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自己矯正記63「自己覚知を極めたい②」

とある介護事業所の責任者をしながら二つのヤッバイ問題に直面して現実逃避真っ最中な男、Tatsuyaです。

※本記事はあくまでもいくつかの書籍を読んだ上で、自分なりに考えた自論であることをご理解ください。

【自己肯定と自己受容】

最近よく自己肯定感という言葉を耳にします。

「自己肯定感を上げて自分を磨こう!」
みたいな。

マインドフルネスや自己覚知に於いて、おそらく自己肯定はとても大切な作業。

しかし自己肯定する前に自己受容が必要ではないかと考えます。

自己肯定がプラス面を自覚し押し上げる作業だとすれば自己受容はマイナス面を受け入れて吸収する作業

まずは自分の現実を知って受け止めて、その後に理想を目指すために自分の価値を上げるという流れ。

自己受容で大切なのは「他人から見える悪い自分」を自覚することだと思っている。
※以前書いたジョハリの窓など参照。

私はよく「自分から見た自分と他人から見た自分の評価の誤差はできるだけ0にしたい」と言っている。

自分に対する過小評価も過大評価もしない自己覚知において、自己受容は必須だと思う。

【課題の解決が楽になる】

自己覚知の過程にある自己受容には大きなメリットがあります。

それは自己受容における「自分のマイナス面を受け止める」という作業。

これは物事における「受け止めたくないこと」に目が向くキッカケとなります。

物事は「事実的な課題」と「感情的な課題」が合わさり形成されていることが多い考えます。

人間は自然と防衛本能で自らを守ろうと行動することがある。

こういったときに自分の非を認めず嘘をついたり屁理屈でやり切ろうすると

「だってそれは〇〇だから!」とか
「けどそれは〇〇が〇〇だから!」とか。

しかし自己受容ができていれば「だって」や「けど」が減ります。

自分が間違っているのを認めたくない感情面のコントロールができるだけで、課題解決の道のりは一気に楽になる。

謝るべき、認めるべき、直面すべきことを受け入れ、その後に事実的な課題と向き合う。

感情という複雑なモノが切り離せるだけで、物事は想像以上に単純になるものです。

感情と事実を割り切れる心の持ち様はとても大切。

【自責と他責で分ける】
※例外もあるのでご注意を。

これは課題の分離に近い思考。

つまりは「自分のせい」か「他人のせい」か。

介護の中でもよくあるのですが、
「〇〇が△△だから×××」
みたいな話。

この文を見た時に

〇が他者(利用者さん)
△が理由(言い訳)
×が反応(否定的態度)

例)〇利用者さんが/△怒るから/×できません

だと思った方は少し考え方を変えてみましょう。

人がコントロールできるのは他者ではなく自分です。

課題を他人軸にすると解決できない課題に変わってしまうため、必ず自分軸に置き換えます。

〇自分が/△こうすれば/×できる(かも)

このようにまずは「自責→自分の課題」として反応してから「他責→他者の課題」として捉えましょう。

自分のすべきことをした後に相手がどうなるかはコントロールできないところ。

他者を言い訳に自分の反応に繋げれば、それは言い訳となり自分のできることを放棄している状態ではないでしょうか?

「できることをすべき時にする」

これができれば後のことは成るようにしか成りません。

【おわりに】

自己受容で過去と今の自分を受け入れ、自己肯定で今と未来につながる自分を押し上げる。

そこから今の自分をよく知り今の自分がすべきことやできることを認識する。

最も大切なのは「今、現在」の自分への理解です。

行動基準とする軸を過去でも未来でもない今の自分にフォーカスして対応する姿勢を作れること。

それが自己覚知の大きなメリットです。

ダメな自分だけを見れば過小評価に繋がり
良い自分だけを見れば過大評価に繋がる。

僕自身がそれを実践できているとは思えませんが、この取り組みによって昔と比べれば別人のようになっているとも思っています。

自分と話して他人と話して内省し自分を理解していきましょう。

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