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NISAも株式投資もビットコインも辞めてメルカリ1本にした話

注:この記事はNISAや株式投資、ビットコインをやって損したという話ではありませんし、メルカリの方が儲かるなんて内容でもありません。投資は辞めた方が良いなんて話でもありませんので、そういうのが読みたい方にはご希望に添えませんご了承ください。


円安やら物価高やら、国際情勢やら…
資産形成が叫ばれるように
なった昨今です。

 私は正直言うと今の収入に不満はありませんが、投資に手を出してみました。

 元々、知り合いに本業が投資家の方がおり、以前から株やらFXやらを勧められていたので、言われるがままに口座を開設し、言われるがままの銘柄を買いました。さらにその方が言うところの“長期的な視点”という事でNISAも初めて、それらを始めた予算の残りでビットコインを買ったという次第です。

 NISAに関しては、積立型でしたのでニュアンスとしては“寝かせる投資”と言えるでしょう。こちらに関しては私は細かく自分の投資額がどう上がり下がりしているか確認はしていなかったです。

 株とビットコインに関しては、私自身が今までこういった投資に触れた経験が無かったのもあって、自分の投資した金額が見る度に上がったり下がったりするのに面白さも感じました。

 株式投資に関しては"大人の社会学習"的側面も感じました。

 自分が購入した株の企業のニュースや決算報告を読んで、何で株価が変動したのかを考えたり、関連企業の業績も気にして少しだけ投資してみたりもしました。

 〇〇万円投資したのが今は〇倍になっているから、これもっと投資したら〇〇〇万円になっていたよなと、少し危ない橋を渡りたくなるような考えになった事もありました。一方で、逆に〇〇万円投資したのが3分の1近くまで落ちている…。これはこの金額だからこれくらいの損で済んで良かったな、とホッと一安心する場面もあったのです。

 “お金は生物”とはよく言ったものだなと学びの機会にもなりました。

 しかし私はこれらの投資、資産形成を数年で全て辞めることにしたのです。


かと言って副収入の手段を
全て絶った訳ではありません。
メルカリ一本に絞りました。

 投資をする前からメルカリを私はしていました。

 当初は、家の中や実家にある不要物を出品していましたが、最近は自分で中古品店に行き状態不良なオーディオ機器を購入し、それを修理して出品したり、メルカリに出品したけど買い手が付かない服をサコッシュや帽子にリメイクして出品しています。

 収入だけで言えば、月に最大で5万円です。平均は0〜2万円程度ですが、ジャンクオーディオ機器の仕入れや修理に必要なコンデンサーと言った電子部品や服のリメイクに必要なジッパーやボタンという小物類の仕入れによる出費を考えたら、収入の半分程度が実質的な収入にあたります。

メルカリの収入は時給換算したら
500円とかそのレベルです。

 正直、割に合いません。年に1、2回は爆発的に売れたりして“臨時収入‼︎って感じを出してくれる時もあるのですが、棚ぼた的です。

 勿論、私の身の回りにはそういった服のリメイクや趣味の革細工が高じて、それまで勤めていた会社を辞めて自分の工房を持ち、副収入がメインの収入源になった方もいます。投資にしても、メルカリにしてもメインの収入源にする事は可能です。しかし、どちらにしてもそれなりの努力や、それまでの経済力は必要だと思います。

 その辺の話は私が以前書いた下記note記事でも触れています。


では私はあえて“億り人”の可能性を捨てて
メルカリ一本にしたのでしょうか。

 そもそも皆さんにとって
 収入ってどういうものですか?

 基本的に多くの人は企業に属して、労働の対価として賃金という収入を得ていると思います。他にも例えば友人の引越しの手伝いとか、車のタイヤ交換とか、そういう手伝いでも対価としてお金を貰える時もあるでしょう。

私にとってお金は“何かをした対価”なのです。

諸々の投資が一切何もしないで得るものだと言うつもりは全くありません。

 私だって投資をしていた時は、暇さえあればチャートを見て、自分の買った株の会社のニュースを見たり、新聞を隅から隅まで見て株価が上がりそうな企業をマークしたり、ビットコインにしてもチャートを見たり、仮想通貨に対する学習をしていました。
きっと投資家の方々や、こういった事を生業としている人達は、常に私のような考えをしていて私が投資をしていた頃の数百倍は頭がフル回転しているのでしょう。知恵熱の出る日々を送っている事と思います。

 だからこそ私なりに考えて考え抜いて買った株や仮想通貨が寝ている間仕事をしている間トイレにいる間風呂に入っている間に簡単に原本割れしているのが許せなかったのです。

 そもそも投資ってそう言うものなのでしょうが、私にとって収入は対価という価値観で生きてきていますから、何もしていないのに(買った時点で何かしている事に当たるのが投資という賢い意見は抜きにして…。)収入がマイナスになっているというのが、どうしても飲み込めなかったのです。

 本格的に投資を辞めようかなと思い始めたのは、初めて2年ほど経ってからです。

 先述した通り、株式投資を通してテレビニュースや新聞を気にするようになったり、企業同士の相関図を考えみたりと"大人の社会学習"的側面もあり楽しく経験して学ぶ事が出来ました。

 しかし、チャートを本来は見れない仕事中やプライベートでも、ちょっと時間があれば株価やビットコインのレートをスマホで確認するようになっている事に気がついたのです。“何もしていないのにマイナスになる”という投資の特徴が飲み込めない私は、確実に“収入”得たいが為に知らず知らずの内に頭の中はお金の事ばかりになっていたのです。

 仕事での会議中や、映画館の中などマナー的にスマホが見れない時は、今の相場がどうなっているかが気になってしまい、目の前の事に全く集中出来なくなっていました。

 私にとっての“収入”“収入の形”で飲み込みたい為に諸々の投資を辞める事にしました。

私のエゴで一切の投資を辞めたという事です。

 私が辞めたいと、最初に勧めてくれた知人に相談した時も、これらの投資でトータルで見ると損をしていないという事は、ビギナーズラックだとしても筋が良いのだから、全ての口座を閉じる事になんのメリットも無いと散々否定されました。

 しかし、レート中心の生活と、私の関係無い部分で動くお金の気持ち悪さが嫌だと半ばゴネる形で知人の反対を押し切り辞める事にしたのです。

 NISAに関しては、ほぼ寝かせっぱなしだったのでそのままにしても良かったのですが、結局投資である事には変わらないので、どうせならと綺麗さっぱり全てから手を引く事にしました。


円安が加速する中で
円だけで資産を保有する事に
警鐘を鳴らす方が増えて来ました。

円もドルも不安定なのが現状です。

 仮想通貨もこれからが伸び代という意見が大多数ですが一方で将来性やサイバー攻撃へのリスクを不安視する方もおり“風吹けば飛ぶ”可能性すら否定出来ないのが正直な部分です。

 私は諸々の投資に対しては否定的ではありません。寧ろ、これからの事を考えれば取り組むべき事柄だと思います。

 しかし、私が一時期飲み込まれていたようなお金か暮らしか分からないような生活になってしまうと心身ともに疲弊してしまいます。

 私は自分の手とセンスを駆使して時給数百円の世界に戻る事を選択しました。

 きっと多くの方は私の選択が愚かだというと思いますし、私自身もそう思います。こういうご時世なのだから尚更です。お金か暮らしか分からなくなっていた時期に比べれば、収入は激減しました。しかし、楽しく“対価”を得る事は出来ています。 

 資産形成をする前に、自分にとってのお金という概念や価値観と必要性を今一度考えてから取り組むべきだと私は考えます。

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