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kyokokomatsu
拝復
私はこっちでもなんとかやってるわ。
あなたが届けてくれる大好きな曲を聴きながら。
だから心配しないで。
もうすぐ夏か。あなたの苦手な季節ね。
でも、少し痩せたからお気に入りだったあのズボンが履けるようになったんじゃない?
私といた頃に太って履けなくなったあのズボン。
でもね、ご飯はちゃんと食べなさい。
私はあなたに元気なおじいちゃんになってほしいんだから。
あなたは自分のことには無頓着だから心配だわ。
だけどね…
あなたの元には行けないわ。
思い出の場所で二人寄り添って過ごしたら、未練がましく離れられなくなっちゃうから。
あなたも、私も。
どうか私のことは忘れてください。
私の大好きなその曲もお気に入りの帽子も美味しいと褒めた珈琲も。
全部忘れて、イヤホンのはんぶんを埋めてくれる、私じゃない誰かを見つけてね。
そしてずっとずっと笑っていて。
それが私の幸せよ。
ー丘の上、春の終わりのあなたへ
声の届かない空から私より。
素敵な企画に参加させていただきます。
七田さんが書く僕からのお手紙を読んで、お手紙の中に出てくるジユンペイさんの曲を聴き、そしてお返事を書く。
切ない愛の物語に思えたので、自然と私からのお返事も切ないものに。
僕からのお手紙はこちら。
お手紙の中に出てくる曲はこちら。