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北京オリンピックをふりかえる


本日で北京オリンピックが閉幕です。

過去最多のメダルを獲得した日本勢。

毎日の熱戦に、テレビの前で熱狂することができました。

まずはすべての選手、関係者の皆さんお疲れ様でした。

今日は特に心に残った競技、シーンを綴ります。

⛷️スキージャンプ⛷️

ノーマルヒル 金🥇ラージヒル 銀🥈 小林陵侑

日本のお家芸、スキージャンプが帰ってきたな!

ビッグスターの誕生でしたね。

そして、世界中が驚いたジャンプ混合団体。

相次ぐスーツ規定違反の失格に対して

疑問や不信感はまだ残りますが、2回目に進めた日本の

怒涛の追い上げ。メダルまであと一歩の4位。

最後の小林選手のジャンプでは

テレビの前で私も泣いてしまいました。

よく飛んでくれた!ありがとう!と。

ジャンプの記録だけでなく、日本チームの人柄の良さ。

そんなところも随所に垣間見えました。

泣き崩れて落ち込む髙梨沙羅選手に

ずっとスキージャンプ女子を引っ張ってきた

伊藤有希選手が、背中をさすってそばに居てくれました。

佐藤幸椰選手は髙梨選手に「怪我がなくてよかった」と

声をかけていました。まず、身体の心配をしてくれる

本当に素敵なチームメイトですね。

小林選手も、ハグをしてあげたとその様子も

よくニュース等で取り上げられていましたね。

小林選手と髙梨選手は共に1996(平成8)年生まれの

今年26歳になります。実は、私も同い年です。

同い年にこんなにも偉大でスポーツマンとしても人としても

素敵な心を持った人がいることが誇りです。


⛸️スピードスケート⛸️

1000m 金🥇 1500m 銀🥈 500m 銀🥈 パシュート🥈 髙木美帆

日本選手団・主将も務めた 髙木美帆選手。

5つの種目に挑む、その挑戦がかっこいいです。

前回の平昌オリンピックで

銀メダルを獲得した本命の1500m。 今回も銀メダル。

銀メダルってすごいと思ってしまうけれども

髙木選手はものすごく悔しそうな顔をしていました。

それが一転、500m。

この短距離は、本来彼女の専門分野ではなく

世界ランキングで振り分けられる組も第4組。

全15組だったかな、その中の4組なのでかなり序盤です。

そもそもこの500mに出場するかどうかも悩んだと

髙木選手はおっしゃっていました。

ところがどっこい、かなり速いタイムでゴール。

その後、髙木選手より速いタイムがなかなか出ず

ずっと、暫定1位をキープしていました。

最終的には、アメリカの選手に抜かされ2位に。

ラスト最終組のタイムは髙木選手を超えることができず

銀メダルが決定。

いつもクールで落ち着いている印象の髙木選手は

その瞬間、喜びが爆発し満面の笑顔で喜んでいました。

1500mの悔しい銀メダル、500mの嬉しい銀メダル。

おなじ色だけれども、全く違う髙木選手の

表情がとても印象的でした。

そして、連覇がかかるパシュートは期待通り

危なげなく決勝に進みましたが、銀メダル。

転倒は攻めたからだこそだと思っています。

決勝の相手カナダも超強豪。打倒日本に燃えていたはず。

日本の隊列の美しさは他国が真似をしたくても

なかなかできないのではないのでしょうか。

スタートした瞬間から3人の動きがピッタリあっています。

スピード勝負の競技なのに

採点競技のような「美」を感じることができました。

🕺フィギュアスケート🕺

女子シングル 銅メダル🥉 坂本花織

書きたいことがたくさんありますが

銅メダルを獲得した坂本花織選手について語りたいです。

4年前の平昌オリンピックの日本代表選考のときに

初めて彼女の存在を知りました。

平昌でも入賞という成績を残していますが

今回さらにやってくれましたね!

坂本選手は、ROC勢のように4回転は飛ばないし

トリプルアクセルも飛びません。

しかしながら、ジャンプの質が非常に高いので

基礎点がさほど高くないジャンプであろうが

出来栄え点がものすごくつくんです。

ジャンプに入るまでのスピード、高さ、飛距離

着氷の美しさと流れが彼女の武器です。

坂本選手の魅力はダイナミックさと称賛されます。

もちろんダイナミックさも好きです。

ですが、フィギュアスケートは

ジャンプスケートではないので

スピンなどジャンプ以外の要素も大切です。

坂本選手は優雅に人の心に刺さる演技をしてくれました。

また、5位に入賞した樋口新葉選手。

ショートプログラム、フリープログラム共に

トリプルアクセルを決める偉業を達成。

オリンピックでトリプルアクセルを決めたのは

伊藤みどりさんや浅田真央さんに次いで史上5人目。

これからの活躍がますます楽しみです。

🏂スノーボードハーフパイプ🏂

男子 金メダル🥇 平野歩夢 

二大会連続銀メダル、3回目の北京。

表彰台の1番高いところに輝いた、平野歩夢選手。

去年夏に行われた東京オリンピックに

スケートボードで出場。夏冬の異例の二刀流。

特に今回は、東京オリンピックの延期で

東京と北京の大会間隔がたった半年。

半年の間に2回オリンピックに出場する選手は

今後、現れないでしょう。

東京オリンピックでスケボーに挑戦したことで

スケボー得たことをスノボーに

活かすこともできたことでしょう。

ハーフパイプ決勝では、日本だけでなく全世界が

「Why?」とザワついたシーンがありました。

平野選手の2回目の滑り、会場のボルテージからも

高得点が期待できる予感。

ところが思ったほど点数は伸びず、この時点で2位。

のちの、インタビューで平野選手自身も

この点数に納得ができず怒りもあったけれど

その気持ちをラストの3回目にぶつけたそうです。

このエネルギーの変換がとても上手だなと感激しました。

普段の生活でも理不尽なことはたくさんあります。

結果を覆せないこともあります。

誰も文句言えないような結果を残してやろうという

このマインドは私もそうなりたいなと思わせてくれました。

ところで、ここまで選手の活躍についての感想を

綴ってきましたが、ハーフパイプでは

別の人物へのリスペクトがありました。

実況を担当していたTBSの新タ悦男アナウンサー。

技のある競技は、技の名前が大変難しいです。

新タアナは相当、選手のことを勉強したり

技の名前や特徴などの知識を事前にいれてたんだろうなと

アナウンサーさんにもメダルをかけてあげたくなりました。

声もたいへん聞き取りやすくテレビを見ていて

一緒に盛り上がることができました。

🎿ノルディック複合🎿

ラージヒル 銅メダル🥉渡部暁斗   団体 銅メダル🥉

今大会、いちばん興奮して声を上げました。

個人戦もノーマルヒルとラージヒル共に見ていました。

後半のクロスカントリーの面白さに魅了されました。

体育の授業でやる持久走のように己との戦いなのかと

思っていました。ところが、違いました。

あえて先頭に立たずに前の選手を盾にして

風の抵抗を最小限にして体力を温存する。

どこで相手に仕掛けるかなど、心理戦の部分も多く

目を離さず、その戦いを見つめていました。

特に個人戦は、同じ国の選手が近くに固まっていた場合

ライバルではあるけれども協力しながら

うまく体力を温存したりなど様々な作戦があるようです。

団体戦は、ノルウェー🇳🇴ドイツ🇩🇪オーストリア🇦🇹

この三強が非常に実力があります。

前半のジャンプの結果によってスタート時間が決まるので

ジャンプで引き離されるとメダルはかなりキツくなります。

日本はジャンプ4位でトップともさほど差がなく好位置。

序盤のうちにトップのオーストリアに追いつき

後ろの国はかなり離れていたので

ノルウェー、ドイツ、オーストリア、日本の中での

メダル争いになりました。

1人2周、4人で繋ぐ団体戦。

エースをアンカーにするのがセオリーだと思っていました。

ところが、個人で銅メダルの渡部暁斗選手は3番目。

アンカーはチーム最年少山本選手でした。

これには、コーチたちの戦略があったそうです。

前回大会で、エース渡部暁斗選手をアンカーにしたものの

先頭集団から離されてしまいどんなにここから

エースが頑張ってもメダルまで届かなかった。

そんな悔しい思いがあり、この経験を活かし

今回は順番を工夫して挑みました。

終盤、ノルウェーが大きく引き離し

銀と銅の争いは、日本、ドイツ、オーストリア。

ゴール直前「いけー!いけー!いけー!」と

声が枯れるほどエールを送りました。

ドイツの最強スキーヤー・ガイガーに

必死に山本選手が食らいつき、見事銅メダル🥉

この種目28年ぶりの表彰台!おめでとうございます🎊


🔥トライ精神🔥

日本勢はたくさんのメダルを獲得し

私たちを感動させてくれました。

けれども、感動・興奮はメダルだけではありません。

羽生結弦選手の、前人未到の4回転アクセルへの挑戦。

自分が何度も成功しているジャンプで確実に

点を取りにいくのだってありだと思います。

一切、守りに入らず、オリンピックという大舞台で

小さい頃からの目標、4回転アクセルへの挑戦。

苗字とおなじく、背中に「羽」が「生」えたような

華やかで美しいスケーティングでした。

また、スノーボード女子では、岩渕麗楽選手が

超高難度の技に挑戦。転倒してしまい惜しくも4位でしたが

その大技への挑戦を称え

ライバルたちが岩渕選手の元に駆け寄りハグを交わす。

東京オリンピックのスケートボードと同じ光景です。

記録だけではなく、記憶に残る名シーンが

たくさんありました。

この挑戦こそ、真のアスリートだと感じました。



🌍これからのオリンピック🌍

冬季オリンピックは夏季オリンピックに比べ

メダルを獲得する国がヨーロッパに集中しています。

それらに加え、北米のアメリカ・カナダ。

アジア勢は、日本を始め、中国・韓国の東アジア。

オセアニアのオーストラリアにニュージーランド。

雪が降る条件もあるので仕方がない部分もありますが…。

オリンピックの長い歴史の中で

まだ1度もメダルを獲得していない国もたくさんあります。

日本も2006年のトリノオリンピックは

女子フィギュア荒川静香さんの金メダルひとつのみでした。

スポーツなんてやれる状況や環境じゃない国もあります。

スポーツなんてなくても人は死にはしない。

その通りです。ですが、衣・食・住が揃うと

人は刺激を求めたくなります。

それこそがスポーツやエンタメなのでしょう。

母国からメダリストが誕生することは

国にとって大きな希望になるはずです。

冬季オリンピックもこれから何年後か何十年後か

もっと幅広い国の選手が活躍していたら嬉しいです。

ひとつのメダルが、いやメダルがとれなくても

1人の選手の活躍が、子どもたちの夢となり

その先に繋がりますように。

さらに、スポーツ界がクリーンであることを願います。


長くなりましたが、私は小学校は料理クラブ

中学校は吹奏楽部、高校は帰宅部です(笑)

元アスリートぶって長く綴りすみません。

スポーツ最高!!!!!

TEAM JAPAN🇯🇵最高!!!!!

また4年後、イタリア🇮🇹での活躍を願って。

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