書の中に自分とは異なる職種の人と密にコミュニケーションをとっていたことがわかるエピソードがあるとめちゃくちゃ強いです!一言追記するだけでいいので、ぜひやってみてください!


その3:フォントや文字サイズは統一されているか

 これたまーにいるんですけど、おそらく 昔転職活動で使ってた職務経歴書を今回転職活動するにあたって上書きしてるっぽい人に多いです!昔書いてた部分と、最近書き足したところで使ってるフォントや文字サイズが違う・・・!あとは、職務経歴書のテンプレートをどこかのサイトからダウンロードしたときに、テンプレに元から入っている「※ここに経歴を入力してください」みたいな文言がそのまま残っている人!!!

 これは採用側が、結構もうすぐにでも人を採用したい!とか、募集かけてるけど全然応募がこない!みたいな時だと見逃してもらえるんですけど、わりと毎日応募書類がいっぱい来てて、応募数に困ってない状態だと、速攻で落とされます。

 職務経歴書って自分の身替わりとして書類が面接受けに行ってるってことなんで、その自分の分身でもある大事な大事な書類に気が使えないって、、、そんな人が果たして丁寧な仕事できるのか・・・?めちゃくちゃ雑な人間なのか?たった一箇所文字サイズを直さなかっただけで、書類見る側は応募してきた人の人間性まで考えたりします。

 防げる減点は全部排除!今すぐ見直してみてください!


その4:「なんでもできます」より「特にこれはできます」の方が強い

 これは「前職でマーケターが自分ひとりしかいなくて・・・」とか「前のプロジェクトではフロントエンドエンジニアが自分しかいなくて・・・」の人にめっちゃ多いです。

 ひとりで現場を回してた経験めちゃくちゃすごいと思います。誰にでもできることではない。しかし!

 どんなこともひとりで対応してきたが故に、自己PRで「なんでもできます」って書いちゃうと評価がめちゃくちゃ微妙になります!

 なぜなら、まじでなんでもできるやつなんていないし、仮に本当になんでもできる人だったら、ヘッドハンティングされるはずだから、ノコノコ自分で書類送って面接受けにこない!!!!!

 これは言い方の問題だと思ってて、「なんでもできます」はもうやめてください。例えば「やったことない業務でも自分で調べてやりきることができます」とかにしてください。そしたらめっちゃ印象よくなります。

 あと、「なんでもできます」くんは同時期に応募してくる人が複数人いたときにまじで印象に残らないです、忘れられちゃいます。そういう意味でも勿体ないです。

 そもそも選考官の記憶に残ってないと、誰を通過させるかっていう会議で名前すら上がってこないので、職務経歴書を一読したときに、「この人は〇〇がめっちゃ得意なんだな」ってことがわかることを意識してみてください。


その5:扱えるツールや言語の一覧があると泣いてよろこぶ

 これは、特に「エンジニア」やマーケティング職の中でも「WEB広告の運用」の経験がある方にぜひやっていただきたい。

 職務経歴書って基本的には時系列ベースで携わったプロジェクトや、その時に使った言語や広告運用のメニューを書くことが多いと思います。

 けど、考えてみてください。職務経歴書って、選考官は何を知るために読んでると思いますか?

  • この人が対応できる言語はなに?

  • 一番得意な(経験年数の長い)広告メニューはなに?

 結局は、「対応できる範囲」「その中で特に何が強いか(年数)」なんです。それを時系列ベースで書かれた職務経歴書から読み解くのは結構めんどうです。

 職務経歴の最後に、自分が今まで経験してきた、「言語・ツール・広告メニュー」その横に「◎得意・〇問題なく扱える・△経験したことがある」みたいな自己評価だったり、経験年数が一覧になってまとめて書いてあると、「あーこの人めっちゃわかってるわ~」って思います。

 職務経歴を長々書いて、「結局何ができる人なん?」ってなるのが一番勿体ないんで、最後に自分の能力一覧を書くことぜひ実践してください。



 「書類選考はこれを見ている5選」いかがでしたか?すべて選考官としての私の実体験を元に書かせていただきました。

 5つ全てに共通しているのは、何か特殊な経験や、圧倒的な実績を書いてくださいとかそういう話ではなく、ご自身が元から持っている経験や能力が最大限にまっすぐポジティブに伝わるような書き方にしましょうね、って話です。書類みていて、きっといい人なんだろうけど書き方めっちゃ損してるなって人本当に多いです。

 どうか今日のポイントを取り入れることで、皆様の転職活動がより良いものになることを願っています!


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