ひとんちのおにぎり。いつぶりだろうね。
膝に置いた手をキュッとしながら、声を出してみる。
「あの…ぼくも1つもらってもいいですか?」
ほっぺに米粒がつきそうなほど大きな塊。両手で受け取りながら、ぼくは考える。
こんなのって、いつぶりだっけ。
🚶♂️
「いち、にー、さん、しー!ごー、ろく、しち、はち!」
ある日曜日。澄み渡った空の下、ぼくはリズムをとりながら体を動かしていた。
今日はよさこいチームの外練習だ。公園で振りや配置の確認をしている。
この公園はただっ広い。隣ではサッカーをやっているくらいに