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防災・減災

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#避難所の分散

島根県における宗教施設の災害時協力

島根県における宗教施設の災害時協力

 2021年12月9日、島根県安来市と安来市仏教会が「災害時等における一時退避施設としての使用に関する協定書」を締結しました。

 今回の協定では、安来市仏教会に加盟する36か所の寺を一時退避施設として1週間程度の利用(たとえば、本堂、トイレ、駐車場など利用)を想定しています。

 以下のように全国でも珍しいとの報道がありますが、寺院および神社など宗教施設と行政の災害時協力の輪がひろがっています。

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『宗教者の災害支援』

『宗教者の災害支援』

 『宗教者の災害支援』をアマゾンkindle版で刊行しました。収益は災害支援に活用させて頂きます。支援の連携のために、よろしくお願いいたします。(「読み放題」でも読めます。シェアもよろしくお願いいたします)

アマゾンのレビュー

宗教者の社会的使命を考える人にとってわかりやすい書でありながら、「問題解決型」「寄り添い型」支援のアプローチの底流にある著者の“温かい心”が伝わってくる。

アマゾンの

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富山市の6寺院が本堂を避難所に

富山市の6寺院が本堂を避難所に

 各地で宗教施設の災害時協力の輪が広がっています。先週は、富山市の6寺院がこの輪に加わりました。

 富山市の『災害時等協力事業所』に新たに6つの寺院(すべて浄土真宗本願寺派)が登録されました。今回の富山市の取り組みでは、「地震などの災害が起きた際、地域の自治振興会や町内会などからの要請を受けて原則1日から3日間程度、本堂を避難所として開放し、避難してきた地域の住民を受け入れる」(NHK2020年

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避難所確保は市町村の責任。コロナ禍にあって、あなたの住む地域は大丈夫ですか?

避難所確保は市町村の責任。コロナ禍にあって、あなたの住む地域は大丈夫ですか?

 「内閣府は23日、今月上旬に台風10号が近づいた九州・山口の8県で、開設された避難所計5132カ所のうち、383カ所で収容人数を超える避難者が集まっていたと発表した」(朝日新聞:2020年9月23日)

 山陽新聞(2020年7月5日)によると、
「新型コロナウイルスの収束が見通せない中、災害時の避難所での感染拡大を防ぐため、新たな避難所を確保済みか確保を予定している自治体は、岡山県内全27市町

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指定避難所27%が被災の恐れ。複合災害への備え~宗教施設と連携、分散避難を

指定避難所27%が被災の恐れ。複合災害への備え~宗教施設と連携、分散避難を

 令和2年7月豪雨災害発生から1か月になります。猛暑の中、限られた人手で泥だしなどの復旧作業が進められています。このような大変な状況が続く中に、もう勘弁して欲しいという方が多いでしょうが、昨年の台風被害を思い出し、台風への備え、そして地震への備えも進める必要があります。

 そのような中、ショッキングな数字が出ました。日経新聞の調べによると、全国にある指定避難所のうち27%が浸水や土砂崩れの危険の

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