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仕事に無駄がないチームは脆いって話

今回は賛否ありますが、あくまで僕の経験上の話と、海外のチーム研究などの知見を交えてお話ししていこうと思います。

仕事をする上で欠かせないのが「無駄」だと思っています。

僕は医療業界でチームリーダー(職場責任者)をしている中、本来このポジションは「無駄を省く」のが一つの仕事であり、重要な作業だと思いますが、

個人的にはこの無駄こそが、自分達の仕事をより上のステージに連れて行ってくれる存在だと思っています。

無駄といってもいろんな種類があります。

・行動の無駄
・作業の無駄
・会話の無駄
・人材の無駄
・コストの無駄

この中でもコストと人材の無駄は、経営から目をつけられる格好の餌となるので、積極的に削っておきたいとところです。ですが、行動や作業、会話の無駄というのは、その中から生まれるアイデアというものもあるんですね。


これが欲しくてメンバーには無駄を許しています。


もちろん仕事に悪影響なレベルの無駄(愚痴や悪口、サボりなど)は論外。ネガティブな要素を持つもの、これはダメです。一方で、作業をしながら会話する、ひと段落したから休憩がてら雑談などは、それが業務時間内でも休憩時間外でも全然OK。


なぜこうしたスタンスを取るのか?


よくリーダーというと、チームの行動をガチガチに固めて、メンバーに一定の行動しか取らせない人がいます。これは気持ちとしてはよくわかります。何せ自分の思い通りに動けば、それだけアウトプット(結果)の計算が立つので。(ただまあこういう縛ってしまう人たちというのは、そこまで考えていないで、ただ自身の感情の赴くままやっていることが多いですが)


短期的に結果を出せと言われたら、僕もそうするかもしれません。やっぱり目標値がある場合は、ある程度の計算しないといけませんから。


でもこれは僕のいる業界ならではかもしれませんが、短期的にもしくは長期的に「数値」として結果が出ない業界(人の命を数値化できませんからね)だと、もっと大きな目標(チームの持続可能性であったり、新しいものを取り入れるときに前のめりでやろうとする姿勢)を達成するためには、数値よりも大切なことがあります。


資材や人件費などの部署やチームに関わるコストに関しては、お金という数値で表現可能です。


しかし、チームワークであったり、効率化された仕事などなどは、数値化できる部分もありますが、どうしても他のチームありきの場合が大きいです。変数や乱数が多く、そこの計算をするのは困難だと思っています。できたとしても、それが意味を成すのかは、また別の話です。


それよりはメンバー自身の工夫を引き出したい。現場で仕事する中で「こうしたほうがいいんじゃないか」「もっと効率化するためには、どうしたらいいか」という観点を養ってほしい。そのためには無駄がないと試すこともできないし、アイデアというのは混沌の中から生まれるものというのは、僕自身noteクリエイターとして活動する中で、とても痛感している部分なので大切にしてほしい部分でもあります。


それに、チームとしての無駄がない場合、そこが限界値と言い換えることもできます。無駄がなく、それ以上のキャパがないので、チームとしての将来性や可能性がないんです。


「無駄なことをする=capacityの余白がある」と言い換えられるので、mental的な余裕を残す上でも、リーダー自身がメンバーに対して「もっと無駄なことしようぜ」というのは大切なことなんです。


実際、無駄から生まれたものが、今の僕のチームにはたくさんあります。最初から効率的な運用をすることもできましたが、それでは可能性がないと思ったので、2〜3年は少々無駄に見えるところもあったし、周りに少々迷惑かけたこともありましたが、今では必要な作業だったと思っています。


無駄を歓迎するというスタイルは、あまり医療業界では取り組まれないスタイルのリーダーシップですが、医療とは極論、患者さんに悪影響を与えなければその過程は自由に工夫するべきなんです(もちろんエビデンスあるのにそれは無視するとかは言語道断ですがね)。


どんなに小さな無駄でも削る、メンバーに無駄なことはさせない、なんてのはリーダーの保身です。結局、周りから何て言われるかわからないから怖い、結果が出なかったらどうしよう。そういう引けの姿勢から出てくる日和った指示に過ぎません。


間違ったらリーダーが責任取って謝る。


幸運にも日本は、一度や二度の失敗でクビになるような法律ではなく、ある程度は守られています。それに、チャレンジ精神を認めない組織なんて、こちらから願い下げです。チャレンジしてこそ、仕事の醍醐味です。


無駄なことをして、アイデアを実現化して、チームを強くする。


いざ現場で働いているとチームが強くなっている感覚はないかもしれませんが、ある時点で2年前と比べてみたら、はるかにいい仕事ができていることがわかると思います。


無駄、極めていきましょう。


<余談>
無駄なことをすると定時で帰れないという指摘があるかと思うんですが、これは論外です。あくまでも「無駄なことをして定時で終わらす工夫をする」ということがリーダーのデザイン力です。

チームに余白を与え、その余白で無駄なことをしてもらう。そして次のフェーズへとつながる取り組みやアイデアを出してもらう。

これが僕の考えているリーダーシップの形です。


もちろん保有している戦力が限界であったり、繁忙期などのそもそも業務に余白が生まれない期間にやれとは言いません。ただ1年を通して必ず「余白」が生まれる時期があるはずです。

そういう時に仕事のペースを落とすのではなく、いつも通りやって生まれた余白で無駄なことをする。遊び心がないとチームはいずれ崩壊し、疲弊していく一方なんです。


また、無駄を嫌う人は、その人自身がチームにとって無駄になっている可能性も考慮すべきかもしれませんね。もしかしたらチームにとって、効率化されたことを求めすぎるがあまりに、チームをガチガチに固めてしまっているかもしれない。

それって最終的には会社に損害を与えているのと同じかもしれません。

ということで、今日のnoteはここまでにしたいと思います。


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