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仕事中に子供の顔が思い出せない不思議

みなさんは、子供と離れている間、子供の顔をハッキリと思い出せますか?
仕事中、または子供を預けての一人時間、ふと子供の顔を思い出そうとしても、何故かぼんやり靄がかかったようにしか思い出せない。
‥‥そんなことは有りませんでしょうか?

どうも、えだまめです!
「好きな人ほど、顔をハッキリ思い出せない」などという説、割りと昔から囁かれていましたよね。この説、子供にも当てはまるような気がしませんか?

え、私だけ?

いやいや、同じように感じている人は結構多いはず。

‥‥‥はず!!(圧)

ということで、少々強引な始まり方をしてしまいましたが、今回は「子供と離れている間、子供の顔を思い出せない不思議」を勝手に探っていきたいと思います。


繰り広げられる、様々な考察

子供の顔が思い出せない‥‥と言っている人が私以外にいるのかは分かりませんが、好きな人の顔が思い出せないと感じている人は、今も一定数いるようです。

10年以上前から、そんなような事をTwitterなり女子同士の会話なりで耳にしてきましたが、調べてみると未だにweb上には多くの関連記事がありました。

その記事をいくつかピックアップしてみたところ、どれも書いてある内容はだいたい同じ。
その中で、整合性があり、かつ「子供の顔を思い出せない理由」にも当てはまるような説があれば、今回の考察はあっという間にゴールを迎えます。

さて、「好きな人の顔が思い出せない理由」について、web上ではどのような考察がなされているのでしょうか?
ここで皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

理由その① フロイト説

なぜ好きな人の顔は思い出せないのか?
Web上で囁かれている説の中で、最も有力な説としては、精神分析の祖であるフロイトが提唱した「心理的抑圧」が働いているというものです。

心理的な抑圧とは、自分を守るために、不都合な記憶や感情・欲求などを無意識下で抑圧して、思い出さないようにする心の働きです。
要は、人間の防衛本能として辛い記憶や痛みの記憶などを忘却したりする様に、人は恋愛によるストレスから身を守るために、好きな人の顔を忘れているということです。

“恋愛によるストレス”というのは何か。
例えば、お相手の事が頭から離れず仕事や勉強が手に付かない!とか、ドキドキし過ぎて動悸が激しいから死ぬかも‥‥!とか。
または、相手の反応がいちいち気になりすぎてしんどい~、みたいな心理的なストレスだったりするみたいです。

そんな、恋愛によるストレスから身を守るために、人は好きな人の顔を無意識に忘却しているというのです。

はい。これが最も有力な説です。(たぶん)
どうでしょう?納得出来ましたでしょうか?

個人的には、フロイトの名前を出して真実味を持たせつつ、一転して高校生の初恋のような状況を例に出すところがとても良い説でした。
この説を考えた方のピュアさで心が洗われるようです。10点中、9.5点とさせていただきます。


理由その② 瞳孔が開いてる説

続いては、人の目の働きの特性と関連付けたこちらの説。
人は興味のある人や物を見る時、無意識に瞳孔が開くのだそうです。そして、瞳孔が開くと光で眩しい時と同じような状態になるため、良く見えないのだそう。
だから、好きな人の顔は良く見えていない、とのことなのですが‥‥。

それって、人間としてかなり欠陥なのでは?と思いました。
あと、ずっと瞳孔開きながら見られてたらめちゃ怖いですね。6点です。


理由その③ 脳内補正、美化説

続いての説は、先程よりはまだ納得出来るのではないでしょうか。

なぜ好きな人は思い出せないのか。
それは、好きな人は実物よりも美化した状態で認識してしまうため、脳内で情報の整合性が取れず混乱するから、というものです。

確かに、私の場合は自分の顔をかなり美化した状態で認識していますので、たまに自分の顔が写真に写り込んでたりなんかすると、妖怪だ!!と悲鳴を上げそうになります。

ただ、補正されているから思い出せない、というのはいまいち納得出来ないような気もします。
補正したまま思い出せばいいんじゃないんですかね?ちがうの?
いったん、8点とさせてください。


理由その④ 色んな角度から見ている、意外と正面からは見てない説

当然ながら、人は起きている間は常に動いている生き物です。
恋人同士の場合、写真のように静止した状態で真正面から見る、というような状況は殆どありません。実際には、並んで歩く横顔や、斜めなどから相手の顔を見ることの方が圧倒的に多いものです。

こちらの説は、思い出したい顔(真正面)を見る機会が実際にはほとんど無いため、思い出せないのだというもの。

これは‥‥確かに。
見ていないものは、思い出せなくて当たり前。
ですが、特に好きではない人も真正面から見ることはないですよね?
ということは、好きではない人は思い出せて、好きな人は思い出せない理由の説明にはなっていませんよ!!7点!


理由その⑤ 興奮していると記憶が曖昧になる編

好きな人の前では、どうしても興奮してしまうもの。人は興奮状態にあると、詳細な情報を覚えることは出来ないのだそう。
だから、好きな人の顔も覚えていないのです。

‥‥ってこれ、この説考えたの、最初のフロイト説考えた人でしょ?
ピュアすぎるのよ。だからおばさんすーぐ分かっちゃうの。5点です。


いかがだったでしょうか?
他にもいくつかの説がありましたが、大体の記事で共通していたのは、今ご紹介した5つの説です。
そして、これらの説にあまり納得出来ないのは私だけでしょうか‥‥?
記事を読んだ時の、この既視感‥‥。
なつかしいこの感じ、なんだっけ?

‥‥これは!数年前ネット上で流行った、内容が有る様で無いNAVERまとめを見ていた時と同じ感じだ!!

すみません。上から目線で否定ばかりするのは良くないですよね。
この記事に共感できないということは、実際、私は寂しい恋愛しかしてこなかったということなのかもしれません。
恋愛経験も大して無いし、残念ながら夫の顔は一瞬で頭に浮かんでしまうのです。

しかし、やっぱり子供の顔は思い出そうとすると、うっすら靄がかかる。何故なのでしょうか?

‥‥ということで。
ここからは、結局今までの記事は一切参考にせず(笑)、私が完全なる主観で思いついた「子供と離れている間、子供の顔を思い出せない不思議」についての持論を書いていきたいと思います。

持論 -序章- なぜ思い出したいのか

子供が保育園に行っている時や、両親に預けて外出している時、私はよく子供の写真を見ます。

2ヶ月に1度有るか無いかの大切な一人時間であったとしても、殆ど無意識に、子供たちの写真や動画を見てしまうのです。
「今日だけは子供のことは忘れて、思いっきり羽を伸ばすぞ!!」
と息巻いてみたものの、ほんの1時間もするとスマホのカメラロールを見ている自分がいる。
ハッとしてスマホから目を上げてみても、また少しするとカメラロールに手が行ってしまう‥‥。

せっかくの一人時間なのに、何故子供たちの写真や動画を見てしまうのか?
自分なりに考えてみたのですが、やはり「子供たちが居ないと不安だから」なのではないかと思います。

常に自分の元で危機管理や体調管理をしていた子供たちが、自分の見えないところにいる。
大丈夫かな?怪我してないかな?
と、無意識に考えているから、すぐに無事を確認できなくてもせめて頭に元気な顔を思い浮かべたいのです。
しかし、頭に子供たちの顔を思い描こうとしても、なかなか思い通りに思い出来ない‥‥。
‥‥という理由で、写真や動画を見てしまうのではないかと思います。

そして、頭にパッと顔が思い浮かばない、写真や動画でないと思い出せないのは、好きだとか嫌いだとかは関係無いと思っています。
人間はそもそも、人の顔をハッキリと詳細に、写真のように思い出すことはできないのです。

持論その① 好きな人しか鮮明に思い出そうと思わない

人の顔をハッキリと思い出したい、という時はどんな時でしょうか?

私のように、子供と離れて不安な時、または恋人と離れて寂しいときや会いたい時。
多くの人がそんな状態の時に、対象となる人の顔を思い浮かべたいと思うのではないでしょうか?
頭の中でも会いたい‥‥という訳なので、ボンヤリではなく、ハッキリ思い出したい、ということになります。
そしてそんな時、私たちはあまり心理的にはリラックスした状態とは言えません。
もう少し詳しく言うと、少し焦っています。早く思い出したい、もしくは好きなのだから、ハッキリと思い出せるはずだ、とある種の強迫観念のようなものがあるような気がしています。

「誰かの顔を思い出したい。」
そう思うとき私たちは、相手の顔をボンヤリ‥‥ではなく、ハッキリと、すぐに思い出したいのです。

ですが、そんな焦る心の要望に対して、脳は写真のように鮮明な相手の顔の情報を持ってきてはくれません。
これは、web上の記事にもありましたが、人は相手を認識する時、正面の顔の情報はあまり受け取っておらず、もっと全体的な情報‥‥たとえば服装や背丈、香り、動き、声などを総合的に受け取っています。
ですから、正面の顔の情報だけ抜き取ろうとしても難しいわけです。


持論その② 好きな人にしか理想の顔がない

良く聞く話として、特に嫌いな人ほど鮮明に思い出せるというものがありますが、これは何故なのでしょうか?

これも何の根拠もない全くの持論ですが、
本来、嫌いな人の顔はあまりハッキリ思い出したくないですよね。
だから、ボンヤリ思い出した状態でも、“また思い出しちゃった!”と過度に反応し、“この人はすぐに思い出してしまう人”という認識になるのではないでしょうか?

反対に、好きな人はどうしてもハッキリと思い出したい。くわえて、出来れば正面の顔で、笑顔で、優しそうで‥‥と顔に対しての要望が無意識に膨らんできます。
しかし、先程も言いましたが、脳にはそんなちょうどいい顔の情報など無いので、「思い出せない」となるわけです。

持論 まとめ

ここまでをまとめると、
人は好きな人しか鮮明に思い出そうと思わず、好きな人にしか思い出したい理想の顔がない。言い換えると「好きな人は、ハッキリと、すぐに、自分の理想の顔で思い出したい」ということになります。

嫌いな人やどうでもいい人は、「ボンヤリと、普段の見ている通りの顔」で思い出せれば良い訳で、思い出せなくても何ら問題はありません。
そのため、焦らずに比較的リラックスした状態で脳内の情報を探すことができ、顔を思い出したと感じ易いのではないでしょうか?

先ほど散々否定してしまいましたが、私の持論は、Web上の記事にもあった「美化」「正面からの顔は見ていない」などの説も含め、色々と複合した上で“顔が分からない”という結果となる‥‥ということになりました。

この脳内処理を例えるならば、AIに「この顔を検索してください」と命令したら、色々と複雑な心理的情報を処理しきれなくなり、エラーが返ってきたみたいなイメージです。

脳という、スーパーウルトラAIでも処理しきれない。それが、自分の子供や恋人などの「好きな人」に対する、人間の複雑すぎる感情なのではないでしょうか?


あなたに思い出せない人はいますか?

さて、まさに内容が有るようで無い記事になってしまいました。

ここまで好きに書いてきましたが、私なりの「子供の顔が思い出せない理由」は、「人間って複雑だから」ということでしかありませんでした。
好きな人に対する、愛情、期待、理想、不安、その他言語化できない複雑な思い‥‥。
顔が分からなくなるくらい、様々な感情が入り交じるからこそ「好きな人」といえるのかもしれません。


みなさんには、「顔が思い出せない人」はいますか?

私にとっての「顔が思い出せない人」。
言い換えると、大好きすぎて脳がコントロール不能になる存在は、現在たぶん3名。
1才のやんちゃ息子、2才のイタズラ娘、そして自分自身です。

私もみなさんも、ちゃんと思い出そうとしてみると、案外たくさんいるのかもしれません。
思い出す、という作業をしてみることによって、思いがけず色んな人に会いたくなってくるかもしれませんね。


おしまい

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最後まで読み頂き、ありがとうございました!






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