継承したいのは、仕事へのプライドと進化する価値観のハイブリッド
今回は、2019年の創業初期に入社し約4年間働いている社員について紹介します。彼女がこれまで何を感じ、どう変化してきたのか。まさにこの会社とともに成長してきた彼女だからこそ語れることを、根掘り葉掘り聞いてきました。あらためまして、社長秘書兼広報チームのTがお届けします。
身を移した電通ランウェイでの気づきと使命
Oさん「前職は同じく広告代理店でテレビ局担当(以下:局担)をしており、2019年に設立して間もない電通ランウェイに入社しました。当時は社員のほとんどが電通からの出向者で、クライアントファーストのマインドや、責任感とプライドを持った立ち振る舞いという、いわゆる“電通グループの営業パーソンとして仕事の向き合い方”について教育を受けました。
今となっては当たり前な話ですが、前職局担ということもあり、テレビ局の利益のことを無意識に考えてしまった提案に対して、『誰のために仕事をしているのか』と少しでもクライアントより媒体社を優先することは何度も指導も受けていました。」
Oさん「社員数が少ない時期での入社だったので、手をかけてくれる先輩多く、根気強く向き合ってくれたこともあり、クライアントファーストのマインドは身についたと思っています。手厚い指導を受けられ恵まれていると感じ、同時に身につけたマインドは私が後輩に受け継いでいかないといけないんだという使命感のようなものも持つようになりました。」
Oさん「当時まだあまり知られていない会社だったこともあり、電通グループ内でも、クライアントにも『電通ランウェイとはどんな会社か』『電通との違いは何なのか』の説明を求められることが多くありました。
入社したばかりなので、うまく会社のことを説明できなかったことも多くありましたが、繰り返し説明していくうちに会社の強みや独自性を自然と意識するようになりました。それと同時に自分自身に対して「自分たちは何者なのかと、何をしていきたいのか」と自ら問いかけるきっかけになりました。」
後輩から先輩へ、立場が変わり痛感した後輩指導の苦悩
Oさん「なかなか難しかったですね。コロナ禍で初めてメンターとなり担当した後輩は、私より4歳年下でした。リモート環境で、なかなか教えた業務の理解度や後輩の感情を正確に把握することが難しく苦労しました。
また、文化や価値観の違いとの葛藤もありました。自分の世代の価値観だけが正しいわけではないのは当然ですが、若手社員としての立ち振る舞いという意味で入社当時から教わってきた"古き良き教育” はきちんと伝えていきたいと思っていました。」
Oさん「入社後、先輩から私が受けた教えがとても頼りになりました。一つの考え方をただ吸収するだけではなく、教えたことを自分のものにしてほしいという思いから“私はどうしたいのか”ということに、答えが出るまで向き合ってくれました。
私の性格に合わせてすぐに答えを出さずに、思考する時間をくれて、自分なりの答えが出せるように見守ってくれていたのだと、後輩を指導してみて、改めて、自分が受けた指導のありがたさを感じました。
その経験から後輩には、広告業界で逞しく生きていくためにも、“古き良き教育”は趣旨から丁寧に説明し納得してもらいつつも、『自分がどういう印象を持たれたいのか』、『どうしていきたいのか』を考えてもらいました。最終的には後輩の意思を尊重した形での育成ができたと思っています。」
会社として個人として、未来に継承したいこと
Oさん「別の代理店出身として憧れていた、いつの時代も揺るぎない電通グループの伝統と、時代とともに進化する電通ランウェイの価値観がハイブリッドしていくことが、電通ランウェイの強さになると思うんです。
社員数は現在130人を超え、日系外資、業界内外問わず、さまざまなバックグラウンドを持った方がジョインしてくれています。これからも会社の規模を拡大していく中で、多様性が広がり、さまざまな新しい価値観が生まれていくと思います。
まだ成長段階のこの会社では、自分のやる気次第で未知の領域を切り開くことができる面白みがあり、この変化が大きい環境を楽しめる人はランウェイに向いていると感じます。
その中でも私は、ありがたく会社設立初期メンバーとして入社して、古き良き教育の良さを教わった身でもあるので、貴重な教えは承継していきながらも新たな価値観も受け入れて、仲間と電通ランウェイの文化をつくっていきたいです。」
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いかがでしたでしょうか。
会社ともに成長を重ねたOさんの言葉から、電通の強みとさまざまなバックグラウンドの方からもたらされる強みが融合し、脈々と承継されていくという電通ランウェイの社員育成の本質が垣間見えたのではないかと思います。
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