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家計簿探究 6 ーお金と境界線ー

家計簿探究をしていると、色々なものが見え隠れしてきます。

特に探究者の癖を見ていくと、改善すべき部分が見えやすくなります。

今回見えたのは、お金にも境界線があり、使い方にもルールが存在するということです。

当たり前のようにも聞こえますが、それらを意識しているかどうかでお金の扱いが大きく変わります。

家賃やローン、税金、交通費、食費、交際費など、固定費、変動費に関わらず何かを手に入れれば、それの対価を支払うのがルールです。

しかも家賃や住宅ローンなどはすでに払うことが決まっているもので、特別なことがない限り毎月ほぼ同じ額なので、毎月もらっている給与の中で、すでに行き先(支払い先)が決まっているお金なので、自分の自由になる項目のお金ではありません。

単に支払日までプールされるお金なのです。

なので決して家賃や住宅ローンの支払い分のお金が、家賃や住宅ローンという項目の境界線を越えて食費や交遊費などの項目へ入ることはありません。

家賃や住宅ローンはあくまでも一例に過ぎませんが、多くの人は、これらの決まりきったことを当たり前にやっていますし、たまに境界線を越えることはあるかもしれませんが、それを上手くやりくりしているのが一般的だと思います。

毎月の給与というのは、基本的に月毎にまとまった金額をもらっていますが、その金額の中にはすでに行き先(支払い先)が決まっているものが意外とあります。

固定費に比べて変動費は、月によって増減する項目もあったりします。
しかし、どの項目も特別なことがない限りだいたい似たような金額を使っており、普段通りの使い方をしているのであれば、そんなに大きな金額差は出てこないように思います。

このようにごく当たり前のことを当たり前に毎日毎日積み重ねているのが普段のお金の使い方だと思います。

ただ毎年イレギュラーと思えるようなタイミングでやってくる支払いがあります。

それが税金などです。

固定資産税、自動車税、市県民税、国民年金、国民健康保険、2~3年に一度やってくる家賃の更新といったものが、毎月支払うものではないので忘れられていて、突然やってきたように感じるお金です。

これらの支払いが毎月のペースを崩す要因になる場合もあります。

なので、これらも毎月の給与から支払うものとして支払い項目を家計簿に計上し、毎月の給与から決まった金額をプールしていけば、請求がきても慌てる必要がなくなります。

このように年単位での支払い項目を明確に把握し、項目A用にプールしたお金は項目Aのためにしか使わないという境界線をしっかり守っていれば、ほとんどの支払いに対応できるようになります。

そして、これらの支払いに使うのは、給与の9割程度で賄えるようにして、残りの1割程度を蓄え緊急時に備えるべきです。

本当にイレギュラーなものに対しての支払いは、蓄えなどに分類される自由に使っていい項目から支払うしかありません。

例えば、スマホが壊れました。
修理ができないほどで、機種変更するしかありません。
しかし、手元に支払えるお金がありません。
住宅ローンの支払いがまだなので、その一部を一時的に借りて支払いました。

あと1週間で住宅ローンの支払いです。
給与はあと2週間後。

蓄えもありません。

親族や知人にも借りられない。

行き着く先は消費者金融で借入です。

1回のつもりが、境界線を越えてしまえば、後は野となれ山となれです。

という風に崩れていくのです。

このように、行き先(支払い先)が決まっているお金を別の項目の支払いに一時的にでも使うということは、何かが支払えないという当たり前のことが起こります。

とにかく、緊急時の備えをどう蓄えるかを日々考えておくのが必要になってきます。

蓄えがないと簡単にお金を借りられる消費者金融に手を出しやすくなり、高い利息を払うことになります。

借金を繰り返す人を見ていると、行き先(支払い先)が決まっているはずのお金なのに、まるで行き先(支払い先)が決まっていないように使っています。

手元にあるお金は自分の自由に使えるお金かの如く使います。

目先の欲にやられてしまうんです。

そうならないためには、自分が毎月得ている給与と支払いの項目を明確にして、毎月予算を組むことです。

そして

給与 < 毎月の支払い

にならないようにお金の使い方を自分で見張ることが必要です。

そのための最善の予防策は、無駄な出費をしないこと。

無駄な出費をしないようにするには、やはり自分のお金の使い方のクセを知る、これしかありません。

このために、日々の家計簿付けは必須になるのです。

やはり何事も変えるための努力を積み重ねていくしかありません。
そのための自分を変えるという意識を持ち続けることが自分を変化させる源泉となります。

まさに

ローマは一日にして成らず

です。

だからこそ高次元の存在は私たちに問いかけます。

楽しんでますか?

当たり前のことを当たり前で終らせず、当たり前を楽しめる日常を創れる自分でありたいと思います。

だからこそ地道に探究を続けるのが私の答えです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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