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子供舌にとっての酸味と苦み~甘酸っぱい恋と失恋の苦みを知らない~

偏食という生命維持装置

ワインが苦手、ビールが苦手というとなぜかマウントをとってくる人がいたりします。

味覚には、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味の5種類がありますが、子供は特に酸味や苦みを好まず、大人になるにつれて好きになっていくパターンが多いようです。

腐敗したものは、発酵の過程で酸味を呈しますし、
強アルカリ性のものや毒性をもつものは、大概苦みを持ちます。

子供の内は、「それ」が良い酸味なのか悪い酸味なのか、良い苦みなのか悪い苦みなのかのリテラシーがまだ育っていない為、一様に拒絶するよう本能にプログラミングされていると言われています。

「恐怖症」を「安全管理特性」と呼ぼう

高所恐怖症・閉所恐怖症などは、決してマイナスと捉えずに、危機管理能力が高いと称賛すべきだと思います。

怖がる行為をバカにする人もいるようですが、リスクマネージメントの観点で言えばKYTが出来ている証拠とも言えるでしょう。

ただ、潔癖性は悪いことではありませんが、自身の生活を脅かすほどの強迫観念や、他の人を罰する思想は、昨今のコロナ対策同様に、生きづらくなる可能性が出てきます。

人生の半分知れれば充分

多分私の場合、ワインに対して「おっさんの汚ねぇ足でブドウを踏む伝統的製法」をイメージしてしまい、その脆弱な衛生管理に脅威を感じているのだと思います。(現在、市場にあるすべてのワインは徹底した安全管理のもと販売されています。)

小規模ブルワリーのクラフトビールよりも、大手のビール。さらに、生ビールよりも瓶ビールのほうが安心感を感じるのです。

まぁ、他人から見たらくだらない価値観であり、そんなことでこんなおいしいものを飲まないなんて人生の半分損しているよといわれても、ウイスキーの嗜み方で現状満足しているからなぁ・・・。
知見を広めると楽しさが増えやすいが、現状で満足なら別に無理することはないんじゃないかとも思う。

勉強はデザート

幼少期に過激な性教育をする安全管理に是非があるように、物事には知るタイミングもあると思う。ワインやビールを含め、たくさん知らない事があるということは、これから学ぶ楽しさがたくさんあるということだ。
社会人になってから放送大学に入ったが、いろんな人生の過程があったからこそ楽しめる、フルコースのデザートのような感覚を覚える。

これからたくさんの「酸味」と「苦味」に苦悩するであろう学生たちを、少し羨ましく思うオッサンでした。

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