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卒業おめでとう。

とうとうお嬢の卒業式を迎えた。

お天気がどうかな、と心配したが
お日さまが顔を出してくれて
満開の桜が美しい。
卒業式日和だ。

朝から

泣かないぞ!

の気持ち120%でいた私だけれど、

「行ってらっしゃい。」

と送り出した時のお嬢の晴れ晴れとした、それでいて凛とした姿を見たら、

夫もこの姿を見たかっただろうなあ。

なんて思って
もう泣きそうになってしまう。

やばいやばい、と思いながら
いそいそとスーツに身を包み、
卒業式に出かけた。


式は厳かに卒業証書の授与から始まる。
BGMはG線上のアリアだ。
もうこのBGMだけで涙腺がゆるむ。
担任の先生が、一人一人名前を読み上げ始めた。
読み上げ始めてすぐ、

ん?んんん?

マイクを通してぐすぐすという、くぐもった声が聞こえた。

あれ?もう泣いてる?
私が泣くより前に先生泣いてる?

ううう、早いんじゃー!!

しかしもう先生のその姿を見たら私ももらい泣き。
娘の卒業証書授与を見る前にもらい泣き。

先生にとっては初めての6年生で、思い入れも強いんだろうな。
わかる、わかるよ。
お嬢はこの先生に3年間、そう小学校生活の半分をお世話になり、とてもよくしていただいた。

半分泣きながらの先生。
お嬢も名前を呼ばれる。

はい。

という、通りのよい、そしてちょっぴり緊張した返事が聞こえた。

背筋をピンと伸ばしたお嬢が壇上に上がる。
今日は久しぶりに私がポニーテールを結った。
そのポニーテールが歩く度に右に左に揺れて、清々しい横顔が見える。

校長先生から卒業証書を右手、左手と受け取り礼。
しっかりとその手に卒業証書を受け取った。

すごい、すごい。
がんばったね、お嬢。
がんばったね、私。
パパ。私無事お嬢を卒業させたよ。


式はとうとう佳境へ入る。
お嬢が11月から練習していたあの歌が流れ始めた。
コチラ↓


まだまだ先だと思っていたのに。
ついにやってきたー!

今 別れの時
飛び立とう未来信じて
弾む若い力信じて
この広いこの広い大空に

「旅立ちの日に」より
作詞 小嶋登  作曲 坂本浩美


この歌を卒業式で聞いて
ウルウルしない親っていないんじゃないだろうか…
私は家でお嬢のお経のようなアルトパートばっかり聞いていたから
絶対泣けないと思っていたけど
子供たちみんなの力ってすごいね。
それはそれは美しいハーモニーで
心から感動した。

手に持っていたタオルを握りしめて
キラキラした今この瞬間を味わった。
我慢しようと思ったけど、
ちょっぴり泣いてしまったのを
隣のママ友には気づかれちゃったかな。

~~~~~

家に帰って落ち着くと
お嬢が

「先生からもらった。」

という一人一人に書いてくれたメッセージを渡された。

そこには思いもよらない言葉があった。

思いやりのあふれた先生になれると思います!
同じ舞台に立てることを楽しみにしています。

泣いてまうやろ~!


このメッセージはおそらく娘が将来の夢を"先生"と書いたから。
母がなりたかった小学校の先生になって、母の夢を私が叶えたい、と作文に書いたから。


もう色々、色々

泣いてまうやろ~!

だ。

いつか娘とこの担任の先生が一緒に働いているところを見られる、なんて素敵な出来事が起こったりするんだろうか?

そんなことを考えるとワクワクする。

娘よ、卒業おめでとう🌸
4月からは中学校生活をたくさんたくさん楽しんでね。

娘が先生になりたい、と言ってくれたお話はコチラ↓



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