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And the livin' is easy

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他のクリエイターさんの記事で感銘を受けた記事。ブルース調。
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#コラム

デスノートの一番上に書きたい名前

早いもので、noteを始めてから1年以上が経った。 エッセイやコラムに小説、オリンピックに全力を注いだり本能のままにアダルト記事を書いたり、たまに正気に戻って真面目な記事を書いたり。 そうした中で私の家族のことやバックグラウンドについても掻い摘んで綴ってきた。 だが、絶対に書かなかった話題がある。 父親のことだ。 書きたくないと思いつつ、いつかは書いて昇華したほうが良いのだろうなぁと思っていた矢先、近隣の駅で父を見かけた。 今日は私の父親だった男について書こうと思う。

それでも子供が居たほうが良い理由

私には子供が居ない。 正確に言うと、子供を作りたくないから作らなかったのだ。 上記記事にも書いた通り、私は今後も子供を設けるつもりはない。 そんな人間でもやはり、子供は居たほうが良いと考えている。 今日はその理由について書いてみたい。 少子化が止められない理由今更改まって言うことでもないが、日本は少子化の一途を辿っている。 少子化が進んだ原因については政府や学術機関などが長年に渡って調査・研究を続けており、とっくに理由は判明している。 では何故有効な対策が打ち出せないか

結論を押し付けてはいけない

約20年、15歳から親しくしていた友人から結婚式ドタキャンのLINEが挙式の2日前に届く。私には、 「ドタキャンするけど、お祝儀払えばよいよね。」 と読めるメッセージに、結婚式に穴を開けることの悲しみを彼女は分かっていないのかと怒りが湧き上がる。抑えられない感情をコントロールするために、この先のやり取りは夫に頼むことにした。 「司会者にもあなたとの思い出エピソードを頼んでいる。プロフィールやエンドロールなども準備しており、困るよ。だから彼女が信頼する相手を代わりの方として呼ん

【一縷(いちる)】

そう彼女の愛情は一人分しか無かった。 その対象が僕から君に移っただけのことだ。 とはいえ君に恨みなんてあるはずもない。 だから本当に感謝している産まれて来てくれて。 あのときグズる君に精一杯の愛情を伝えた。 「お腹が空いたのかな?」 「それとも眠いのかな?」 「分からなくてごめんね…」 「でも君のことが大好きなんだよ…」 そっとぎゅっと抱き締めた。 もしも僅かでも残るものがあったのなら嬉しい。 コンビニで幼児を連れている父親を見掛けた。 「パパあれ買って!」 「ダ

アナタは怒る人ですか?

満員電車の中、毎日のように流れるアナウンス。 「お忙しい通勤の時間帯、電車が遅れまして申し訳ございません」 理由の大半は人身事故、体調不良者の救護。今朝はお客様同士のトラブルだった。 電車や設備の不調ならいざ知らず、そのほとんどは駅員さんのせいじゃない。 それでも謝らなければならないのは、とりあえず怒りをぶつけたい、そういう人たちがいるからだ。 サービス業で働いていた時、私自身もそうだった。もう一生分くらい謝った。申し訳ございません、申し訳ございません。 その大半

病気にかかるのは迷惑なのか

以前こんな記事を書いた。 高齢者向けの保険CMに出てくる「家族に迷惑かけたくないから、お葬式代ぐらい用意しておきたい」というセリフに疑問を持ったことをキッカケに書き連ねたものだ。 そしてコロナ禍において「罹ると周囲に迷惑をかける」という風潮にも疑問を抱き、持論を書きかけたのだが時勢も鑑みて下書きに留めておいた。 さて先日のこと。 とあるフォロワーさんが「好き勝手な食生活をして病気に罹ると周りが迷惑を被る、と諭された」というような投稿をされており。 私の中の反抗心というか

テレビを見ないのは若者ばかりだと思ったら大間違いだ

最近、テレビを見ない。 少し前までは、いわゆるゴールデンタイムと呼ばれる時間帯は、必ずと言っていいほどテレビがついていた。 しかし、最近は気がつけばパソコンやタブレットで、配信の映画やドラマを見ている。 そうでなければ、読書。 テレビをつけることがあっても、同じように配信のものを見ている。 僕は、主にNetflixやAmazonプライム、たまにDisney +やAppleTV。 妻は、時々、CSでも海外ドラマを見ている。 よく若者のテレビ離れと言われる。 あるデータによると

優しいガンダム

 こどもの日の前日。  その事件は起こった。  三月末に三年に及ぶ単身赴任から戻り、やっと家族と過ごすぞ、しかもGWは珍しくしっかり休みをもらったぞ、という夫と、このご時世に中学生になって、すっかり思春期の反抗と甘えが板についた息子との間に、ついに亀裂が入った。  遠くに旅行はできないから、せめて家族で食事に行こう、と、予約までしていた外食をめぐって、ちょっとした諍いから揉め事に発展した。   今回ばかりは全面的に息子の態度に問題があり、普段温厚な夫もさすがに堪忍袋の緒

好きなものを食べて私の道を行かなくちゃ

最近カフェオレすら胸焼けするときが。 もはやミルクさえダメなのか? 虚弱体質な主婦の、がんばって食べてます日記。 ところが、わたくし右手にケガをしまして ただいま包丁が握れません。 最近たいして食べれてません日記です。 元々は左利きというか、両手利き。 これを右利きに矯正されて現在に至っています。 文字は左で書けます。歯みがきも左手で可能。 しかし、お箸と、ハサミと、包丁だけは…。 両手利きの、一体なにが悪かったんでしょうか。 左手が少しだけ優勢だったような気がします。

ありのままに

こんにちは 星川玲です。 もうだいぶ前のことになりますが 猫を飼っていました。 ピーク時は4匹。 その頃、 「ご家族は?」と聞かれ 「6人。人間2人に猫4人」 そう答えることがよくありました。 私はほぼ本気でそう答えるのですが、 友人、知人はさておき、 見ず知らずの人はやはり困惑の表情になります。 「えっ?」と苦笑い→このパターンが殆どですが、 「なるほど」としきりに頷いてみせる人、 「そうなのね」……「うん、うん」 まるで幼児を前にした時のような言葉遣いに変わる人

[1分小説] 先着順

「 美代ちゃんのパパって、とっても優しいの。 いつも高い高いしてくれるんだよ。 あかり、美代ちゃんのパパとケッコンしたいなぁー」 当時4歳だった。 まだ覚えたての「ケッコン」という言葉を、たぶん私は「仲間になる」くらいの意味でしか捉えていなかったのだと思う。 私の母親は笑いながら言った。 「あーちゃん。美代ちゃんのパパには、美代ちゃんのママがいるじゃない。それは無理な話だわ」 「どうして?ダメなの?」 「結婚はね、一人としかできないのよ」 「ふぅ~ん…」

《適当雑記97》2022年2月5日(土)【今でしかない】

〚920文字〛 こんばんわ。入谷です。 知らぬうちに何かを失っているが、失ったものが何であるか気付かない。と、思う出来事がありました。 昨日夕方、階段を降りて暫く歩いていると、 間抜けなことにボディバッグが全開であることに気付き、慌てて中身を確かめたら、三つある財布のうち一つがありませんでした。 焦って来た道を辿ると、幸いなこと階段付近に落ちていましたが、さてバッグにどれだけ物が入っていたか思い出せません。 カード現金の入った財布、小銭入れしか入っていないはずですが、も

今日の名言は、「私にはもう何も残っていませんが、あなたの優しさだけは今も確信しています。これ以上、あなたの人生を無駄にするわけにはいかないのです。今までの私たち以上に幸せな二人は他にはありません。」

パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。 悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。 ブルームズベリー・グループとは、1905年から第二次世界大戦ごろまで存在したイギリスの芸術家や学者からなる組織。 革新的で個人の自由意思を尊重する思想をもって、文学、絵画、経済学、政治などの幅広い分野で、非常に大きな影響力をもった芸術家集団なんです。 ブルームズベリー・グループは、性の問題について進歩的

freestyle 9 一週間

一週間が、また過ぎようとしている。 スタートしたばかりの2022年も、気がつけばすでに三週間。光陰矢のごとし、とはこのことだ。 一週間と言えば、ロシア民謡「一週間」は、不思議な歌だ。 初めて聴いたのがいつだったか思い出せないが、男性四人ボーカルグループの「ダークダックス」だったか「ボニージャックス」だったかが、美声で軽快にテュリャテュリャ歌っていた記憶がある。 子供の頃は、これを聞いて何とも言えない気持ちになった。 子供の、素朴な感想だ。 しかしテュリャテュリャの