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信じる力(Believe)
日本バスケットボール男子がパリオリンピックの出場権を、世界大会アジアNO.1として権利を得た。プレーそのものにも感動を得ると同時に、WBCの野球大会と同様、ここまでのプロセスなど物語(ストーリー)に感動を得たような気がする。

前大会まで一度も勝利する事がなく全敗を喫し、辛酸をなめる思いを吹き飛ばした快挙は、外国人という新しいヘッドコーチの元で、大きな改革をしている。先の東京オリンピック大会で、日本女子バスケットボールを銀メダルに導いた名将である。

目的と目標を掲げ上げ、技術力よりもメンタル面において厳しい指導を行い、コミュニケーション能力を高め、「信じる力」を養った「賜物」であったと思われる。前任の指導者が悪いなんで誰も思わないが、指導者が変わる事で、こんなにも選手の闘争心や輝きが高揚することも珍しくもない。技術力においては足の置き方や、ボールの持ち方まで丁寧に指導する姿勢は全てにおいて根拠に順応するものだった。根も葉もない根拠ではなく全て実践で活かせる裏付けとなる根拠だからこそ、選手も信じるのである。

ビジネスにおいても同様に、トップや上司が変わることで同様のことが起こり得るのだが、指導内容等の中味は恐らく代わり映えしないのである。人が10人いれば解釈の度合いが十色であり、統率を取ることは容易ではない。本人からすれば「言ったから大丈夫。私には責任が無い」など、言い訳ばかりをするのだが、現に本人が理解していなければ「聞いた人が悪いとか」というばかりで自分の責任を問わない上司ばかりである。ビジネスの教育場面でも、OJTという現場指導がある。警察官や医療なども指導係といって、専門のコーチャーみたいな人が必ずマンツーマンで指導をしている。もちろん責任もついているので、新人が失敗などを起こせば上司の責任となる。マニュアルが無いとしても、何を教えなければならないのか、どういう風に教えれば良いのか、何を教えているのか、掛け声だけでは教えている事にはならない。今回のバスケットボールで言えば、このリーダーシップを発揮したのは間違いなく渡邊選手ではなかろうか。勝利することが無ければ、パリ行きが無ければユニフォームを脱ぐという決意と覚悟である。その波動が選手全員を奮い立たせ、勝利を導いた原動力になったことは言うまでもない。ヘッドコーチは全員MVPと言った。まさに「一致団結」の賜物である。

優れた指導者はコミュニケーション力を活かしてPDCAを図るのである。PDCAこそ大袈裟な解釈かも知れないが「考え方」「捉え方」「向き合い方」という3つのベクトルを確認すべき手法の1つであり、その必要性が問われるのである。すなわち大半のリーダーやマネージャーは、このPDCAの本意を理解していないのである。それは「仕事」をするという事を理解できず、「業務」と「作業」を繰り返しているからである。つまり、「主体性」と「自主性」とを混同しているとか、自分の役割、ポジショニングを理解していないからである。また、資質の問題もあることから、トップの任命責任も問われる場合もあるでしょう。

原発事故の「処理水」と「汚染水」発言に見られるように、担当の閣僚である農林水産省の大臣発言など、役職者の動向というのは中小企業も同様で、その影響は計り知れないのである。早い段階で指導をして上げないと、下のスタッフからは突き上げを喰らうばかりか、相手にもしてもらえない事に繋がり、部署や部門が衰退することは目に見えている。

つまり、信じる力(Believe)という裏側には、根拠と自信、そして覚悟という「責任」があるという事。上手く行けば英雄(ヒーロー)になれるかもしれないが、大半は涙をのむ事になるし信用を落とすことに繋がるであろう。私自身も何度も経験している事である。だからこそ、信じる力を失うことなく、どういう境遇にいようと底辺からコツコツと、自分に対しても向き合うことを忘れずにいるのである。

言葉には力があると改めて思う次第である。我々の住宅販売において、トップの評価、会社の業績、達成や賞金やNo.1などの「記録」も大事かもしれないが、お客様の「記憶」に残る商談(プレゼン)を目指そうではないか。歴史に残るのは「記憶」に残る人物なのだ。

北海道地方のホタテ産業が中国の禁輸問題で大苦戦を強いられている。今まで「ホタテ御殿」と言われるくらい羽振りが良かったのだから、しょうがないか。高級車も住宅という高価な買い物も現金(キャッシュ)で買い物をしていたのだから。。。何事にもリスクはあるもので、早く対応できた人達は、上手く立ち回れて全国ネットに情けない顔をさらけ出すことなく回避しているようである。リスクヘッジもビジネスの基本内容の一環である。他人や国のせいにするほど、恥ずかしいことのような気がするけど…。

信じる力(Believe)。選手を信じよう。信頼を寄せられる指導者を目指そう。
信じる力(Believe)。社員を信じよう。信頼を寄せられる指導者を目指そう。

ラグビー大会は国外で開催されているから、国内で見るには時間差があるのは否めない。ニュースを見れば一目瞭然なのだが、リアルタイムで見るとやはり「熱意」を感じる表情が今の瞬間に感じるのである。まだまだ始まったばかりであり、次のプレーに期待したい。信じていますよ。がんばれー!