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小さな🌟働き方改革4 先生の手から仕事を手離そう!

数年前に先生方の時間を生み出すために、業務をアウトソースすべく『校務支援部』という役割を校務分掌(学校で言う役割分担)上に作りました。メンバーは、担任以外の教務、専科、用務員、サポートスタッフ、事務職員等いわゆる「級外」と呼ばれる教職員にお願いしました。

自分の中では、繁忙な先生方の手から仕事を手離し、ワークシェアをしていこうという“思い”でした。先生方が、依頼をすれば印刷でも教材教具の作成・用意でも依頼票に所定の指示を書き込んだものをもとに校務支援部のメンバーがその仕事を請け負うというものでした。

なかなか仕事を頼むということに慣れない先生方の習性やら他の職員にお願いするのは申し訳ないという気持ち、また、依頼の流れの面倒さ(口頭で頼めるならという声もありました。)もあって思うように流れたとは言えませんでした。

しかし、その中でも腐心をして流れに乗せたのは、“徴収金業務”でした。集金袋で現金徴収をしていた学校でしたが、徴収金業務を校務支援部(中でも会計業務に長けている用務員さんと事務職員さん)に引き上げ、請け負ってもらいました。先生方は、集金を集めた後、校務支援部にその後の処理を委ね、金額の確認、口座への入金をするなどの業務を手離しました。

実は、この徴収金業務を手離してもらうことも当初、「頼むのは申し訳ない。」、あるいは「やりにくい。」などと担任を務める先生方からも批判を浴びてのスタートでした。多少の微調整を加えながら、小言にもめげず継続したことで初めは批判をしていた先生方からも「楽になりました!」「仕事が減って助かりました。」と言ってもらえるような改善になりました。徴収金業務については、さらに先生方&学校業務からよりスマートに手放せる業務(他の職員への移管ではなくて)ではないかと考えて智恵を絞り続けています。

その他にもこの校務支援部を活用して、朝の登校指導や子どもの欠席理由が伝えられていない時の確認連絡などもしていました。(さらに、給食時間も輪番制にして、先生方を給食指導から解放することで昼食時の混沌とした教室の実態をも共有したかったのですが、辿りつくことはできませんでした。)

こうした改善を働きかけ、“思い”を伝えることで、組織として“ワークシェアをしていくという雰囲気”が生まれる取り組みになったように思います。こうして英語で言う“働き方改革”〜Work System Reformワークシステムを組みあげ直して先生の手から仕事を手離すことは必須だと思います。チーム学校という言葉も働き方改革と同時期によく語られていましたが、学校に在籍する教職員が上手に協業して、先生が子供たちと向き合う時間を作りだすことも現在の状況下では致し方ないと考えていました。

そして、いずれ本丸の「人を増やし」「業務削減」を果たし働き方改革を進めていかなくてはならないのではないでしょうか。最後には、動かぬ山の如く聳える大きな社会問題ですが、多くの方が声をあげてきている「労務の改善」が図られるよう働きかけ続けていく必要があると思っています。全国の学校、教師、そして子どもたちに関わる改善&改革です。

私の思いを汲み、負荷の増える分掌業務を受け止めてくださった教職員には心から感謝しています。本当にありがとうございました😊

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