能無

悪い意味で、自分と他人を比べない人です。

能無

悪い意味で、自分と他人を比べない人です。

最近の記事

  • 固定された記事

私は花粉症だから春が嫌いなのかと思ってたよ

昼前に起きて、一日中ベッドで詩集を読み、夕方バイトをしに家を出ると、春の匂いがしました。

バイトの帰りでも夜に溶け込んで春の匂い、暖かい季節の夜の匂いがしました。

春が来たな。 今年度も私は、何も成し得ないままに春が来てしまいました。
もう別れの季節がやってきました。 何かを成し遂げた私を見届けてよ。
まだ私何もしてないよ。早いよ春。 どれだけ聡明な文章を読んでも、
心動かされる絵を見ても、
体が動き出す音楽を聴いても、
思わず涙を流してしまう映画を見ても、
どんなに素

    • とんでもない臆病者だよ

      「一度でも藝大を志してたら、今以上に藝大生という存在に心が抉られてただろうなぁ」 と思いながら藝祭のツイートばかりが流れて来るTLを無心でスクロールしていました。 「一度でも藝大を志してたら、」 「今以上に藝大生という存在に」 「心が抉られてただろうな」 全部そうでした。 私は本気で何かを目指すことが、全てこれを理由に、こうなることを怖がって、出来ませんでした。 失敗するかもしれない、失敗したらもう一生これと向き合えないかもしれない、この先視界にこれが入るたびに心抉られ

      • 無題

        夜は静かな方がいいですね。 貴方と出会ってから毎日夜電話するのが日課でした。 今日あった出来事を話し合い、それほど時間が経たないままに寝落ちする。 夜になるとそこはかとない不安と焦燥感が闇に溶けてそれらに押し潰されそうになる毎日でしたが、貴方の声が、生活音が、寝息が、それら全てを跳ね除けてくれていました。 それが日課でした。 ベッドと服が擦れる音も、空調の音も、貴方の声も何も聞こえず、無音と暗闇だけが隣に居座り続ける今、夜はこんなにも孤独で静かだったのかと気づきました

        • 人生辛くてしんどくて本当にクソだなと思いますね。

          2023.9.8 毎夜訳もなく涙が溢れて止まらないです たぶん将来への不安とか、今の自分への嫌悪感とか、高校生の頃からずっと消えない焦燥感とか 全部夜になると巨大になって押し潰してくるから 何も考えてなくても勝手に涙が出てくるんです。 止まらなくて、気づいたら2時、3時となっていきます ほんと毎日そんな感じです。 何かの病気なら良かったのに、ただ自分が弱くて甘えてるだけだとしか思えなくて、病院に行って「何も異常は無い」って言われるのが怖くて、 「自分は人より弱いだけの

        • 固定された記事

        私は花粉症だから春が嫌いなのかと思ってたよ

          眠いから寝よう明日も頑張らないでいこう

          どうせ死ぬのに何をそんなに頑張らないといけないんだ 頑張っても頑張らなくてもどうせ死ぬじゃねえか 何をそんなに思い悩むことがあるんだい 頑張ってる人も頑張ってない人もそれに見合った人生を歩んでいくってだけの話だろう 私は今、自分の人生が本当にどうでもいいから頑張っていないだけだ、それの何が悪いんだ。って横柄な態度まで取っています。 どんな人生を歩みたいか決まってから頑張ればいい。 本屋になりたいって決まってから本をいっぱい読み始めるぐらいの時間の使い方でいいじゃない。

          眠いから寝よう明日も頑張らないでいこう

          明けましておめでとうございません

          1月2日、新年からバイトを飛びました 私は出来損ないの人間だなとつくづく思います。 2024年が始まって2日経ちましたが、私は新年を迎えたという実感はなくただ13月に入ったかのような、地続きの日々に辟易していました。 1月1日歴史に残る大地震が起き、人間関係もなんだか上手くいかず、疲れているのに寝付けず、これが13月ならどれほど良かったか。 「新年なのに」という前文が付き纏って離れません。 これのおかげで(せいで)、13月ではなく1月なんだという実感が沸々と沸いてきて

          明けましておめでとうございません

          やばい20歳になった こんなにも未熟で何もわかってない奴が20歳になっていいわけないだろ

          やばい20歳になった こんなにも未熟で何もわかってない奴が20歳になっていいわけないだろ

          「さりげなく」の匙加減がいつまで経ってもわからない。 たぶんこれからも毎回間違える。

          「さりげなく」の匙加減がいつまで経ってもわからない。 たぶんこれからも毎回間違える。

          人間味(にんげんあじ)

          嫉妬のあまり軽蔑するって浅はかですけど私なんかそれやってる気がして逃げたくなったり等しました 消えたくなったり 今は恋すらしてないのかもしれないというか元々恋なんてしてねえだろうこの野郎!カッコつけ!と思いました なんか泣きそうになってきた 最悪だなもう だなも 詩とか絵とか音楽とか、全く理解できないものも全部「これは芸術だ」って言えば、トゲトゲが生えた丸を丸で包み込んで無理矢理丸にしたみたいにはなるけど解決だね

          人間味(にんげんあじ)

          無題

          今まで割と色々なことをしてきました。自己ベストを更新して、達成感に満たされて空を仰げば、上にはたくさん人がいました。しかも割と近しい人ばかりで。 その人たちは私を見下すどころかまだ上を見上げていて。 私は上を見るのをやめて、私の下にいる人を見下げるようになりました。 今まで1番になったことのない人生ですが、それでも何故かまだ私に期待する人がいまして 貴方ならもっとやれる貴方ならNo.1になれるって、自分なりのベストを尽くし切った時に言われたくない言葉No.1かもしれないで

          死にたがりの春と春の死にたがりたち

          春だから(この頃私は全ての物事を春のせいにしています)、1年ほど前に一度だけ会った、気に食わない男の子のことを思い出していました。 彼は何かと悲観的でマイナス思考で自らのことをやたらと蔑んでいました。 その上死にたがりでした。 「あ、それお兄ちゃんとこの前同じ話した」 と私が言うと "お兄さんと仲良いのいいね。俺は家族と仲悪いから" その言葉通りの意味とはまた別の想いを込めて私に投げかけてきているであろうその返答に、私はどう返したらいいかわからず、この日は気を遣ってば

          死にたがりの春と春の死にたがりたち

          だつて、駆け出さなくちやあ、間に合わないぢやあないか。

          芥川龍之介の「微笑」で、久米が言った言葉である。 私は今大学一年の年で、大学生活は中々に楽しくない。ここが良いと思って選んだ学科だったが、入ってみたら全然良くなかったのだ。 親がお金を出してくれているのに、本当に自分のやりたいことをやれていないような気がしている。 この無力感と、確信を持てない自分がどうしようもなく嫌いだ。 私は美大に通っていて、絵を描いているが、これからも絵は続けていきたいと思っている。 生業にしたいが、決して安定した収入が得られるわけではない。 「私

          だつて、駆け出さなくちやあ、間に合わないぢやあないか。

          今日という日は誰かの生きたくても生きれなかった日

          同じ学校の知らない子が死んだらしい。 冬休みが終わり、今日は始業式。 久々に会う友達と寒い寒いと言いながら体育館へ向かう。 全校生徒がぞろぞろと歩き体育館が少しずつ満帆になっていく。それと同時にざわつきが大きくなっていく。 友達と茶番をして笑っていた私はふと、前の方に生徒指導部長の先生が立っているのが見えた。 「あ、やべ」 私のその一言を皮切りに友達は一斉に静かになり、その静けさが波紋のように体育館全体に広がった。 そして始業式が始まる。 「起立。礼。着席。」

          今日という日は誰かの生きたくても生きれなかった日