社会という荒野
「社会という荒野」をどう生きれば良いのか。社会学者の宮台真司氏が、近年よく使っているキーワードである。彼が主張しているのは、「仲間と共に生きる」という事である。それはレベッカ・ソルニットの主張をベースにしている。
前提として僕等は日々の生活を、システムの上で過ごしている。それは自動販売機的なもので、どのボタンを押せば何が出てくる、みたいな話だ。近年の日本を始めとする先進国では、生活世界が無数のシステムによって間接化されてきた。しかしそれは絶対的なものではない。本来人間は弱いもので、個人の力ではほとんど何もできない。
システムが回らなくなる時がくる。それは政治、経済も含めた社会全体についてである。日本においては2020年以降で顕著に見られるという。僕もこれには全くの同意見だ。間違いなく大きな不況がきて社会システムにガタがくる。
宮台さんが青木理氏のJAM THE WORLDというラジオ番組に出演した時に、そのような話をしていた。
今後、システムに頼るのではなく生活の中の共同体、頼ることができる仲間集団が必要になってくるだろうと言う話だ。だから仲間を作らなければいけない。
これからの不測の事態に対しては、覚悟しなければならないだろう。上述した仲間についてもそうだが、生存するための何らかのスキルが必要になると思う。
個人的に宮台真司氏の発言には注目している。
彼は時に挑発的で下品な物言いをするが、狙って意識的にやっている。それがエンタメ的にもなって面白い。深層NEWSの落合陽一氏との対談や、Abemaでの田原総一郎氏らとのバトルも面白かった。
読んでくださり、ありがとうございました。 今後より充実したものを目指していきます。