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耳鳴り潰し121

 子どもたちがデイに行く日。もうね「時間たっぷり何でもできる!」というのは錯覚だとは知っているから、子どもたちが家を出た後、何も持たずにただ横になる。「プチ入院」ともいえる。

架空書籍紹介(92冊目~98冊目)追加。

 
 桃太郎ネタが増えるのは白鉛筆さんの桃太郎企画に向けての下準備。

 何しろこちらは毎晩息子とお風呂で桃太郎のアレンジを行っている。この日「桃から生まれたのは?」と息子に振ると「炭次郎と無惨!」という答えが返ってきた。二人は仲良く修行して強くなり鬼ヶ島へ向かう。途中犬の振りをした善逸と猿の振りをした善逸を退け、雉は普通の雉であったがノリで退ける。鬼ヶ島のインターフォンを鳴らして、出てきた鬼の前でフージョンする二人。鬼のラスボスはヤムチャであったのでいつも通り瞬殺された。

 筋トレ再開。「#人間椅子をシャッフル再生して三曲分筋トレ」というハッシュタグがXのトレンドで流れてきたので挑戦する。もちろんそんなものは流れてきていない。「どだればち」「恍惚の蟷螂」「幸福のねじ」の三曲分いろいろ筋トレ。続いて「芋虫」「さらば世界」と長尺の曲が続いていた。その頃は休息。

「種田山頭火の自由律俳句イラスト集」のまえがきをようやく進める。句と同じく、背景画像に文章を載せる形にするので、久しぶりにWORDをいじったりする。何か調べたいことがあると検索するのではなく、ChatGPTに聞くようになった。検索ついでに他のことに時間を吸われないようにするためでもある。「ChatGPTとDALL-E3による創作補助活用例」といったkindle本も書けるかもしれない。まるで売れ線の本みたいじゃないか。

 息子がマイクラで巨大建造物を造り始め、手伝いに駆り出される。「明日も続きやるからしっかり寝てや!」とのこと。娘は一人でアニメ「君に届け」を観ながら悶えていた。

 就寝時、息子が急に涙を流し始めた。
「どこか痛い?」「もっと遊びたかった?」「トイレ?」「何か嫌なことあった?」「ママと寝る?」などと聞いてもどれも首を振る。先日の「カナちゃんが引っ越していなくなる夢」のことを思い出しているのだろうか、とも思うが、聞くと余計泣きそうなので止めておいた。

 小島信夫「美濃」を読み始めた。久しぶりの小島信夫、と思ったが、「抱擁家族」の再読を二年前にしている、と記録にはある。晩年の「残光」が2006年であるから18年前。その付近で小島信夫を読み漁っていたであろうから、久しぶりと言って問題はないのかもしれない。「抱擁家族」の初読は、父方の祖父の亡くなる直前、病院に泊まり込んだ時のことであった。何年だったかの記憶が定かではない。

 突如「美濃」を手に取ったのは、大滝瓶太さんという作家のポストを目にしたからであった。早朝にお腹を下して何度もトイレに行った。「腹壊し朝からトイレに引き篭もる小島信夫の「美濃」を開けり」と、そのままの状況を詠む。汚いなと思い「今何も読みたくないと言いながら小島信夫の「美濃」を開けり」と改稿。別に何も読みたくない気分なわけではない。


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