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これを今の言葉でいうなら「心理学ハラスメント」略して「心ハラ」かな

大学の専攻を聞かれて「心理学部です」と答えると、高確率で返される言葉がある。


え、、、もしかして私がいま何考えてるかわかります、、?

わかるわけがない


おそらく、メンタリストDaiGoさんの登場により ”心理学=人のことを透視する能力” だと思ってる人が一定数いるようだが、DaiGoさんは心理学以外のあらゆるジャンルの論文や書物にも精通しており、それをテレビというエンタメに合わせてパフォーマンスしていたわけで、 DaiGoさんの中に心理学はあるけれど、心理学のすべてがDaiGoさんではないのだ。

そもそも、心理学を勉強すれば人の心を読めるようになるのなら、義務教育に心理学を入れたほうがいいし、毎回 総理大臣は心理学者からでるはずだし、恋愛ソングの男女すれ違い的なものはすべて論理的に説明できるようになるはずだ。

けど、現実は 西野カナが名曲を作り続ける限り、心理学では人の心などわからないのだ。

むしろ、人の心がわからないからこそ心理学を志ざすわけで、心理学をやっている人間こそ 人の心も完全にはわからなければ、逆に知識があるせいで心を読み誤ってしまうこともある。


マウスを扱う先生はマウスには話しかけるのに人と話すのが苦手だったりもするし、

めちゃくちゃハゲてるのに専門が恋愛心理学だったりする先生もいる。

幼児教育と関わりの深い発達心理学の先生は、子どもが悪いことをしたときに 本人を叱るのではなく、手に対してピンポイントで「こら!」と叱ることで 人格を否定しているのではなく、行動を注意していることを子どもに伝えたかったのだが、

結果的に先生の子どもは、おねしょをするたびに 「こいつがダメなんだ」と言わんばかりに おちんちんを ばんばん叩く子どもになってしまったらしい。


心理学を志ざすものほど、どこか少し生き方が不器用なのかもしれない。


本当に人が頭の中で考えていることがわかったら、どうなるだろうか。それに関しては、映画『高台家の人々』をぜひ観て欲しい。

趣味妄想の地味OL 綾瀬はるかの元に転勤してきたイケメン社員の斎藤工。斎藤工演じる高台家の人々は、人の心が読めるテレパスという能力を持っている。人の心が読めるがゆえにうまくいくこともあれば 必要以上に臆病になったり傷ついたりする。個人的には泣き笑いできる映画だった。ぜひ観てみてほしい。

多少鈍感な方が人は健全でいられるのかもしれない。

と、わたしはいまこんなことを考えていたのだが
そのままお伝えする訳にもいかないので、だいたいいつも

いや〜わからないですね〜。あはは


と返して事無きを得るのである。

人の心とはわからないものだ。

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