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アナタは怒る人ですか?

満員電車の中、毎日のように流れるアナウンス。

「お忙しい通勤の時間帯、電車が遅れまして申し訳ございません」

理由の大半は人身事故、体調不良者の救護。今朝はお客様同士のトラブルだった。

電車や設備の不調ならいざ知らず、そのほとんどは駅員さんのせいじゃない。

それでも謝らなければならないのは、とりあえず怒りをぶつけたい、そういう人たちがいるからだ。

サービス業で働いていた時、私自身もそうだった。もう一生分くらい謝った。申し訳ございません、申し訳ございません。

その大半は不可抗力で、謝る必要なんて本当は無いけれど、1人でも不快に感じる人がいるかも知れない、怒る人がいるかも知れない。この国は謝ってほしい人が沢山いるから、その人たちの為に、申し訳ございませんを繰り返す。

空気読みの国、忖度の国。

私は悪意の無い失敗に対して、怒る必要はないと思っている。急いでいる時に電車が遅れたら、そりゃあイライラするけれど、誰かに怒ったって何か解決するわけじゃない。

ただ自分の怒りをぶつけたいだけ。自分の怒りを発散したいだけ。その為に、悪くもない人を傷付ける。それって、言葉の、心の暴力でしかない。

時々言われた言葉がある。

「アナタが悪いわけじゃないものね」

その通りだ。でも、そうなんですとは言えない。言った瞬間に、その人も敵に回すかも知れないから。

イライラした時に、自分をイライラさせている対象があって、その対象が、明確に自分に迷惑をかけているなら、最悪怒っても良いとは思う。不可抗力なら怒るべきじゃない。

たぶん遺伝子レベルで、育ち方で、感情をコントロール出来ない人もいるんだろうけど、そうでない人、少なくとも自分は理性があると思う人は、出来るだけ怒らないようにしようよ。

その怒りは、倦怠感を醸造させ続けているこの国の政治家にでもぶつけましょう。

少なくとも、真面目に働いている人には怒るんじゃなくて、ありがとう、でしょ。

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