Furuyama

直線的でない生き方を模索しています

Furuyama

直線的でない生き方を模索しています

マガジン

  • 生活

    日々の雑感、つぶやき、日記など。

  • 哲学・社会系

    哲学や社会、思想などなど。結構ざっくりと。

  • 音楽

    音楽に関して。

  • 映画備忘録

    好みの映画、感想など。

  • フィリピン、セブにて

    セブ島での短期留学中に書いたもの。

最近の記事

新しい日々

なんだかんだで仕事が決まり、今月から働いている。 当面は週3日勤務なのだけど給料は上がる予定。前の会社では週5で働き残業もしていたことを考えれば、かなり条件には恵まれたと思う。 だけど要求される仕事の水準も当然高くなるから、その辺りはしっかりこなしていかなければならない。離職している間に結構忘れていることもあるから、理論武装ができる程度にスキル面の復習をしながら対応している。 春という季節は出会いや別れ、環境の変化が訪れる。個人的にはとても苦手な季節だ。それは根本的な部

    • 変化の年

      会社も辞めたことだし、今年は変化せざるを得ない一年になるだろう。 入社したその日から、長くは続かないだろうと思っていた会社員としての生活を、2年近くも続けられた自分を褒めたいと思う。そして辞めるタイミングもなかなか良かったのではないかと、振り返ってみてそう感じる。 最後の出社日はPCや社員証の返却のみだったから昼前に帰宅することになったのだけれど、その帰りの電車から流れる景色が、太陽の豊かな光が見慣れた街並みを燦々と照らしていてとても美しく、心に残っている。それに呼応して

      • 2023.07.05

        何の気なしにYouTubeのアプリを開き、ホーム画面でおすすめされる動画のサムネイルとタイトルを見ながら、下へ下へと画面をスクロールする。何十、何百もの動画がそこには並んでいたけれど、興味を惹かれるものがひとつもなくて、結局何も見ずにアプリを閉じた。 生産も創造もなく浪費されていく数分間。そのような時間が最近増えつつあるなとふと思い、何となくの焦燥感に駆られる。と同時に、その焦燥感こそが逆に悪なのではないかとも思い至る。 なにも生産せずとも、創造せずとも良いじゃないか。別

        • 家主のライブ

          6/16(金)は家主のワンマンライブに行く。最速抽選で申し込んだこともあり、間近で観られそうで待ち遠しい。この日は午後に休暇をとっているから週末気分で楽しめそう。 割りと自由に休みを取れるのは、今の職場の良いところかもしれない。有給休暇は余すことなく消化できそうだし、休日出勤もなければ過度な残業もない。加えて、今はリモートで仕事ができているから生活にもゆとりがある。そういう客観的事実を並べて書いてみると、恵まれた環境にいるのかもしれないと思う。 なのに、これほどまで満たさ

        新しい日々

        マガジン

        • 生活
          89本
        • 哲学・社会系
          11本
        • 音楽
          31本
        • 映画備忘録
          8本
        • フィリピン、セブにて
          7本

        記事

          高田馬場のジョイ・ディヴィジョン

          敢えてほとんど予定を入れなかったGW。鮨詰め状態の東京駅をニュースで見て、やはり正解だったのでは、と思う。あの場にいたらと想像するだけで、少しの疲労感とストレスが湧き上がってくる。ただ一つだけ後悔があるとすれば、5/6に行われたトリプルファイヤーのワンマンのチケットを取り逃したことくらいか。 トリプルファイヤーはここ1年くらいよく聴いている。高田馬場のジョイ・ディヴィジョンとも呼ばれ、ポストパンク的なサウンドとボーカル吉田靖直が紡ぐユニークな歌詞が魅力のバンド。 特にこの

          高田馬場のジョイ・ディヴィジョン

          曖昧さ

          頑張りたいと思います、という言葉を何度か使っている。よくよく考えてみると、とてつもなく曖昧な言葉だ。「頑張ります」でもなく「頑張りたいです」でもなく「頑張りたいと思います」という言葉。 頑張りたいと「思っている」だけなのだから頑張れなくてもいいし、結果的に頑張れたのであればそれはそれで良い。そんな曖昧さが好きなのかもしれない。不確かなものばかり溢れる世の中で、曖昧さを受け入れて愛していたいと思う。というか、そうしなければとても生きていけない。 大学を卒業して会社員になり約

          曖昧さ

          幸せになるなんて簡単なことだよ

          彼が歌うなら、そうかもしれないと思う。 心も身体もボロボロで涙が流れた。そういえば、久しく泣いていなかったな。最後に泣いたのはいつだったか思い出そうとしたけど、思い出せなかった。長い時間が経っていることは確かだ。 知識とか情報なんかより、自分が求めているのは実際的な体験なのだと最近考える。 それなのに、こんなにも閉ざされた場所にとどまっているのは何故だろうね。 ここから抜け出して、早く楽になりたい。

          幸せになるなんて簡単なことだよ

          2022.11.20

          気づけば11月になっていた。最近、時間感覚がおかしい。次、気づいた時には多分もう年が明けているだろう。 丸の内のビル街をスーツで歩いていると、まるで自分が会社員のようだと思い、ああそうか、自分は会社員なのだったと思い出す。夏から数ヶ月に渡って在宅で仕事をしてきたがそれも終わり、今月から再び慌ただしく朝の満員電車に揺られる日々になった。帰りの電車では決まって頭痛に襲われる。朝から夕方まで人の目を意識することが率直に辛い。これは自分の過剰に肥大化した自意識が原因でもあるのだろう

          2022.11.20

          2022.09.07

          当たり前だったものが遠ざかっていく。当たり前に見ていた日常の景色、当たり前に会っていた人。記憶を辿ってみる。ベッドの上で一人、自分が生きていた証ともいえるそれらに思いを馳せ、愛おしくなると同時に確実に訪れる死を意識する。 好きだった人のことも思い出してみる。記憶の中であなたの顔はいつも曖昧にぼやけている。なのに、あなたを好きだった確信がある。それはどうしてなのか。 思い出せることといえば自分のことばかりで、全然上手く話せなかったとか、伝えるべきことを伝えられなかった、とか

          2022.09.07

          2022.08.06 散文

          喉を鳴らしながら、グラスに注がれたビールを一息に飲み干す瞬間にしか幸福を感じられない。感情は干涸び、泣くことも笑うことも無くなってきた。今の自分は、おそらく鬱なのだろう。確信はないけれど、とりあえず鬱であるとしておく。ここ最近特に不眠が酷い。酒を飲まずに寝られない。いざ寝ようとすると、あらゆる不安や心配事が頭の中を駆け巡り、どうしようもなく覚醒してしまう。週末は束の間の安らぎがある。小説を読み映画を観て物語に没頭することで辛うじて精神の安定を保っている。 友達に子供が産まれ

          2022.08.06 散文

          学校的社会

          GWは髪を切りに美容室に行ったのと、後は映画を観に行ったくらいで他はどこへも出かけずのんびりしていた。外にも出ず何もしていないと焦燥感に駆られる。それは日本で生きているからなのかもしれない。この国では何かを目指し、何かに向かって能動的に動いていないと自分が空っぽであるかのような気持ちになる。 会社に入って思ったのは「学校みたいだな」ということだ。時間が経つほど強固な関係性が築かれ、逃げ場がなくなっていくような気がして憂鬱になる。日本という国ではどこであろうとも結局、学校のよ

          学校的社会

          幸せになれる訳ない

          おそらく周りは気にしていないようなことをめちゃめちゃ気にして、どうにもならない答えの無いことを考え過ぎて落ち込み、落ち込んでクヨクヨしてる自分を何となく俯瞰してみて情けなくてまた落ち込み、そういう自分にまた落ち込む、というそんなループを繰り返したのが4月だった。 自分の弱さについて、他人の強さについて考えた。考え抜いた結果として、弱さは強さであり強さは弱さでもあるというのが自分なりの答えだ。あまり伝わらないかもしれないけど、例えば天秤の片方が下がればもう片方は上がるわけで両

          幸せになれる訳ない

          近況 卒業式、江ノ島など

          卒業式と学位記授与式に行ってきた。 今年初めてスーツを着て、ネクタイを締める。革靴を履く。やはり慣れないけれどスーツを着ること自体は嫌いじゃないなと思う。式では久しく会っていなかった人と再会できたりなど、なかなか楽しかった。参加必須ではないから当日まで行くか迷ったのだが、行って良かったと思えた。 「行くか行かないか迷ったら、行ったほうがいい」という誰かの格言があった気がするが、本当にそうだと最近よく感じる。 似たニュアンスで「何もしないよりは、何かした方がいい」とも思う

          近況 卒業式、江ノ島など

          最近の所感

          『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ。 こんなにもハマる小説はなかなか無い。僕が人生で読んだ全ての小説の中でベストだと思うほど好きな作品だった。村上春樹について最近は短編ばかり読んでいたけれど、長編もやはり良い。文章のリズムが素晴らしいと改めて実感した。 今作は重厚なリアリズム小説であると同時に、複雑なミステリーでもある。とはいえこれを最後まで読んでもミステリーだと気づく人は殆どいないだろう。幾つかの謎が巧妙に隠されている。読後に複数の考察文を読んでみてや

          最近の所感

          戦争

          こんなタイトルをつけながら何を書けばいいのかわからない。 遠い。あまりにも遠い。僕は日常を過ごしていて。現地の映像をぼんやり眺めながら、ある種の諦めと脱力、気怠さを抱えるのみである。 ロシア軍が、チェルノブイリに侵攻したと聞く。ウクライナという国を訪れたことはない。ただチェルノブイリの事は少しだけ知っている。東浩紀氏の著書で、原発事故後のチェルノブイリの様子や、現地で生活する人々について語られているのを読んだり、個人的にあの事故について調べていた時期もあった。 ニュース

          グッバイ、大学

          どうやら大学を卒業できるらしい。 大学を卒業するということはつまり僕は大学生であり、これまでも大学生だったわけだ。だが、どうにもしっくりこない。自分が学生であったという事実が。 僕は、集団とか、組織といったものへの帰属意識が著しく低い。これは幼少期からずっとそうで、大学に対してのそれも低いどころかほとんど皆無といっていいくらいだ。 どの大学に通っているか、とか、学部学科などの所属。そういうこと自体おおよそ何の意味もないことだと思っている。 周知のように2020年に例の

          グッバイ、大学