空蝉

おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは・・・

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    他のクリエイターさんの画像作品集。扉絵は『若林 薫/絵画講師』さんの作品。 (記事 ”限られた時間の中で” より)

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    紀行だけでなく、旅した気分にさせてくれた記事などを。

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Entertainment

ナオヤ・イノウエ VS ルイス・ネリが終わった。 1Rにナオヤ・イノウエ、キャリア初のダウンを奪われると2Rに ダウンを奪い返し、5Rに再度ナオヤ・イノウエがダウンを奪い、 6Rにネリを仕留めた。 試合の感想。 はしゃぎ過ぎです、ナオヤさん。 以上である。 入場時、実況アナウンサーが”殺気を感じます!”と言っていたが、 私は感じなかった。 それで言えば、ノニト・ドニアとの第2戦入場時の方がはるかに ”殺気”を感じた。 今日の入場の時のナオヤ・イノウエの表情は、これか

    • 歴史は半歩動いた。 日本馬フォーエバーヤング3着、テーオーパスワード5着。 米国以外での調教馬が掲示板に乗る事自体偉業といえる中、2頭も5着以内。 フォーエバーヤングに至ってはあわや、という所。(真ん中11番) 第150回ケンタッキーダービー、すごいレースだった。

      • For the Roses

        つぶやこうかと思ったが、字数制限で駄目だった。 今年も5月の第一土曜日がやってきましたね、とそれだけの話なのだが。 毎年この日、アメリカ・ケンタッキー州のルイビルは一日中 お祭り騒ぎとなる。 この日だけではなく、その前日からこのイベントの公式ドリンクである ミント・ジュレップは2日間で12万杯も消費されるのだとか。 (2023年3月時点での情報) 実はお祭りはこの2日間だけでなく、毎年イベントの2週間前から町を あげて催さられるらしい。 イベントとは1875年創設以来今年

        • Long way home 2024 TENNOU-SYO

          2023年11月25日 GⅡアルゼンチン共和国杯 東京2500m (約1年の長期休養明け、10着) 2023年12月2日 GⅡステイヤーズ・ステークス 中山芝3600m (勝ったアイアンバローズの0.4秒差2着) 2024年2月17日 GⅢダイアモンド・ステークス 東京3400m (1着 2着サリエラとはクビ差) 2024年3月17日 GⅡ阪神大賞典 阪神3000m (1着 2着ワープスピードに5馬身差!?0.8秒!) もう何でもいいから、6月の宝塚記念とか出走しなくていい

        Entertainment

        • 歴史は半歩動いた。 日本馬フォーエバーヤング3着、テーオーパスワード5着。 米国以外での調教馬が掲示板に乗る事自体偉業といえる中、2頭も5着以内。 フォーエバーヤングに至ってはあわや、という所。(真ん中11番) 第150回ケンタッキーダービー、すごいレースだった。

        • For the Roses

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        記事

          ゆう霞(夕霞) 春に曙 塵ゆきて ・・・もうだいぶ遅いですが。 画像は小林奈々さん(日本画・植物画作家)の作品。 (どうも写真ではなく、”絵”らしいです) https://nana-kobayashi.jimdo.com/

          ゆう霞(夕霞) 春に曙 塵ゆきて ・・・もうだいぶ遅いですが。 画像は小林奈々さん(日本画・植物画作家)の作品。 (どうも写真ではなく、”絵”らしいです) https://nana-kobayashi.jimdo.com/

          Thank you、Sergent

          ルイス・ゴセット・ジュニア氏。 3月28日夜、カリフォルニア州サンタモニカ、87歳。 ”Fall in!・・・I said Fall in!you slimy worms!” (”集まれ!・・・集まれと言ってるんだこのウジ虫ともめ!”) ・ ・ ・ ”もっと大きな声で言え!” ”イエスサー!” ”聞こえない!” ”イエスサー!!” ”貴様!” ”イエスサー!” ”何だと?” ”イエスサー!!” ”出身は?” ”サー!オクラホマであります!” ”ああ、2つだけ名物を知ってる

          Thank you、Sergent

          The edge of お江戸-12

          「あっぶ!・・ねぇだろ!このトンチキッ!」 「っとすまねぇ!」 家を走り出た所でぶつかりそうになった吉次郎。 行き違った所から慌てて引き返すと、取っ手を持ってる反対の右手で 底を抑え、腰をかがめているお紗代の桶から、 たった今、汲み上げたばかりの水が半分ほどこぼれた後だった。 斜め下からものすごい視線が突き刺さってくる。 「彫り屋から鉄砲玉にでもくら替えか?それともあンた! うま年生まれかぃ?馬ッコロだって家おん出る時ゃ走り出しゃ!・・・」 ふとお紗代は黙ると、穴を

          The edge of お江戸-12

          slow shaking

          へんな揺れ方をする。 今の震源は茨城南部だそうだが。 (画像は千葉を震源として起きた地震について、9時間前に テレビで放送されたもの) ここ2、3日、千葉周辺で10回以上。 震度はいずれも3か4。 大きな被害は出ていないにせよ。 今のはへんな揺れ方だった。 最初に”ドン!”と強い衝撃。 (こりゃ、でかいのが来たか?) と思い、テーブルの下のスペースを確認しながら NHKをつけて身構えていると、そうでもなかった。 栃木で震度3らしい。 強い揺れは来なかったが、最初の衝

          slow shaking

          A Giant Star falls

          巨星、墜つ。 ”北斗の拳”でいえば、 みたいな感じになるだろうか。 91歳だったという。 ご存じない方が多いのではないかと思うが、アメリカ、ブロードウェイの ミュージカル女優、チタ・リベラさん。 1月30日に逝かれたそうだ。 1957年、ブロードウェイの舞台、”ウエスト・サイド・ストーリー”のアニタ役でブレイクした時は25歳。 その後、ブロードウェイの主なミュージカルほとんど全てといってもいい作品で初演・主役を演じ、ラテン系俳優の活躍の場を切り開き、自身のキャリ

          A Giant Star falls

          The edge of お江戸-11

          大坂からはるばるやってきた日光東照宮で、お参りの最中、自分で勝手に そう思い込んだ“天啓”をもとに、絵草紙の噺を書き始めた嘉兵衛。 良運だったのか、悪運だったのか。 今にして思えば悪運だったとしか思えないが、噺を書き始めたその時、 絵草紙画の彫師だというその男が現れ、思わずなんと良い ウンがついたものか、と思ったのだった。 しかし一方であの時、(でもこれ、腐れ縁とちゃうか?)とちらと頭を よぎった思いが、今、現実となって嘉兵衛の目の前にある。 まぶしくさえ見えた絵

          The edge of お江戸-11

          the BEST !!

          極上と言わせてもらいたい。 武豊とクリストフルメールの騎乗。 第68回有馬記念。 トップジョッキー2人のパフォーマンスに酔いしれる事が できた、素晴らしいレースだった。 スタートでやや出遅れた武豊ドウデュース。 そこで慌てず、腹をくくって最後方から、馬を落ち着か せながらゆっくりと位置を上げていく。 一方、ゲートが開いてポーンと飛び出すと馬の首を押して 押して脱兎のごとくダッシュをかけるピンクの帽子。 (え?黒じゃなくて?) 逃げ馬タイトルホルダーの馬番4が、黒い

          the BEST !!

          a little more・・・

          もう少しの辛抱・・・だと思う。 諸事情により、noteに時間を割けない状態が続いているが、 それも年明けには終わる・・・と思いたい。 続きや、書きたい事をおっとり刀で書いてはみたが、焼刃 どころか、まぶたに貼りついた付けまつげみたいな内容に、 とても投稿できたもんじゃないと、紙屑が山盛りになった ゴミ箱のイメージが脳内にあふれ返る今日この頃。 しれっとこれを投稿させてもらうのは、どうしても有馬記念 の ”前” に書き残しておきたいと思ったのだ。 いつも通り、馬券は買わず

          a little more・・・

          Japan Cup 2023

          記事を書こうという気すらなかった。 (CGなんじゃないの?この馬・・・) 2着に4馬身差をつけてゴールしたイクイノックスを見て、 そう思ったからである。 『1000m通過は、57秒台!!』 という実況の叫びも耳に残っていた。 1000m57秒台は明らかなハイペースである。 ハイペースを3番手で追走したイクイノックスの上り3ハロンは、 33.5秒、全出走馬中トップだった。 化け物とかそういうレベルではない。 あり得ないのだ。 ハイペース3番手追走で上がりがトップ

          Japan Cup 2023

          ADIEU L'AMI

          昼飯によく利用している職場近くの海鮮居酒屋。 弁当を買ってくるのだが、いつもの鉄火丼弁当を手に取ると、 器がかわっていた。 これまで丸い型だったのが四角になっている。 心なしかサイズが小さくなってる気がする。 同行した同僚が、金を払いながら殺気を放っていた。 二人、無言のまま職場の休憩室へ戻り、無言のまま開封にかかる。 腹がへっているのだ。 無駄口を叩いている暇はない。 プラスティックの透明な蓋を取って袋に入ったショウガとわさびと 醤油を取ると、これまでは、その下に

          ADIEU L'AMI

          memories (but even now) of‥#3

          2020年の8月、Gigagryllusという新種のコオロギが発見されたという。 Gryllusという種は既にいて、画像で見るとコオロギの中でもかなり大きい 部類に入ると思われる。 その頭に“Giga”とつくのだから、相当大きなコオロギなのだろう。Gigagryllusの説明文には、“巨大な”という形容詞が見て取れる。 画像を検索したが、どれがGigagryllusなのか、判別がつかなかった。 とにかくかなり大きいコオロギ、とみて間違いあるまい。 発見されたのは、コロン

          memories (but even now) of‥#3

          The edge of お江戸-10

          「八兵衛さん、元気だったかぃ?」 正座をしたままそう聞いた吉次郎の声は、ややかすれていた。 「おんなじ事聞きよんねんな」 と嘉兵衛は笑った。 「おんなじ事?」 「番頭さんも、“あいつ元気にしてますかぃ?”て。笑いながら聞いてきはったわ。えらい寂しそぅな顔やったけど」 「そうかい・・・」 八兵衛というのは、今日、嘉兵衛が自分の噺を出版してもらおうと、吉次郎が彫った木版を持って回った3つの版元のうち、3軒目の版元の番頭である。 小太りで人の良さそうな笑顔の中に

          The edge of お江戸-10