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静 霧一/小説
2021年9月5日 21:32
ー相変わらず、君って詩人みたいね。もっとストレートに言ったらどうなの?私に会いたいとかさ、寂しいとかさ。いっつもカッコつけちゃって、本当のこと言わないんだから。小説の中の詩は好きよ?だってみんなお洒落なんだもの。でもそれは物語の中だけよ。私が好きなのは、君の照れくさくて、不器用な言葉。そんな遠回しにカッコつけなくたって、私は君のこと好きよ。君への愛は、神様にだって奪
闇夜のカラス
2021年9月3日 11:57
私は、水の粒子になって空気に溶け、雲になって大地を覆い、時のくびきから自由になったの。私たちがあの木のそばで寄り添っていた頃、私は側にいたんだよ。私たちがあの家で笑い合い、コーヒーを飲み、歌をうたい、台所で食事を作っていた頃、どの瞬間にも私は側にいたんだよ。現し身だった頃、私は木に耳をつけて、水の循環する音を聴くのが好きだった。あなたに出会ってからは、あなたの胸にもたれて、あなたの鼓動を
海風 りん
2021年8月31日 12:32
大好きなあなたへ私は今、風になって、あなたへそよぎ、あなたをつつみ、抱きしめながら、話しかけています。鈍感なあなたは、私になんか気がつかないように遠く青い空をみつめていますね。でも伝わってきます。あなたが今、私に話しかけてくれていることを。律儀に片方のイヤホンを木の幹に押し当てて。あなたらしいな。そんなことしなくても、ギターの音色、葉のそよぎ、聴こえてくるよ。私はそんな、
そら<独りごと>
2021年8月22日 03:47
私からの返事…さぞかし長い間待っていることでしょうね…一途な貴方のことだからあれから長い月日が過ぎてゆきましたお元気ですか?貴方からの手紙何度も繰り返し読んでいます添えられた曲と共にふと思い出したのですこの地球の外れに住む私貴方と過ごした日々の事を言葉にならない…どうしても言葉にはならない…そんな時に…この歌がふと耳を撫でた貴方が弾き語りでよく歌っていたこの歌
蜂賀三月
2021年8月20日 15:43
― あなたは今、笑っていますか?お手紙ありがとう。その手紙で今、笑うことができました。雲の上も大変なの。晴れの日もあれば、雨の日もある。でも、悪いことばかりじゃない。虹も架かるし、あなたの手紙もふわふわと、この場所まで届いてくれる。満天の星空も、特等席で見れるの。……それでも、ふたりで見たあの丘の夜空にはかなわない。あなたの手、大好きな曲、分け合ったイヤホン、夏の風。
望月みや
2021年8月20日 12:21
私はこっちでもなんとかやってるわ。あなたが届けてくれる大好きな曲を聴きながら。だから心配しないで。もうすぐ夏か。あなたの苦手な季節ね。でも、少し痩せたからお気に入りだったあのズボンが履けるようになったんじゃない?私といた頃に太って履けなくなったあのズボン。でもね、ご飯はちゃんと食べなさい。私はあなたに元気なおじいちゃんになってほしいんだから。あなたは自分のことには無頓着だから心配