アレがアレだから。
断言する。
我が娘、お嬢は音痴である。
彼女はいつもご機嫌に口笛を吹いているが
ワンフレーズ聞いただけでは
なんの曲かわからない。
かなり長いこと耳を澄ましてようやく
タイトルが判明する次第。
あっ、私がお年頃で物忘れが激しいからタイトルが出てこない、
というわけではないです。ハイ。
単純にお嬢が音痴。
音痴な人って口笛も音痴なんだなあ、と変なところで感心していると
私のところへやってきて
「卒業式にね、❬旅立ちの日に❭歌うことになったんだ。」
「ふーん、❬旅立ちの日に❭ってあの
なんちゃらかんちゃらワカメ~♪ってヤツ?」
「いや違うでしょ。それを言うならピーマン、ピーマン、ワカメ味のポッキー♪、だよ!」
いやそれも間違いでしょ。
ピーマンワカメ味のポッキーなんて想像もしたくない。
本当の歌詞は
でしょ?
❬旅立ちの日に❭は卒業式で歌う定番ソングだ。
どうやらお嬢も卒業式に歌うらしい。
(お嬢は小6)
あまりにしょっちゅう替え歌を歌うからもはや元歌がわからなくなってたよ…
すると、
「私ね、❬旅立ちの日に❭は下パートなんだ!」
とドヤ顔 of ドヤ顔。
これ以上ないというくらいのドヤ顔。
私と息子、一瞬言葉を失うが
「えー!!!」
とイッテQのお祭り男、宮川大輔さんくらい驚いた。
音楽の時間、卒業式へ向けて❬旅立ちの日に❭を練習するのに
先生がパート分けをしたらしい。
「だってお嬢ってアレがアレなのに!?」
(よりによって主旋律でないとは!←心の声)
と私が言うと息子2さんも
「アレがアレなのに!?」
と激しく同意する。
お嬢は
「ひどーいっ!」
と言って私をバシバシ叩く。
「いやいや、私たち、アレがアレだからとしか言ってないよね?」
と私が息子に同意を求めると
コクコクうなずいて
「アレがアレとしか言ってない!」
お嬢はプリプリ怒って
「もういいっ!」
と言ってお風呂へ去って行った。
その数十秒後に
私たちはおそらく❬旅立ちの日に❭の下パートらしきもの、の口笛を聞くことになるが
アレがアレなので正解かどうかは定かではない。
音楽の先生、チャレンジャーだな。
卒業式、感動の涙を流せるか今から心配だ。
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