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街のステータス値を感じ取る

飲食店巡りをしていると、「この街はどこにステータス値を振っているんだろう?」と考えるようになった。

ステータスは大きく分けてビジネス、食、文化、住の4つ。私の見た限り、この中で街の印象を形成するまで巨大にできるのはどれか一つだ。

本日巡ったのは浅草橋。初めて降り立った駅だが、雛人形のお店がたくさんある。

ところが、本屋が1つしかない。文化領域で人形の存在が大きすぎて、本屋は息ができないと判断されたのではないだろうか。上記に挙げた4領域の中で競合がいると、最終的に生き残れるのは1つだけのようだ。

駅周辺をぐるりと回ると、所狭しと並ぶ飲食店。店構えは昭和的で古風なものが多い。食と文化は相性が良いため、巨大な文化施設があっても二番手として飲食店は共存できる。

そのかわり、住宅街やビジネス街という印象はない。ビジネス街と飲食店は相性があまり良くなく、本来かき入れどきである休日に閑散となるため、お店の選択肢が限られてくる。

少人数でのしっぽりとした飲みならともかく、懇親会の時は事業所の近くよりも電車で少し移動する人が多いのではなかろうか。

住宅街は大型スーパーで買い物をして自炊をする前提の家庭が多く、需要を食われてしまうのでやはり飲食店の選択肢は狭くなる。

以上から、街の顔は「ビジネス街」「住宅街」「食と文化の街」の3種類に分かれそうだ。

以前に訪れた麻布十番や六本木も「食と文化の街」に当てはまりそうだ。

独身で遊びたい盛りの人たちは「食と文化の街」に集まるが、子育て世帯は「住宅街」を生活の拠点にする。訪れる人の属性がますますそれぞれの街の特徴を強化し、対外的にも見て取れるぐらいの確固たるイメージを形成してゆく。

ホリエモンとかキングコング西野さんのような有名人が、街づくりにハマるのもなんとなく分かる気がする。難易度が高いので、何かを成し遂げた人が次のステージとして挑むのに丁度良いのだ。

やっぱり、人間は夢とか目標がないと生きてゆけないんだよな。

さて、浅草橋を歩いていると、行列のできているお店が目に留まった。鳴門鯛焼本舗というたい焼き屋さんだ。せっかくなので行列に並んでさくら餡と王道の小豆を購入。

やっぱり食と文化の街は、少し歩くだけで目に飛び込んでくる情報量が全然違う。のっぺりとした住宅が並ぶ場所よりも格段に刺激が多い。

確かに楽しいのだが、誰かと一緒にいないと外界へ向けて感情表現をするモチベがないので、内心ほくそ笑むことが多くなる。これでは感情表現が下手になる一方だ。

もっと鍛える機会を設けた方がいいのかなぁ。

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