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英国のナチュラルライフ:妊娠、出産、子育て編

こんにちは、Madokaです。
今回のテーマは英国での妊娠から小さな子供の子育てについてお話ししたいと思います。

日本に帰ってきた頃、ホメオパシーの最初のセミナーを始めたのは自然派の子育てグループでした。
そこで会うママたちと話していると、私の周りにいたイギリスのママたちと比べ、苦労をしたり、ストレスを感じている人が多い気がしていました。
もちろんイギリスのママがストレスフリーと言うわけではありませんが、同じ言葉の「ストレス」でも違った問題があるように思えたのです。
でも、イギリスにいるときは逆に、「日本ではこうなのに、なんで!?」って思う不思議なことが多かったのはいうまでもありません。

隣の芝生は青く見えるということなのかもしれませんが、両方を知って思うのは、英国の良いところと日本の良いところを組み合わせて、より良い妊娠・出産
子育てになればと思って、今回はこのテーマで書くことを選びました。

妊婦さんや授乳中のママでも使えるというホメオパシーを勉強する中で、不妊治療のこと、生理周期のこと、妊娠中の問題、出産後のトラブル、子育ての問題、子どもの発達や気質のことなど、色々なことを学びました。
どんな人生のステージにも役立つホメオパシーやナチュロパシー(自然療法)をもっと知ってもらって、上手に取り入れて役立ててほしい気持ちでいっぱいです。

赤ちゃんの頃から私がベビーシッターをしていたイギリスの親友親子と一緒に海辺にお散歩に行きました

自然な妊娠と出産

妊娠を希望する方は半年から1年前にホメオパシー を始めると良いと言われています。
それは、着床時に新しい命へ受け継ぐ余計なものをそぎ落とし、出来るだけ良い状態の命を芽生えさせるためです。
今まで培った心のトラウマ、思い込み、身体的な症状を出来るだけ手放し、ピュアに近い状態になることを目指します。

ホメオパシー でなくても、栄養士さんについて体を整える人、アロマやリフレクソロジーなどセラピストについて体を整える人もいます。
私がイギリスにいたのは10年以上前とはいえ、自然食品屋さんや自然派のレメディを売る薬局の数は街にたくさんあったので、お店の人と相談してハーブなどを購入することも可能です。
妊娠しやすい体になるためには栄養も必要です。

妊娠するのに一番大切なのは二人の関係性だともいえます。
セックスレスや心や時間のすれ違いなどせっかく子供が欲しいと思っていてもトラブルが起きることもありますよね。
カウンセリングなどカウンシル(役所)で無料で行っているものもあるので、個人だけでなく、カップルカウンセリンを受けることもできました。
もちろんホメオパシーで改善する人たちも多数います!

出産が近づいてくると、私の友達はデューラーをお願いしていました。
デューラーとは、出産時やその前後のお世話をしてくれるお仕事の方です。
デューラーの制度は日本でも始まっているようですが、少し立場が違うようです。
イギリスでは、自宅出産をする人には自宅に来て身の回りのこともお手伝いしてくれますし、ホメオパスでデューラーの先輩は、助産師さんと一緒にレメディを使いながらの出産をお手伝いしていました。

この先輩は、陣痛が始まって呼ばれると、ケーキを作る材料を持ってクライアントの家を訪問するそうです。
緊張や痛みを軽減するのために日常的な動きを誰かがしていることが大切だと考えているからです。また、美味しい香りが漂ってくることでの安心感を作り出すことにもつながり、赤ちゃんが生まれた後はお祝いをすることもできると言っていました。
とっても素敵ですよね!

もちろん、病院でも立ち会ってもらうこともできます。
出産時に頼りにならない旦那さんに立ち会ってもらうより、よっぽど心強いという友達の声も聞きました(笑)

お薬が使えない妊婦さんや授乳中でも安心して利用できるのが嬉しいホメオパシー
UnsplashのKelly Sikkemaが撮影した写真

出産後のケアと赤ちゃん用品

出産後にはオステオパシーに連れて行く人が多くいました。
出産時に狭い参道を通って生まれてきた赤ちゃんは頭蓋骨が正常の位置に戻れず、不具合や違和感を感じてか、夜泣きが止まらなかったり、うまくおっぱいが吸えなかったりするなど、支障が出ることがあるそうです。
頭蓋骨をきちんとした位置に正してあげることで、気質や成長が変わったりすることがあるそうです。
お子さんを連れて行く場合、ママも一緒に骨盤の位置や、妊娠・出産の間に歪んだ体を戻すために利用することがほとんどです。

ママの出産後のケアにはホメオパシー のアーニカが欠かせません。出産時の経験したことのない体の変化や心の変化などといったトラウマや、骨盤など体が元に戻るのを助けたりもしてくれると言われています。乳腺炎になったりした時にも役立ちます。症状にもよりますが、ファイトらかやシリカをよく使います。赤ちゃんの歯が生え始める、イライラして緑色の下痢をし始めるころにはカモミラが役立ちます。
これらのレメディはドラッグストアなどで赤ちゃんのケアのセクションで哺乳瓶などと一緒に並んでいるのをよく見かけます。

イギリスの薬局で撮った写真。
左上にある「Teetha」が歯が生える時に使うホメオパシーのレメディ

役所からは出産のお祝いとして布おむつのプレセントがありました。
1人の赤ちゃんに対し1000ポンドかかる紙おむつですが、布に変えることで600ポンド以上の減額が見込めるとのこと。
生まれてからおむつが取れる数年の間に約6000個の紙おむつを使うのと比較すると、30個ほどの準備で足りることから、お財布にも地球にも優しいオプションとして推進されていました。

助け合いの子育て

東京のママたちと違って、イギリスのカントリーサイドでは、仲間で子育てをしているような印象がありました。
私もしょっちゅうベビーシッターをしに友達のところに行っていましたし、子供のいるママ同士で代わり番こに子供の面倒をみに行くこともしていました。
ナーサリー保育園のようなものは、プレスクールを除いて行っていると言う話をあまり聞いたことがありませんでした。
イギリスは小学校が早いと4歳から始まるせいもあるかもしれませんが。
ガーデナー仲間のお友達は何人か子育て中でしたが、近所の業種の違うママ友と交互に働きどちらかが働いていない日はもう一方の子供を面倒見ると行った具合で、助けあってたり、職場側もシェアワーク的に同じようなパートタイムで働ける人2−3人を1人のフルタイムというようなノリで雇っていました。

遠くの家族より近くの他人という言葉がぴったりくるような、日本に比べて地域で仲間内で子育てをしている印象がありました。
地域でのママたちのサポートもしっかりしていたのかもしれません。

子育てが上手にできないママにイルカのお乳から作ったレメディをあげた症例を見たことがあります。
イルカや動物、哺乳類のほとんどは群れで子育てをすると言われています。
きっと人間も一緒なのではないでしょうか?

気楽に子育てができる世の中になり、未来を担う子供が安心して育つ環境になることを願って!

私を耕しながらココロとカラダを健康に導き、美しい花を咲かせましょう!
ナチュラルライフガーデナー Madoka