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親みたいになりたくない。

親のようになりたくない。

目的もなく生き、転職ばかり繰り返し、その結果誰でもできるような仕事にしかつけず。

ろくな教育もできないくせに子供を二人も産み、案の定クソな教育しかできず。

私より賢い兄は高校生の時点でもう既に親を見限り、進学と同時に家を出た。

私も早くそうすればよかった。判断が遅かった。頭が悪いな。

親族に半ば寄生し、面の皮は厚いくせにプライドだけは高い。

出来損ないに限って何でプライドだけ高いんだ? 滑稽だな。

楽なペットの世話に逃げ。

責任から逃げ。

一生をかけて何も成し遂げることのできなかった出来損ないのくせに、努力する人間を笑い。

のうのうと生きてる。

真面目(に見えるだけ)しか取り柄のない。

なるほどな。なんでこいつらが転職回数が多いのか、ある時分かった。

周囲の人間から煙たがられて居場所がなくなったんじゃないか?

大して趣味もなく。

結果、休日はずっと寝てるだけの、ペットしか友達のいないような、つまんねぇ人間。

親を見て、「何のために生きてるんだろうな」って思った。

親を尊敬できないって。凄く不幸な話だ。

尊敬する人は誰ですか?と聞かれて「親」と答える人達が結構な割合でいることを知った。

そんな選択肢があるなんて、考えたこともなかった。

目の前にずっと尊敬する人間がいてくれる。
なんて羨ましい話なんだ。

長生きしたくない理由は色々ある。
そのうちの一つに。

自分が親みたいな人間になってしまったとき、嫌悪感で胸が苦しいんだよ。

反面教師は常に心掛けている。

けれども、血にはそう簡単には抗えないような気がしてる。






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