朝、ホームに立ち、空を見上げる。 青空の日はもちろん、どんよりと曇った日や大雨の日でさえその習慣は変わらない。 ネクタイの息苦しさも、肩にかかるカバンの重さも全て…
人前で泣いたことある? 終電近い地下鉄の車内、声を殺しポトポトと涙を流しながら、誰に向けたでもない問いかけをした。 人前で泣いたことなんか……ある…… い…
「今日は電車に乗ろうね」 小さな手を握りながら、桜並木が続く川沿いの道をのんびりと歩く。 家を出る前は、ベビーカーに乗せるか少し迷った。でも、ぴょんぴょんと跳ねなが…
「君はシマウマの気持ちになったことあるかい?」 「なによ、それ。あるわけないじゃない」 「ではまず、シマウマの気持ちを知ることから始めよう。今から君はシマウマだ。…
持ち寄った灯りが 大きな炎になり 漆黒の森を照らす 輪になり火を囲み 赤く照らされた顔は 優しく笑っていた 今、火を落とし 歩きだす旅人 心に灯りを携えて
むかしむかし、大福くんとみたらし団子ちゃんが仲良く暮らしていました。 大福くんは口下手だけど、どっしりあんこで、優しくみたらし団子ちゃんに話しかけました。 みたら…