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DX人材とひとくくりに言うけれど、「どこから始めて、何を学べばいいのか」問題

こんにちは。DXDキャンプのブログ担当のフジエダです。

先日、家の近くの小さなスーパーに、ついに「セルフレジ」が導入されました(ガンのような機械でピッピッと自分で読み取っていくタイプ)。人出不足の解消とお客さんのレジ待ち行列の解消のため、、、のはずが、比較的お年寄りが多い時間帯だったこともあり、使い方に戸惑い店員さんを呼び出す人あり、何度もトライしては最初からやり直す人ありで、いつもより長い行列が。やっと順番が回ってきた私も、かなりドキドキしながら会計を済ませました。

お店によってちょっとずつ手順が違ったり、支払いの仕方が違っていたりと、デジタル音痴な私はレジ恐怖症、とまでは言いませんが、毎回ちょっとしたドキドキとともにレジに並んでいます。

こうしてDXが身近になってくると、便利さと同時にいままで見えなかった不便さや不満も増えてくるもの。国の推進しているマイナンバー制度でも、いろいろと問題が起きていたりしているようですが、(理想通りになぜか行動しないorできない)生活者の“ドキドキ”を、もっと上手く受け止めてくれる開発者がもっと増えて欲しいなあとつくづく思う今日この頃です。

前置きが長くなりましたが、これからのDX社会にエンジニアの仕事は欠かせないもの。エンジニア次第で、社会は生きやすくもストレスにもなる、というのは言い過ぎかもしれませんが、私たちの生活クオリティを左右する重要な職であることは確かです。だからこそ新たなやりがいもある。きっとエンジニアの方のなかにも、言われたものだけを正確につくるだけでなく、一歩踏みだして「生活者」視点でもっと踏み込んだ課題解決にチャレンジしたいといった野望を抱いている方も多いのではないでしょうか。

DX化のもっと上流へ、仕事を拡げたいけれど

これは私見ですが、日本のエンジニアの皆さんは、常に新しい技術、新しいアプリケーションなど日々スキルを磨いている方がとても多いと感じます。ただ「DX人材」という大きな括りで語られてしまうと、その範囲はあまりにも広く、同時にあまりにも細分化されていて、いったい自分はどこから学べばいいんだろう?と悩まれることも多いのではないでしょうか。

また、会社が「デザイン思考」を導入すると宣言したが、「デザイン」というどこか捉えどころのない言葉に、どう自分のスキルアップにつないでいってよいのかがリアルにイメージできない、という人もいるかもしれません。

「DXデジタルスキル標準」を指針のひとつに

DX人材へのスキルアップの指針となるのが、IPA(独立行政法人情報処理機構)が策定した「DXデジタルスキル標準」です(IPAは、エンジニアの方にはお馴染みの「ITパスポート」などを認定している団体)。
「DXデジタルスキル標準」とは、DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルをリスト化し、「デジタルアーキテクト」や「サービスデザイナー」などめざす人材カテゴリーごとに必要なスキルやマインド項目を定義したもの。

DSデジタルスキル標準とは ▶︎ https://manabi-dx.ipa.go.jp/faq

「DXDキャンプ」も「DXスキル標準」に該当

そこで私たち「DXDキャンプ」も、特にエンジニアの皆さんに学びの指標を提供すべく、この「DXデジタルスキル標準」に申請をしたところ、プログラム内容が「ビジネスアーキテクト」および「サービスデザイナー」「UX/UIデザイナー」などのスキル標準に該当するとのお墨つきをいただきました。

「ビジネスアーキテクト」とは、まだ耳馴染みがない方も多いかもしれません。「デジタルスキル標準」によると、「DXの取組みにおいて、ビジネスや業務の変革を通じて実現したいこと(=目的)を設定したうえで、関係者をコーディネートし関係者間の協働関係の構築をリードしながら、目的実現に向けたプロセスの一貫した推進を通じて、目的を実現する人材」とのこと。いろいろな解釈ができると思いますが、端的に言うと「何のためのDXかを見定めて、さまざまなプロフェッショナルをつないで実行に移していく人」といった感じでしょうか。

もうひとつの「サービスデザイナー」についても少し紹介しておくと、こちらは「社会、顧客・ユーザー、製品・サービス提供における社内外関係者の課題や行動から顧客価値を定義し製品・サービスの方針(コンセプト)を策定するとともに、それを継続的に実現するための仕組みのデザインを行う」人のこと、短くいえば、「ユーザーに対して自分たちがどんな価値を提供できて、しかもそれを継続して提供していく“仕組み”をデザインする人」ということができます。

ちなみに、「ビジネスアーキテクト」に必要なスキルとしては、「ビジネスモデル設計」「顧客・ユーザ理解」、「価値発見・定義」などが必要とのこと。(これらはもちろん「DXDキャンプ」で学ぶことができます!)

なかには、“人を見る”といった抽象的なことに苦手意識を持っているエンジニアの方もいらっしゃるかもしれません。しかし上で紹介したようなスキルは、ビジネスアーキテクトやサービスデザイナーといわれる人たちだけが求められるといったものではなく、これからDXに関わっていく人たちは、少なからず必要な視点・マインドともいえるでしょう。

IPAが運営するDX人材のための学びのポータルサイト「マナビDX」には「DXDキャンプ」のページが掲載されています。同ページではカリキュラムの一覧や、該当するスキル標準などの詳細がご覧いただけます。

「マナビDX」掲載の「DXDキャンプ」ページ

価値を創り出すビジネスアーキテクト、サービスデザイナーへの学び

ビジネスアーキテクトやサービスデザイナーは、特定のスキルや知識だけではなく、社会課題を「広義のデザイン」の視点で多角的に捉え、プロジェクト全体を推進するための実践力が求められます。「DXDキャンプ」では、広義のデザインに関する学びを体系的に構成しています。

自分はどんな「DX人材」をめざしたいのか、そのために必要な学びとは何か。さまざまなスクールやセミナーがあるなか、私たち「DXDキャンプ」を自信を持って選んでいただくためのきっかけになればうれしいです!

「広義のデザイン」専門スクール 
DXDキャンプ
自分の専門性に「広義のデザイン力」を掛け合わせ、
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2023年6月からは第5期がスタート!
Webサイトでは、修了生インタビューも掲載しています。
https://dxdcamp.com/




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