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チームの変革を起こすのに優秀な人材はいらない?

チームを変えたい!と思ったとき、どのような選択肢を取りますか?

・外から優秀な人材を連れてくる
・チームビルディングのテクニックを学ぶ
・リーダーシップを発揮する

どれも間違いではありません。
でももっと簡単に変えることができるんです。

その方法とは・・・

チームにバリエーションをもたらす

です。つまりいろんなタイプのメンバーを揃えておくことが肝心なんです。

これはどんなリーダーでも実践できる内容なので、ぜひ頭の片隅にでも入れておいてほしいと思います。


チーム戦略と戦術

まずはチームを変える前に、しっかりと考えておかねばいけないことがあります。それが【チーム戦略と戦術】です。

どんな業種にも当てはまると思いますが、チームを運営する上で欠かせないのが

・戦略
・戦術

です。別に戦うわけでなくてもこの2つの違いについては把握して、チームとして持っておかないといけません。

まず戦略。これは目的を達成するまでの効率的な運用方法のことを指します。
僕は臨床検査技師なので、医療分野になってしまいますが、例えば「患者さんにいち早く、正確な結果を届けて、健康と命に貢献する」みたいな感じです。

それに対して戦術とは何か?これは「戦略を実行するための作戦」もしくは「実際の動き」のことを指します。上記の例に沿っていうなら「午前中に検体処理、午後からは事務作業処理をする」みたいに、戦略を成し遂げるための実務的な部分のことを言います。(あくまで一例です)

これとは別にビジョンとかも良く言われる言葉ですが、戦略・戦術とは分けて考えるのが無難です。ビジョンは成し遂げたい“願望”が少なからず入っているので。

ちょっと小難しい話になりましたが、チームリーダーはこのへんを元にしてメンバーの決定や運用を行うことになります。


メンバーの多様性が違いを生む

戦略と戦術を持ってチーム運用しても、どうしても行き詰まる時があります。そんな時には何かしらの変化を起こさないといけません。

そのためにはメンバーの多様性が必要となります。
決まったメンバーだと、実行できる戦術に限りがあり、どうしても偏った型の方法と取らざる得ないからです。

もっとも、これは戦術にメンバーを当てはめたやり方です。

メンバーを自由に決められる会社や組織なら、ある程度思い描いたチームを作ることができるかもしれません。

でも現実は与えられたメンバーでやりくりして結果を出さないといけません。

となれば最も効率的な方法は「今のメンバーの可能性を引き出す」です。

僕が推したいのは「メンバーによって戦術を決める」というもの。

・現有戦力で何ができるか?
・今のメンバーの可能性は本当にこんなものなのか?
・メンバーを補強する必要性は本当にあるのか?

ということを考えます。

限られた人的リソースの中で、どうやったら効率的にチーム力を高められるか?戦力の増強は必ずしも必要なのか?

チーム外から誰か連れてきての戦力の増強は簡単ですが、コストも伴いますし、下手するとチームの空気やバランスをも崩しかねません。

それよりは今ある戦力の中で、メンバーが持っている個性を発揮して、化学変化を起こした方が良いのです。


メンバーをよく観察する

毎日一緒にいるメンバーのことを、本当に理解していますか?

この問いをしたときに即答できる人は少ないと思います。
かくいう僕もその一人かもしれません。

・得意なことは?
・趣味は?
・隠れた才能は?
・どんな仕事が好きか?
・プライベートな悩みは?
・目標は?

これらを全部知ることは難しいかもしれません。
でも何個か知っておくだけでも、戦術が組めます。

たとえばですが、淡々と仕事をこなす人がいるとしましょう。
安心ですよね。波がなくて。
ただ、求めているレベルが100だとしたら、60〜70くらいしかない。

これだけみるとあまり戦力になっていない感じもします。

でもこういう人こそ隠れた才能があったりします。

・10分かかる雑務を5分に短縮する術を見つけた
・人が気づかないところをさりげなく修正する

なんてことないでしょうか?
僕はこういう人こそ最大限の信頼を置きます。

サッカーで言うなら点を取りたいFWばっかりのチームに、ちゃんと守備をしてくれるDFが混じっているようなものです。

FWだけなら、点取ることしか考えないので大量失点間違いなしです。
でも一人でもDFがいるだけである程度は攻撃に専念できますよね?

イメージとしてはそんな感じです。

メンバーをよく観察することで、隠れた才能や能力を引っ張り出していくのも、リーダーの手腕にかかっています。


メンバーの特性の掛け算

チームをうまく動かすことができなければ、チームの計算式は崩れていきます。

優秀な人が5人いたとして、その5人とも10点満点で10点の能力があったとします。チームを完璧に機能させることができる人ならこれを全て掛け算にできます。10x10x10x10x10=100,000ですね。

でもチームを機能させることができなければ、、、
10 ÷10 ÷10 ÷10 ÷10=0.001です。

つまり1人分の戦力にすらならないということ。
足の引っ張り合いです。
なので、優秀だからっていいわけでもないんです。

これは極論ですし、そりゃあ優秀な人がメンバーにいたらいいに決まってると思われがちですが、優秀な人ってその分プライドも目標も高いので、周りとの協調性だったり、共感能力が足りていなかったりします。

リーダーとしては正直言って扱いずらいと思います。

ただ、それ自体が悪いわけではなく、単純にチームとして機能させるなら、それ相応のリーダーシップを発揮できなければいけないってことです。
優秀なチームメンバーが多いなら、リーダー自身が優秀でないと周りはついてこなかったりします。

目指すは戦力はバラバラでも、個々の得意なことを伸ばしてチームに貢献してもらうことです。戦力値は簡単には操作できないなら、特性で強化すればいいのです。

雑用の天才とか、コミュニケーションおばけとか、業務上のエースとか、チームのセンターを張れる存在感がある人とか、その人なりの特性が必ずどんな人にもあるはずです。

それを探すのもリーダーの仕事ですし、先ほどお話しした通り、メンバーをよく観察すれば難しいことではないのです。

ポケモンでもホウオウにリザードン、エンテイにウルガモス、エースバーンなど優秀なほのおタイプだけ集めても、相手にスターミーとかカイオーガとかカプ・レヒレとかいたら詰みます。そこにサンダースでもいれば大活躍しますよね。つまりはパーティの多様性が必要なのです。

大切なのはバランス、個々のメンバーのタイプや特性によってチーム力は変わりますし、多様性が求められます。


まとめ

チームを変える時には個々のメンバーのパワーではなく、チームメンバーの多様性、つまりいろんなタイプがいることがいかに大切か?ということをお話してきました。

最初に戻りますが、チームにはバリエーションが必要なんです。これがあってこそ、チームのスタイルだったり空気感だったり、いい意味での伝統破壊が起きるのです。

そのためには優秀なメンバーじゃなくたっていいんです。
チームに多様性をもたらせて、個と個の掛け算で変化を起こすんです。

・多様性
・観察
・掛け算

この3つがキーワードです。

どうか、チーム運営を始める際の参考になさってください。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

だぴてぃ


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