低エネルギータイプはファスティング絶対ダメ!【美容内科医が解説】
ファスティング=健康に良い!美容に良い!
と思っていませんか?
世の中の情報をそのまま鵜呑みにしていませんか?
今日のポイント(先に結論言いたい派。)
ファスティングは一般的には身体に良いです。
ただ合わない人、逆効果な人もいることに注意!
そして合わない人が意外と多いんです。
ファスティングはなぜ身体にいいとされるのか?
ファスティングは【メスの要らない手術】
と呼ばれるほど、生体に負担やリスクを与えない治療です(多くの場合)。
ファスティングをすることで、食べ物の消化のために使われていたエネルギーや酵素が体の修復のために使われるようになるのです。
まず体内にある酵素には大きく2種類あります。
①消化酵素 ②代謝酵素 です。
このふたつの合計はその人/その時ごとに決まっています。
合計を10とすると、
食べ過ぎている人は消化酵素が7、代謝酵素が3。
代謝の良い人は消化酵素が3、代謝酵素が7。
といった感じです✍🏻
代謝酵素が多いほど、痩せやすい状態。
すなわちファスティングをすることで、消化酵素をできるだけ使わないようにし、その分を代謝酵素に回してあげることで、体内の細胞の代謝が活性化するのです。
あらゆる場所に食べ物が溢れていて過食になりがちな現代の食生活では、常に消化酵素が多くなりがちで、代謝酵素が少なくなっているんです。
その他にもファスティングには
腸の宿便が取れ、細胞内の毒素を排泄
免疫力の向上
全身の臓器の休養
むくみの改善
などの効果が医学的に報告されています。
ファスティングが向いてない人はどんな人?
ズバリ低エネルギーの人です!
低エネルギーの人が、ファスティングによってさらに身体にエネルギー不足を招き、基礎代謝を低下させます。
そして甲状腺を機能低下させ、更に脳(下垂体)にまで影響し、他のホルモンにまで影響を及ぼす可能性も。
その結果、不妊や月経不順、メンタル不調を引き起こします。
血液検査でわかる向き不向き
自分が【低エネルギー】かどうかを血液検査でチェックするポイント。
①低血糖
②低中性脂肪
③低コレステロール
です!
もっと詳しい検査をしたことがある方は
④甲状腺機能
もポイントです。
甲状腺機能がすでに低いと言われている方は、ファスティングはしない方が良いです。
さらに甲状腺の機能を悪くしてしまいます。
自覚症状でわかる向き不向き
自分が【低エネルギー】かどうかを自覚症状でチェックするポイント。
わかりやすいのは、
①糖質への欲求がある方
元々が低エネルギーだと、容易に低血糖を起こします。脳の栄養源は糖なので、脳が無意識に糖を欲しがります。すると無意識に間食でチョコやアメなど何か甘い物を食べたくなってしまいます。
②低血圧、低体温の方
①にも関係していますが、低エネルギーの方は、その結果【副腎疲労】という状態に陥っていることが多くあります。難しい言葉ですが、副腎という臓器は血圧、体温、血糖などをコントロールしています。なので低血圧、低体温は【副腎疲労】を表すのです。
③冷え、むくみ、抜け毛、疲れやすさがある人
甲状腺機能がすでに下がっている可能性があります。この状態で低エネルギーが加わると、さらに悪化し、どんどん痩せにくい体質、疲れやすい体質になっていきます。
ファスティング不向きの場合はどうすればいい?
“ファスティング不向き=低エネルギー”なので、
低エネルギー状態を解消させることです。
貧血を改善させる
エネルギーを作る材料になる栄養素を摂る(タンパク質、ビタミンB、鉄、マグネシウム)
欠食を避ける
低血糖にならないようにこまめに補食する
入浴をする
これらをしっかり行うことで、結局は基礎代謝が上がり、痩せやすい健康的な身体になります。
ダイエットの方法は人それぞれ
ファスティングに向いていないのにしてしまうと、仮に一時的に痩せたとしても、長期的には痩せにくい体質になってしまいます。
これらの理由から、私は必ず患者さんの血液検査や身体の状態をチェックしてから、一人一人のダイエット方法をプランニングしていきます。
ファスティングはダイエットに良い!と自己判断で始めてしまうのは危険です。
その人にあった方法で行うと、ダイエットもリバウンドが本当に少ないです🤝🏻🤍
まとめ
もちろん現代の食生活の中で、私たちが本来持っているはずの健康的な体の働きを取り戻すために、ファスティングはとても効果的です。
でもあなたに合うかどうかは別問題。
不安な方は気軽に相談してください🌿
自分の身体を知って、ベストな方法を選んでください✨!
Have a nice day🤍
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